2014-01-28 | |
テーマ:その他 |
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京ゆかりの言葉 その17
今回ご紹介するのは・・・
古都・京都ゆかりの言葉です!
今でも使われる『言葉』の語源には
1200年の歴史を持つ京都ゆかりのものが
多数、存在しています
今回は、そんな『京ゆかりの言葉』を
いくつかご紹介させていただきます
・木偶の坊(でくのぼう)
役に立たない人や、棒立ちで何も出来ない人なんかの事を
ののしる言葉ですが、この『木偶』とは一体何だと思いますか?
諸説はいくつかあるようですが
平安時代に伝わった木偶(くぐつ)と呼ばれる人形に由来するそうです。
この人形は手足の無い、操り人形だったようで
その事から
木偶のような人(指示がないと動けない人)の事を
『木偶の坊』と呼びました。
平安時代初期、木偶を使った中国の人形劇(木偶戯)を、藤原醜人(ふじわらのしこひと)が、宮中にて再現したと言われています。
ちなみに木偶と書いて『でく』と呼んだのは
諸説ありますが
木偶が、手で繰(く)る人形だった事から
『てでくる』→『でくる』→『でく』になったとも言われています
・左官(さかん)
建物の土壁などを塗る職人である左官は
平安時代、宮中において土木工事部門を担当した
『属(さかん)』という役職が語源となっています。
※一説では奈良時代にはすでに、この役職があったとも言われています。
平安神宮は京都御所の大内裏の一部を8分の5サイズで復元した建物です。
この属が、宮中の修理などで壁塗りを行っていたんですね。
ここから『さかん』→『左官』という字が充てられたみたいですよ。
・コラっ!
人を怒る時に、コラっと言いますよね。
なんとこの語源は、室町時代にまでさかのぼりますっ
室町時代において
身分の高い人は、目下の者を呼ぶときに『これ』といいました。
『これこれ、ちょっとお待ちなさい。』なんてセリフ
時代劇やアニメなどで聞いた事ありますよね?
この『これ』が徐々に変化し
『これ』→『こりゃ』→『こら』になったんですね。
室町時代の代表的な建造物と言えば金閣寺ですよね。正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)と言い、創建した室町幕府初代将軍・足利尊氏の法名に由来するものです。金閣寺について詳しくは金閣寺(鹿苑寺)の記事をご覧下さい。
発音は『こら』となりましたが
使い方としては目下の者の呼び名である事に変わりはなかったそうです
しかし、明治になり
警察が取り調べなどで「コラ、白状せい!」などと
使い出した事から、相手を叱咤する言葉として
使われるようになったみたいですよ。
・室町時代
では、室町時代のお話が出たので、こちらの名前の由来に関しても
ご説明したいと思います。
この『室町時代』や『室町幕府』という名前の起源はご存知ですか?
それは・・・
3代将軍・足利義満(あしかがよしみつ)によって建てられた邸宅
『室町殿(むろまちどの・花の御所)』に由来します。
では、どうして室町殿と名づけられたのか?
それは、京都の『室町通』に由来するものなんですね。
この室町通と今出川通が交差する付近(現在の京都御所、北部)に
室町殿があったとされています
室町時代の代表的なもう1つの建物と言えば『銀閣寺』です。8代将軍・足利義政(あしかがよしまさ)によって建てられた寺院です。詳しくは銀閣寺(慈照寺)の記事をご覧下さい。
では、どうして室町通と呼ばれたのかと言うと
平安時代に存在した『室町町』に由来するものです
この室町町には
天皇などの食事を担当した内膳司(ないぜんし)が
食物を管理していた『室屋(むろや・倉庫)』が
並んでいたと言われ、この事から地名(町名)となったようです
という事で、今回は京ゆかりの言葉をご紹介させていただきました。
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