2012-06-14 | |
テーマ:祭り・イベント |
御神楽奉納(八坂神社)
こんにちは京子です
今回ご紹介するのは6月14日に
八坂神社で行われた
御神楽奉納(みかぐらほうのう)です。
八坂神社例祭の前日である14日は
『宵宮(よいみや)』にあたり、この日に御神楽が奉納されます。
※御神楽とは宮中で行われる神楽の事です。
披露される神楽は『人長の舞(にんじょうのまい)』と言い
人長(神楽のリーダー。つまり長です。)が
三種の神器の1つ『神鏡(しんきょう・八咫の鏡)』に見立てた
木製の輪を付けた榊の枝を持ち雅に舞うんですね
では早速レポートしたいと思います
日も暮れた19時半
境内南側にあります斎館(さいかん)から
神職の方や神楽人(かぐらびと)が出て来られます。
人長を筆頭に神楽人は拝殿前に整列し
神職の方は本殿にて神事を始めます。
本殿にてお祓いや祝詞が終わると、人長らは舞殿の南側へと移動します
その後、人長が神職に呼ばれ
舞殿を通り、本殿へと入って行きます。
ここで榊の枝が手渡されるんですね!
そして人長が舞殿へ戻ってくると
神職が見守る中、神楽が奉納されます。
暗闇の中で光る舞殿は綺麗でした
人長が場を取り仕切り
まずは舞殿前にある庭燎(にわび)に火が燈ります
続いて神楽人が1人ずつ呼ばれます。
彼らはそれぞれ雅楽に使う楽器を担当していて
『龍笛(りゅうてき)』と呼ばれる横笛や
『篳篥(ひちりき)』『楽箏(がくそう・琴)』など
1人ずつ舞殿へ上がり
本殿に向かってお手前を披露します。
※ちなみに演奏されているのは『弥栄雅楽会』の方で、主に八坂神社の祭事を中心に雅楽を披露されている団体です。
一通りの演奏が終わると
今度は全員で合奏が始まります。
約20分程の演奏が続き
歌が入り出すと
舞台に座っていた人長が片肌を脱ぎ始めます。
そしていよいよ『人長の舞』が披露されるんですね
人長は右手に榊を持って立ち上がると
膝を使って体を上下させたり
右左と体の向きを変えながら舞い始めます。
時には両手を高く上に伸ばし半円を描くように動かしたりと
雅な舞を披露されましたよ。
こうして約15分程の『人長の舞』が終わり
最後は榊の枝を本殿へお返しし御神楽奉納は終了しました
斎館前で一礼する人長や神職の方々。
片肌を脱ぐ事からも分かる通り
『東游(あずまあそび)』と同様の
国風歌舞(くにぶりのうたまい)にジャンル分けされる雅楽です。
国風歌舞は他の雅楽と違い、日本古来の舞で
中国などの外来音楽の影響を受ける前から日本にあったものです
内容は『古事記』や『日本書紀』などの
神話に基づくものが多い事も特徴なんですね。
ちなみに明日の八坂神社例祭では
『東游(あずまあそび)』が披露されるんですよ。
※東游(あずまあそび)については御蔭祭 2012 後編(下鴨神社・御蔭神社)の記事をご覧下さい。
そんな御神楽奉納が行われた
八坂神社の場所はコチラ↓
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