2014-01-02 | |
テーマ:その他 |
京のユニークな地名 その17
今回ご紹介するのは・・・
京のユニークな地名です
京都に残る、一味違った
ユニークな地名や町名、通りの名前を
ご紹介したいと思いますっ
では、早速いってみましょう~!
・撞木町(しゅもくちょう)
こちらは、京都市の伏見区(京都市南部)にある町名ですが・・・
さて、この名前の由来ともなっている
撞木(しゅもく)とは一体何なのか!?
スバリこれは、仏具の1つで鐘や鉦(しょう・円盤状の鐘)を鳴らす
T字型の棒(かなづちのようなもの)の事なんです!
お囃子などで、祭囃子がコンチキチンと
鉦を打ち鳴らしていますよね?
あれも撞木の一種です
この他にも、お寺の大きな鐘(梵鐘)などを撞く木もT字型では無いですが撞木といいます。こちらは日本3大梵鐘の1つ、知恩院の梵鐘です。詳しくは除夜の鐘試し撞き 2012(知恩院)の記事をご覧下さい。
この名前が付いている地区は
かつて、区域の形や道路の形が『T字型』だった事などから
その町名が付いたとされています
昔は『T字』なんていう発想は無いですからね
形がよく似た『撞木』がそれに例えられたというワケなんですよ
・小倉町(おぐらちょう)
京都府南部の宇治市にある小倉町は
一見、普通のドコにでもありそうな名前ですが
この『小倉』とは一体何かと言いますと・・・
かつて京都府南部に存在した巨大な池
巨椋池(おぐらいけ)の事なんですね!
この池は、昭和初期まで存在していた池(湖)で
小倉町(旧・小倉村)の人たちは
この巨椋池の独占的な漁業権を有していたと言われています
巨椋池の西側には、かつて御牧(みまき・朝廷が管理する牧場)があったようです。玉田神社は、その御牧から朝廷に献上した馬の伝承が残る神社として有名です。詳しくは、玉田神社の記事をご覧下さい。
ちなみに、巨椋池という名前は
巨椋氏と呼ばれる氏族が住んでいた事が
起源になっているそうですが
江戸時代頃までは単に『大池』と呼ばれていたそうですよ。
・両替町(りょうがえまち)
何やら、お金の匂いがプンプン!?
そんな独特のネーミングがついたこの町は、京都市伏見区にあります
この場所は、日本で初めて『銀座』が誕生した地と
言われています。
ちなみに、銀座とは一言で説明すると
徳川家康(徳川幕府)によって作られた造幣局なのです
家康はこの町に、大阪から職人を招き
お金(丁銀・銀の通貨)を製造させたんですね
こうして全国から、この地に銀が持ち込まれ
丁銀と取り替える『両替』が行われた事が
この町名の由来となったようです。
※この南隣には銀座町(ぎんざちょう)と呼ばれる町名も存在します。
伏見の両替町のすぐ北隣には、墨染桜(すみぞめざくら)で有名な墨染寺が建っています。詳しくは墨染寺の記事をご覧下さい。
ちなみに、この伏見に誕生した『銀座』は
その後、京都市中京区に移動しました
この事から、中京区では
通りの名前(両替町通・りょうがえまちどおり)として
その名が残っています
※同名の通りは伏見にもあります。
・郭巨山町(かっきょやまちょう)
『郭巨山』と聞いただけでピンと来た方はなかなかの京都通です
そうなんです、この郭巨山とは何かと言いますと・・
祇園祭の山鉾の1つなんですね。
※ちなみに、郭巨山は2012年・2013年と2年連続で山一番を引き当てた事でも話題になりました。詳しくは、祇園祭 2013 くじ取り式(京都市役所・八坂神社)の記事をご覧下さい。
山鉾町の1つというワケなんです。
この郭巨山は
貧困に苦しんでいた郭巨が、子供を捨てに山中に行った際
土の中から『黄金の釜』を掘り当てたという
中国の故事をモチーフに作られた山なんですよ。
という事で、本日は京のユニークな地名をご紹介させていただきました。
場所はコチラ↓
より大きな地図で 京のユニークな地名 その17 を表示
雑談掲示板 新着