2014-01-22 | |
テーマ:その他 |
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京ゆかりの言葉 その16
今回ご紹介するのは・・・
古都・京都ゆかりの言葉です!
今でも使われる『言葉』の語源には
1200年の歴史を持つ京都ゆかりのものが
多数、存在しています
今回は、そんな『京ゆかりの言葉』を
いくつかご紹介させていただきます
・大盤振る舞い(おおばんぶるまい)
大勢に気前よく、食事や金品を振舞う事を「大盤振る舞い」と言いますが
この『大盤』とは何だと思いますか?
これは当て字だそうで、本来は『椀飯(おうばん)』と書くそうです。
漢字からイメージできるかもしれませんが
この椀飯は『お椀に乗ったご飯』なんですね
平安時代、宮中では、行事がある度に
椀飯を集まった人に振舞った事が起源と言われています。
こちらは料理や包丁の神様と言われる藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)を祀る山蔭神社です。彼は平安時代の公卿(くぎょう・国政を担う職位であり高官)で、宮中料理の諸作法(調理法や作法)をまとめ上げたと言われています。彼について詳しくは、例祭 2012(山蔭神社)の記事をご覧下さい。
江戸時代に入ると、庶民の間でも使われるようになり
食事に限らず、気前良く売る舞う事自体を
指す言葉になったようですよ~
・土壇場(どたんば)
せっぱつまったギリギリの状態を土壇場と言いますが
そもそも、この土壇場とは、どんな場所?場面?なのでしょうか。
実はこの場所とは・・・
斬首刑を執行する場所の事なんですね。
『土壇』は土を盛って作られた壇(だん)という意味ですが
江戸時代に入ると、斬首刑をする際
この土壇場に、罪人を横たわらせて刑を執行したんですね。
この事から、現在の土壇場の意味になったようです
京都の場合だと
三条河原にこの土壇場があったようで
多くの罪人がここで斬首刑となったようです
これに加え、三条河原は『晒し首』の場所ともなっていて
幕末では、新撰組の近藤勇(こんどういさみ)が
東京で斬首された後、ここでさらし首となったんですよ。
※写真は、壬生寺にある近藤勇像です。この他、壬生には八木邸や旧前川邸などもあります。
・二枚目(にまいめ)
「あの人、二枚目ね。」と、男前や美男子の事を指す二枚目という言葉です。
※最近の若い人は、二枚目より『イケメン』という言葉の方が浸透しているかもしれませんね。
でも皆さん、二枚目の意味は知ってますよね。
さて、では一体、この『二枚目』って
何の二枚目の事を指す言葉がご存知ですか?
正解は?と言いますと・・・
役者の名前が刻まれた看板の事なんですね
東京の歌舞伎座や、京都の南座に
掲げられていた『八枚看板』が語源となっています
※八枚看板とは、舞台で活躍する8人の重要な役者の名を書き記した看板の事です。
その一枚目には主役(座主)の名が書かれ
二枚目に『美男役』が名を連ねる事から
男前・美男子=二枚目と言われるようになったんですね。
※ちなみに、三枚目は道化役の名が掲げられていたそうです。つまり二枚目とは対照的な存在という事であり、現在もその意味として使われています。
南座では、今でもこのように
役者の名前が書かれた看板(まねき)が掲げられています。
これは当時の名残によるものだそうです。
・ゴキブリ
最後は『ゴキブリ』です!
え?これにも語源が?っていうか日本語が元になっているとも思わなかった
人もいるのではないでしょうか?
このゴキブリとは、天皇の側に仕える女官が
もともと使っていた言葉
『ごきかぶり』が語源になっているそうです
こちらは宮中が置かれていた京都御所です。門の奥には紫宸殿(ししんでん・正殿)が見えます。
ひらがなで書かれても分かりにくいですよね(汗)
漢字で書くと『御器噛り』です。
御器とは蓋付きの食器の事であり、主にお椀(わん)を意味しました。
つまり、お椀に残ったご飯にかぶりつく生き物という
事からそう呼ばれていたんですね
という事で今回は京ゆかりの言葉をご紹介させていただきました。
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