メモ2013-12-10
テーマ:その他
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京ゆかりの言葉 その11

今回ご紹介するのは・・・

古都・京都ゆかりの言葉です


今でも使われる『言葉』の語源には

1200年の歴史を持つ京都ゆかりのものが

多数、存在しています。


今回はその中から

宮中にまつわる4つの言葉をご紹介したいと思います!!


・漫才(まんざい)

お笑いのスタイルの1つである漫才っ

なんと!これは宮中で行われていた芸が起源になっているんですね。


そもそもの漢字は『万歳』という字が充てられていて

『いつまでも栄えるように祝う』という意味だったんですね。

平安時代末期の頃より、新年に宮中や寺社などで

祝いの言葉を並べて舞を行う

『千秋万歳(せんずまんざい・せんじゅまんざい)』が

行われたと伝えられています。


京都御所

こちらはかつて宮中が置かれていた京都御所です。門の奥には紫宸殿(ししんでん・正殿)が見えます。


その後、『太夫(たゆう)』と『才蔵(さいぞう)』と呼ばれる役目の2人が

1組となって宮中や公家の家々を訪ねて

「万年栄えますように!」と門前で祝言を述べ

扇子と太鼓を使って賑やかに舞を踊っていたんですね。


こうした文化が大衆化する中で

滑稽になったり、三味線が加わったりします

現在のような掛け合いの『話芸』になったのは

昭和に入ってからだそうです。

※ちなみに漫才という字が充てられたのもこの頃だそうです。


・おつむ

子供に対して、頭の事を『おつむ』なんて言いますよね。

これは幼児語・児童語の1つとされています。

さて、そんな『おつむ』とは・・・

宮中にて女官が使っていた宮中言葉だったんですね

※宮中言葉とは、その名の通り『宮中で使用されていた言葉』で、室町時代後期より、天皇の側に仕える女官によって使われ始めた言葉です。


ちなみに宮中言葉と言えば、頭に『お』を付けるのも

特長の1つなんですね。

『おにぎり』『お冷』なども今では一般的にとなっていますが

そもそも、頭の『お』は、宮中にて付けて呼ばれていた事が起源なんですね。


ここまで説明すると

もうお分かりかと思いますが・・・

そうなんです!


その昔、頭の事は『つむり』と呼んでいました

宮中では、この『つむり』の頭に『お』を付けて『おつむり』と呼ばれ

これが更に省略されて『おつむ』と言うようになったそうですよ。


清少納言

ちなみに女官とは

宮中で仕える女性に対して使われる言葉です。

歌人として有名な清少納言(せいしょうなごん)や

紫式部も女官の1人なんですよっ

※写真は、平安装束を身にまとい時代祭の行列に参加する清少納言です。


・相撲(すもう)

日本の国技である相撲。これはもともと宮中で行っていた

『節会相撲(せちえずもう)』が起源となっていています


弓や騎射と並び、三度節と呼ばれ

正月の宮中行事の1つだったんですね。

※古くは奈良・平安時代から行われていたようですよ


ちなみに日本書記では、相撲を初めてとったのは

野見宿禰(のみのすくね・出雲国)と

当麻蹶速(たいまのけはや・大和国)という人物だったと記されています。


この時の勝者は野見宿禰だったようで

彼は後に『相撲の神様』として神格化される事となりました。

ちなみに野見宿禰は、出雲国(いずものくに・現在の島根県東部)の人間なんですよ。


出雲と言えば・・・出雲神話が有名ですよね


ヤマタノオロチ

スサノオノミコトによる

『ヤマタノオロチ退治』のお話は

様々な神社やお寺で演じられています。、

※お話の内容については貴船祭 2012(貴船神社)の記事をご覧下さい。


・節分(せつぶん)

節分も宮中で行われていた行事の1つを起源としています。

その名の通り『節目を分ける日』に行われていました。

この節目とは立春・立夏・立秋・立冬の前日にあたります。


季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられている事から

節分に鬼を追い払う『追儺式(ついなしき)』が

立春の前日(節分)に行われました。


これが現在の節分の日になったんですね


鬼やらい

京都で節分と言えば、吉田神社の『鬼やらい』が有名です。3日間かけて行われる『節分大祭』では100万人もの参拝客が訪れるんですよ。詳しくは追儺式 2013(吉田神社)の記事をご覧下さい。


ちなみに、節分の日に豆が撒かれるのは

邪気(鬼)を払う力があるからですよね。


でもどうして豆にそんな効力があるのかと言いますと

これは桃の力を得ているからなんですよー!

桃は古来より邪気を払うと信じられ

神社やお寺などでは桃の力を豆に移し

邪気(鬼)に投げつけて、お祓いするんですね


という事で、今回は京ゆかりの言葉をご紹介させていただきました。



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