2015-10-21 | |
テーマ:その他 |
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京都の火祭
今回ご紹介するのは
京都の火祭(きょうとのひまつり)です!
京都には様々な火を使ったお祭がありまして
その火祭を一挙ご紹介したいと思います
では早速いってみましょう
※順番は五十音順です。
■小塩の上げ松(おしおのあげまつ)
場所:小塩地区
小塩の上げ松は、京都市右京区にある
小塩(おしお)と呼ばれる地区で
毎年8月23日に近い土曜日に行われている火祭です
高さ15mのヒノキの
灯籠木(とろぎ)の先端に備え付けられた
『もじ』と呼ばれるカゴに
松明を投げ入れるというものなんですね。
江戸時代中期から続いているそうで
1949年(昭和24年)と1951年(昭和26年)に起きた
台風によって一時は途絶えてしまったそうですけれど
1973年(昭和48年)に地元の若者によって
復興されました
そんな小塩の上げ松は
愛宕神社(あたごじんじゃ)に火を奉納する事と
火除けを祈る祭であるそうです
現在、小塩上げ松として
京都府無形民俗文化財に指定されています
※小塩の上げ松について詳しくは、小塩の上げ松 2012(小塩)の記事をご覧下さい。
■お松明式(おたいまつしき)
場所:嵯峨釈迦堂(清凉寺)(さがしゃかどう(せいりょうじ))
お松明式は、京都市右京区の
嵯峨(さが)にある嵯峨釈迦堂で
毎年3月15日に行われている火祭です
高さ7メートルの大松明と呼ばれる
巨大な3本の松明を豪快に焚き上げ
稲作の出来を占うものなんですね~♪
3つの松明はそれぞれ
早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)という
稲の成熟する早さを3段階に分けた3つの稲を意味し
それぞれの燃え方によって米の収穫を占うんだそうです
当日は、お釈迦様の命日である事から
朝から様々な法要が行なわれ
堂内では涅槃図なども公開されます
そんなお松明式は
『京都3大火祭
(きょうとさんだいひまつり)』の
1つに数えられています
※お松明式について詳しくは、お松明式 2012(清凉寺)、お松明式 2013(清凉寺)の記事をご覧下さい。
■鞍馬の火祭(くらまのひまつり)
場所:由岐神社(ゆきじんじゃ)
鞍馬の火祭は、京都市左京区の
鞍馬(くらま)にある
由岐神社の例祭(れいさい)で
毎年10月22日に行われている火祭です
鞍馬の街中を松明の火で埋め尽くし
鞍馬街道(鞍馬寺の前を通る道)の
約1キロの区間を松明や
お神輿が練り歩くんですね
940年(天慶3年)に朱雀天皇
(すざくてんのう・第61代天皇)が
天変地異が続く都を鎮める為に
御所に祀っていた由岐明神(ゆきみょうじん)を
北東の方角(鬼門)である鞍馬の地に鎮座させる際
鞍馬の村人が篝火(かがりび)を焚いて
出迎えた事に由来しているんですよ
また、この時、松明を持った行列が
約1kmにも及んだそうで、この様子に感激した
当時の鞍馬の住人らが
後生に伝えようと始めたのが
鞍馬の火祭だったんですね
『京都3大奇祭(きょうとさんだいきさい)』や
『京都3大火祭』に数えられ、鞍馬火祭として
京都市登録無形民俗文化財にも指定されています
※鞍馬の火祭について詳しくは、鞍馬の火祭 2012(由岐神社)、鞍馬の火祭 2013(由岐神社)の記事をご覧下さい。
■五山送り火(ござんのおくりび)
場所:大文字山、松ヶ崎西山・東山、西賀茂船山、大北山、曼荼羅山(まんだらやま)
五山送り火は、京都市内にまたがる5つの山
大文字山、松ヶ崎西山・東山
西賀茂船山、大北山、曼荼羅山で
毎年8月16日に行われている火祭です
お盆にお迎えした
ご先祖様の精霊(しょうらい)を
火を焚いて再び送り返す為の
儀式といわれています。
また、無病息災を祈るという
側面もあるようです
一般庶民を含めた年中行事として
定着するようになったのは
室町時代から江戸時代以降と言われ
今の五山の他に
市原野(いちはらの)の『い(かながしら)』の字や
観音寺村の『長刀(なぎなた)』の字
北嵯峨の『蛇』の字
鳴滝(なるたき)の『一』の字
松尾山、または一乗寺
静原のいずれかの場所の『竹の先に鈴』の字が
あったそうですよ
ちなみに点火時間は
それぞれの山によって違い
20時-『大』(大文字山)
20時10分-『妙・法』(松ヶ崎西山・松ヶ崎東山)
20時15分-『船』(西賀茂船山)
20時15分-『左大文字』(大北山)
20時20分-『鳥居』(曼荼羅山)
となっています
そんな五山送り火は
大文字送り火、松ヶ崎妙法送り火
船形万燈籠送り火、左大文字送り火
鳥居形松明送り火として
それぞれが京都市の無形民俗文化財に
指定されています
※五山の送り火について詳しくは、大文字 2010、大文字 2011の記事をご覧ください。
■炬火祭(たいまつまつり:きょかさい)
場所:三栖神社御旅所(みすじんじゃおたびしょ:金井戸神社(かないどじんじゃ))
炬火祭は、京都市伏見区の三栖(みす)にある
三栖神社の秋季大祭で『おいで』と呼ばれる
神幸祭(しんこうさい)の日に行われている火祭です
672年(天武天皇元年)に起こった
壬申の乱(じんしんのらん)の際に
後の天武天皇
(てんむてんのう:第40代天皇)となる
大海人皇子(おおあまのみこ)が
大津(おおつ:滋賀県)に向かう途中
この地を通ったそうで、その時、村人達が
篝火を焚いて暗闇を照らし
お迎えした事に由来しています
江戸時代の1700年(元禄13年)には
すでに行われていたそうで
戦後、1959年(昭和34年)から一時期
途絶えてしまったんですけれど
1989年(平成元年)に復活したんですね~
その後、三栖の炬火祭として
京都市登録無形民俗文化財に指定されています
※炬火祭について詳しくは、炬火祭 2015(三栖神社御旅所(金井戸神社))の記事をご覧下さい。
■花背の松上げ(はなせのまつあげ)
場所:花脊八桝町(はなせやますちょう)
花背の松上げは、京都市左京区の
花脊八桝町で毎年8月15日に行われている火祭です
松上げとは、松明を上げるという意味で
お盆に迎えた精霊を送る事と
火難除けや五穀豊穣を祈って
高さ約20メートル程の丸太の灯籠木の先端に
『大笠』と呼ばれる大きなカゴが取り付けられ
そこに上げ松を投げ入れるというものです
1度は途絶えたそうなんですけれど
1965年(昭和40年)頃に復活したそうですよ~
ちなみに正しくは『花脊』と書くそうなんですけれど
読みやすいように『花背』が使われているそうです
※花背の松上げについて詳しくは、花背の松上げ 2012(花脊八桝町)の記事をご覧下さい。
■広河原の松上げ(ひろがわらのまつあげ)
場所:広河原下之町
広河原の松上げは、花背よりもさらに北の地域である
広河原で毎年8月24日に行われる火祭です
火除けや五穀豊穣を祈ると共に
お盆に迎えた精霊を送る為に行われ
高さ20メートルのヒノキの燈籠木先端に
約3メートル程の大笠が取り付けられ
そこに松明(放り上げ松)を
投げ入れるんですね
当日は、京都市の無形民俗文化財に指定されている
広河原の女性たちによる『ヤッサ踊り』も行われます。
※広河原の松上げについて詳しくは、広河原松上げ 2012(広河原)の記事をご覧下さい。
■吉原の万灯籠(よしわらのまんどろ)
場所:舞鶴市吉原
吉原の万灯籠は、京都府舞鶴市
(まいづるし・京都府北部)の舞鶴湾に面する
吉原という地区で毎年8月16日に行なわれている火祭です
魚の形を表現した
高さ14メートル・幅4.5メートルもの
万灯籠に神火を灯し川の中に立て
ぐるぐると何度も豪快に回転させながら
海上安全・大漁を祈願するものなんですね~♪
かつてこの地区を襲った大規模な大火事や
海に巨大クラゲが大量発生した事
そして、海上の事故が相次ぎ
思うように漁業が出来なくなってしまい
それを海の神の怒りに触れてしまったと考えて
神の怒りを鎮める為に始められたのが
吉原の万灯籠といわれています
そんな吉原の万灯籠は
京都府登録無形民俗文化財に指定されています
※吉原の万灯籠について詳しくは、吉原の万灯籠(舞鶴市吉原)の記事をご覧下さい。
■例大祭 朝神事(れいたいさい あさしんじ)
場所:石座神社(いわくらじんじゃ)
例大祭 朝神事は、京都市左京区の
岩倉(いわくら)にある石座神社の例祭で
毎年10月23日に近い土曜日に
行なわれている火祭です
長さ13メートル・直径2メートルの
雄・雌2匹の大蛇を表した
2本の巨大な松明を燃やすんですね♪
その昔、岩倉の人々や田畑に
危害を与える大蛇をどうしたらいいかと
石座大明神(いわくらだいみょうじん)に訴えたそうで
『神火によって迎え撃ちなさい!』という
お告げに従って神前の火で点けた松明を灯して
大蛇を退治した事に由来しています
ちなみに石座神社の例大祭は
『朝神事(神幸祭)』と『昼神事(還幸祭)』の
2部構成になっています
※例大祭 朝神事について詳しくは、例大祭 2012 朝神事(石座神社)の記事をご覧下さい。
という事で今回は京都の火祭をご紹介しました
京都の火祭の詳しい場所はコチラ↓
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