2013-06-05 | |
テーマ:その他 |
関連:縁結びにご利益のある神社仏閣めぐり / 梅の名所巡り / 京の茅の輪巡り / 京の天満宮巡り / 京の世界遺産巡り / 京の八幡宮巡り / 京の蹴鞠巡り / 京の縁切りスポット巡り / 金運にご利益のあるスポット巡り / 癌封じにご利益のある神社仏閣巡り / 健康長寿・延命長寿にご利益のある神社仏閣巡り / 交通安全・旅の安全にご利益のある神社仏閣巡り / 京の火渡り祭巡り / 勝負事にご利益のある神社仏閣巡り / 美容にご利益のある神社仏閣巡り / 芸能・芸事にご利益のある神社仏閣巡り / 京の大将軍神社巡り / 桜の名所巡り / 椿の名所巡り / 山吹の名所巡り / 出水通七不思議巡り / 京の五重塔巡り / 一初の名所巡り / 聚楽第の史跡巡り / 歯痛平癒にご利益のある神社仏閣巡り / 半夏生の名所巡り / 萩の名所巡り / 眼病平癒にご利益のある神社仏閣巡り / 耳病平癒にご利益のある神社仏閣巡り / 京都3名水 / 頭病平癒にご利益のある神社仏閣巡り / 喉の病平癒にご利益のある神社仏閣巡り / 婦人病平癒にご利益のある神社仏閣巡り / 神経痛平癒にご利益のある神社仏閣巡り / 呆け封じにご利益のある神社仏閣巡り / 浮気封じにご利益のある神社仏閣巡り / 京都十二薬師霊場巡り / 干支にちなんだ神社巡り / 京都で七草粥が振る舞われる神社巡り / 京都の霊石巡り / 京都の雪景色巡り / 火難・火除けにご利益のある神社仏閣巡り / 髪にご利益のある神社仏閣巡り / 京都で涅槃図が見られるお寺巡り / 疳の虫・夜泣き封じにご利益のある神社仏閣巡り / 京の絵馬巡り / 足腰にご利益のある神社仏閣巡り / 京都の鬼門除けの猿めぐり / 京の狐伝説めぐり / 京都の火祭 / 京の血天井めぐり / 天下の三名水 / 晴れにご利益のある神社仏閣巡り / 猿にちなんだ神社仏閣巡り / 子宝・子授にご利益のある神社仏閣巡り / 新京極七不思議巡り / |
京の松上げ巡り
今回ご紹介するのは『京の松上げ(まつあげ)巡り』です
松上げとは、京都の洛北(京都市北部)を中心とした
各山村に伝わる行事で
お盆に迎えた精霊を送ると供に、火難除けや五穀豊穰を祈願します。
燈籠木(とろぎ)と呼ばれる10~20メートル程の木の棒の先端に
カゴを取り付け、そこに火の点いた松明(地松・じまつとも言います。)を
投げ入れ、点火させるもので
弧を描きながらいくつもの松明が
夏の夜空に交差する独特の祭です
※カゴの中には杉の葉などが詰め込まれています。このカゴは、地域によって『大笠』や『モジ』とも呼ばれています。
松明には、放り投げやすいように紐が付いています。
松上げの起源は古く
平安時代後期にはすでに行なわれていたとも言われ
火伏せのご利益がある
愛宕神社(あたごじんじゃ)への献灯の意味があるそうです
その後、8月後半に行なわれる事から
お盆に迎えた精霊を送る『送り火』としても行なわれるようになりました。
※愛宕神社は愛宕山(標高924メートル)山頂にある神社で全国に約900社ある愛宕神社の総本社とされています。祭神として祀っている迦遇槌命(かぐつちのみこと)が、鎮火の神として崇敬を受けている事から、火除け(火伏せ)のご利益があるとされています。
籠が燃え上がると、燈籠木を豪快になぎ倒します。
では早速、京都で行なわれる『松上げ』をご紹介します!
・8月15日-花背(はなせ)
京都府京都市左京区花脊八桝町
高さ約20メートルの燈籠木に向けて
約1000本の松明が投げ入れられます。
点火するタイミングはもちろん年度によって違いますが
開始から30分~1時間ほどで点火し
燈籠木がなぎ倒された後
花背の松上げでは『伊勢音頭』を歌いながら
お堂(集会所)へと帰っていくんですよ
※詳しくは花背の松上げ 2012(花脊八桝町)の記事をご覧下さい。
開始時間:21時頃~
・8月23日-久多(くた)
京都府京都市左京区久多宮の町
京都市左京区の最北端に位置する久多で行なわれる松上げは
別名『チャチャンコ』とも呼ばれています。
呼び名も違えば、燈篭木の高さも様々で
久多では約10メートルの燈篭木を使い
10人程の方で松明を放り込んでいくそうです。
開始時間:20時頃~
・8月24日-小塩(おしお)
京都府京都市右京区京北小塩町
小塩では「松上げ」ではなく『上げ松』と呼ばれ
毎年、23日に近い土曜日に行なわれています。
※2013年は8月24日となっています。
江戸時代中期より続く小塩の上げ松は
一時期途絶えた時期もあったそうですが
昭和48年に地元の若者によって復活しました
燈篭木の高さは15メートル
カゴの大きさは直径2メートルだそうです
ちなみに、観覧者の為に臨時のバスも
この日に合わせて運行しているそうですよ
※詳しくは小塩の上げ松 2012(小塩)の記事をご覧下さい。
開始時間:19時半~
・8月24日-美山町(みやまちょう)
京都府南丹市美山町芦生
京都府南丹市美山町鶴ケ岡川合
京都府南丹市美山町鶴ヶ岡長井
京都府南丹市美山町盛郷
美山町では、各村それぞれ4箇所に
燈篭木を設置して行なうもので
川合・長井・盛郷(もりさと)の各村では
小塩と同様に、松上げではなく『上げ松』と呼んでいます。
ちなみに、盛郷の燈篭木は
高さ20メートルの大人用以外にも
16メートルの子供用も用意され
大人に混じり、子供達も一緒になって上げ松を行ないます
開始時間:20時頃~
・8月24日-雲ヶ畑(くもがはた)
京都府京都市北区雲ヶ畑出谷町
京都府京都市北区雲ヶ畑中畑町
松明でかたどられた『文字』を浮かび上がらせる
雲ヶ畑の松上げは
その他の松上げとは異なり、松明を投げ入れません。
山の中腹(2箇所)に、それぞれ4メートル四方のやぐらを組み
100束以上の松明を灯し、文字(漢字)を表現するんですね。
※五山送り火をイメージしていただければ伝わりますでしょうか。
この漢字は毎年変わるもので、当日まで
ごく限られた関係者しか知る事は出来ないそうです
ちなみに2012年は『永』『平』でした。
※点火場所で見学する事は出来ません。
開始時間:20時頃~(出谷町)・20時過ぎ~(中畑町)
・8月24日-広河原(ひろがわら)
京都府京都市左京区広河原下之町
300年以上続く、広河原の松上げは
約1200本もの松明が投げ入れられます。
こちらの燈籠木は約20メートル
カゴの大きさは直径3メートルと
京都の松上げの中でも最大の規模となっています。
その他、倒れた燈籠木に付けられていたカゴの火を
2本の棒で空高くかき上げる
『つっこみ』と呼ばれる独特の作法も見る事が出来ます。
これに加え、広河原の女性達による『ヤッサ踊り』や
男性も交えての『ヤッサコサイ踊り』なども行なわれるんですよ
※詳しくは広河原松上げ 2012(広河原)の記事をご覧下さい。
開始時間:20時過ぎ~
という事で、今回は京の松上げ巡りをお届けしました。
場所はコチラ↓
より大きな地図で 京の松上げ巡り を表示
雑談掲示板 新着