2014-01-10 | |
テーマ:その他 |
京のユニークな地名 その18
『京のユニークな地名』では
京都に残る、一味違ったユニークな地名や町名
そして通りの名前をご紹介していますが
今回は、新たに4つの通りの名前をご紹介したいと思います
では、早速いってみましょう~!
・上長者町通(かみちょうじゃまちどおり)
京都市上京区(京都御所を含む、市の中心にある区)にある
東西の通りです
この長者とは・・
ズバリ!お金持ちを意味する億万長者から名付けられた
名前なんですね
上長者町通は京都御苑(御所)から西側に伸びる1.5キロほどの道です。これと平行して走るように、中長者町通(なかちょうじゃまちどおり)、下長者町通(しもちょうじゃまちどおり)もあるんですよ。
って事は、この通り沿いには大豪邸がズラリと並んでいる!?
と思われる方もいるかもしれませんが
それは、かつての話のようです。
では、いつの時代なのかと言うと・・戦国時代なんですね。
その頃、この地には、
裕福な『両替商人』が住んでいて、彼らを長者と呼んでいた事に由来するそうですよ。
※両替商人は、現在の銀行員のようなもので金融業を行う商人の事です。
・醒ヶ井通(さめがいどおり)
『井』と名がつくからには、なにやら井戸が関係している!?
と容易に想像がつくかもしれません。
なんとこの『醒ヶ井(左女牛井とも書く)』は
あの千利休も愛用していた井戸水で
京都三名水の1つと言われているんですね
※この井戸水が湧き出ている事から、そこを通る道を醒ヶ井通と名付けました。場所は、二条城の南東付近を南北に通っています。
この井戸水は、現在も
京菓子の老舗『亀屋良長(かめやよしなが)』の店先にて
湧き出ているんですよ。
※一般にも開放されているそうです。
こちらは、京都三名水の1つ『染井(そめい)』です
梨木神社の井戸水として開放されています
※ちなみに、京都三名水の残る1つ県井(縣井・あがたい)は、すでに枯れてしまっていますが、京都御苑内に、井戸だけが残っているんですよ。
・切り通し(きりとおし)
え?これ本当に通りの名前なの!?と思わず言ってしまいそうな名前ですが
実際にあるんですね。
場所はドコかと言いますと・・・
祇園!
そうです、舞妓さんも闊歩する祇園です。
この『切り通し』は、南は四条通から北は白川南通りまでの
約180メートルほどの短い通りです。
『切り通し』を北側に抜けると辰巳神社があります。『祇園』の象徴として、TVドラマやCMなどにも登場している有名な神社なんですよ。
ちなみに、この『切り通し』の一部は
石畳の風情ある小道となっていて
四条通から北上し、最後にこの巽橋(たつみばし)を渡ると
先ほどの辰巳神社があります
・師団街道(しだんかいどう)
こちらは伏見区(京都市南部)を中心に、南北に伸びる通りです
この師団とは、大日本帝国陸軍第16師団の事なんですね
師団街道は市街地と16師団の駐屯地を結ぶ通りとして開かれたそうですよ。
ちなみに、第16師団は帝国陸軍の軍備拡張に伴い
1905年(明治時代38年)に誕生しました。
この時、多くの兵隊が
伏見区・深草の地にやって来たそうです
深草と言えば、藤森神社が有名です。競馬ファンが多数訪れる事でも知られています。
この周囲には、同様の軍用道路として
『第一軍道』『第二軍道』『第三軍道』もあり
現在もその名前が残っているんですよ!
という事で、今回は4つの『京都の通り』をご紹介させていただきました!
場所はこちら↓
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