![]() | 2011-12-31 |
テーマ:祭り・イベント |
をけら詣り(八坂神社)
さて、いよいよ一年の締めくくり
大晦日ですね~
という事で、本日は京都の年越しに関するイベントをご紹介します。
八坂神社で行われています・・・
(・∀・)ノをけら詣りです
火に人が集まっているのが分かりますか
始めに『をけら詣り』とは一体何なのと言いますと
八坂神社の御神火を持ち帰るイベントです。
御神火(ごしんか)を火種として使い、調理したお雑煮を食べると
その1年は無病息災・健康に過ごす事が出来ると言われているんです
ちなみに、御神火を持ち帰るイベントは京都で
北野天満宮では『火之御子社鑽火祭(ひのみこしゃきりびさい)』という名前で行われています。
さて、お話を八坂神社に戻しまして
境内にはいつもと違うものも並んでいました。
販売されている絵馬には御神火を分けてもらいに来た舞妓さんが描かれています。
こちらには、来年の干支である「龍」が描かれた絵馬も一緒に並んでいました。
絵馬以外にも
をけら酒が大晦日には振舞われていますっ。
おいしそうですね~京子もホロ酔い気分を味わいたい所ですけれど
今回は無事に御神火をゲットする為、禁酒にします
ちなみに『をけら』とは一体何かと言いますと
漢方薬にも使われているキク科の植物の事です。
※漢字では「白朮」と書きます。
御神火は、護摩木やをけらを一緒に燃やす事で
強い香りを放ちます。
その香りで邪気を退散させるそうですよ
そして、今から灯籠に御神火が灯されます。
宮司さんが本殿からやってきました。
手に箱のようなものを持っているのがわかりますか
この中に御神火が入っているのです
外は風も吹いているので、火が消えないように
こうして箱に入れて火種を囲い移動しているというワケです。
そして、無事に灯籠に着火されると
御神火をゲットすることが可能になります
ではどうやって火を持って帰るのかと言うと・・・
吉兆縄(きっちょうなわ)に、その火種を移し
家々に持ち帰るんですね
※吉兆縄には、竹の素材が編みこまれ火が消えにくい工夫が施されているんですよ。
他にも、消えにくい工夫がもうひとつありまして
それが・・・
(・∀・)ノ火の移った吉兆縄をグルグル回すって事です。
みなさん楽しそうに御神火のついた吉兆縄を回していらっしゃいましたよ
もちろん、吉兆縄の先は1000℃弱くらいの超高温なので当ると危険です
ちなみに、その昔は
この吉兆縄を持って京都の電車などにも乗れたそうですけど
今はもちろん当然ながら禁止ですのでご注意くださいっ
家に持ち帰った火は「白朮火(おけらび)」とも言います。
冒頭でもご説明しましたけれど
これを使って、雑煮を炊く火種に用いる他にも
神棚の灯明(とうみょう)の火として使ったり
燃え残った吉兆縄は「火伏せのお守り(火災予防)」として
台所にお祀りするんですね
八坂神社のをけら詣りは
毎年、大晦日夜7時から早朝までやっています。
※吉兆縄がなくなり次第終了する場合もあるようです。
もし、これをご覧の方で間に合う方がいらっしゃるなら
今から八坂神社に行ってみてはいかがでしょうか
そんな『をけら詣り』が行われた八坂神社の場所はコチラ↓
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『をけら詣り』の関連イベント
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テーマ:祭り・イベント |
関連:知恩寺 / 二十五菩薩練り供養(知恩寺) / |
大念珠繰り(知恩寺)
こんにちは京子です!
夜の11時に急いで京子が向かった先は
知恩寺(ちおんじ)です
境内には沢山の人がいらっしゃいます。
寒空の下ですけれど
私達の為に、お寺の方が火をたいてくださっています
ここで今から除夜の鐘を撞ける整理券を
ゲットしちゃいたいと思います
知恩寺は、参拝者が鐘を撞く事ができて、
除夜の鐘は108回撞かれますけれど
108という数字は『人間の煩悩の数』だと言われているんですよね
煩悩とは、心身を乱し悩ませ、知恵を妨げるものの事です。
具体的には「欲求」であったり「怒り」や「悲しみ」の事です。
中でも、物事の正しい道理も知らずに愚痴る事は代表的な煩悩の一つみたいです。
それを打ち消す為に鐘を108回撞いて新年を迎えましょうという事なのです
さて、整理券をゲットするために
本堂へと向かいます。
今から何が始まるのかと言いますと
『大念珠繰り(だいねんじゅくり)』です
中には、ちょっと変わったものがありまして・・・
(・∀・)ノ超巨大な数珠です
長さにして100メートル、重さ320キロ、珠数の珠の数は1080個っ。
世界最大の数珠を、これからみんなで一緒に繰る(回す)イベントなのです
無事に整理券をゲットできた京子
まずは、お寺のお坊さんのありがたいお話を聞きます
震災で被災された人がいるのに、新年の初めての挨拶を、「おめでとう」というのはどうも違う気がする。
何か適切な言葉がないか悩んだすえに導き出したのは、「謹賀新年」だとおっしゃっていました。
そして、いよいよ数珠をみんなで回す為に
お坊さんの指示に従い、吊るされている数珠の下に行くように指示されます
その後、上から巨大な数珠が降ろされ、膝の上に置きます。
お坊さんから、数珠回しの説明を受けて座った体制のまま
息を合わせて一斉に両手で数珠を持ち上げ、隣の人に回します。
人は移動せずに、数珠だけがグルグル回るというワケです。
数珠を回しながら念仏を唱えます
最初は、お坊さんがお経を唱えられていましたが、途中から皆さんで「南無阿弥陀仏」を唱えましょう
という合図で、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏の音頭で数珠を回します
常に隣の人へと数珠を回していくので
じっくり見ていたら目が回ってきそうです
みんなで数珠を回しているので、不思議な一体感を感じましたよ。
20分ほどの時間をかけて、数珠を回すスピードを徐々に上げていき、
終わりが近づくにつれて今度はスピードを落として数珠回しは終了しました
こうして、大念珠繰りも無事に終わり、次は鐘楼へと移動します。
しばらく待っていると、お坊さんによりお経が唱えられます。
ちなみに、この日は甘酒も振舞われていて
冷えた身体も温まりますよ
お経が終わるとお坊さんが順番に鐘を撞きます
そして、いよいよ整理券をゲットした人から鐘撞きの始まりです
整理券をゲット出来なかった人も、後から鐘が撞けるみたいです。
子供達は両親といっしょに撞いたり
恋人たちは二人仲良く撞いたり
みんなが思い思いの事を考えついているんでしょうね。
(・∀・)ノ京子もばっちり撞かせていただきました~
という事で2011年も終わってしまいましたけれど
本年も皆さんには、大変お世話になりました
2011年は、3月11日に
東日本大震災という1000年に一度と言われる大災害があり辛い経験をした人や
悲しい別れがあった方も大勢いたと思います。
また原発の事故や政治不安といった事もあり暗い話題が多かったように思います。
2012年は明るい話題が多く、たくさん笑える年になるといいですね
来年もどうぞ京子をよろしくお願いします!
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