2013-07-02 | |
テーマ:祭り・イベント |
関連:祇園祭 2011 くじ取り式(八坂神社) / |
祇園祭 2013 くじ取り式(京都市役所・八坂神社)
今回ご紹介するのは
祇園祭・山鉾巡行の順番を決める・・・
くじ取り式です
各山鉾町の代表者が京都市役所に集まり
9基の『くじ取らず』の山鉾を除く、24基の山鉾がくじによって
17日に行なわれる山鉾巡行の順番を決めます
この行事は、室町時代後期・1500年頃より始まったとされ
かつては、こちらの六角堂にて行なわれていたんですね。
※1953年より、場所が京都市役所(市議会議場)に移されました。六角堂について詳しくは、六角堂(頂法寺) その1、六角堂(頂法寺) その2の記事をご覧下さい。
こちらは会場の様子です。今回使用している写真は、全て2012年のものになります。
『祇園祭』に関して、簡単にご説明しますと
日本3大祭の1つに数えられる祭で
八坂神社の祭礼とされています。
869年、都に疫病が流行った際に行なわれた
『御霊会(ごりょうえ)』を起源とする祭で
66本(日本の国の数)を立て、御輿と共に練り歩き
疫病退散させた事に由来します。
※祇園祭の起源について、詳しくは祇園祭 2012 吉符入・お千度の儀(八坂神社)をご覧下さい。
期間中(7月1日から1ヶ月間)京都の街中では
祇園祭に関する様々な神事・イベントが行なわれますが
中でも16日の宵山や17日の山鉾巡行は
毎年、大勢の見物客で賑わうんですよ。
※祇園祭のスケジュールについては祇園祭のイベント一覧をご覧下さいね。
そんな祇園祭の見所の1つである山鉾巡行の
順番を決める『くじ取り式』は
抽選になりますが、一般参観も可能なんですよ
※事前にハガキにて申し込みが必要となります。
会場には、各山鉾町の代表者をはじめ
京都市長の門川大作さんや
八坂神社の宮司さんなども参加されています。
※男性の皆さんは、毎年ビシっと羽織袴姿の正装で臨まれています。
10時より始まると、まず最初に総礼(一同礼)を行い
続いて、京都市長の門川大作さんをはじめ
関係者の方々が挨拶を行います
※一般参観者は9時45分までに会場に入らなければいけませんのでご注意下さい。
そして、この後
順番を決める為の抽選が始まります
まずは、京都市長による『くじの確認』が行なわれ
くじの入った封筒をハサミで1つずつ開封し
順番の書かれたくじに一度、目を通します。
これが終わると、関係者が『くじ』を1枚ずつ、こより状にして
再び京都市長のもとに届けるんですね
こうして準備が整うと、いよいよ実際にくじ引きを行ないます!
会場のアナウンスにより
24人の山鉾町の代表者が順番に、京都市長のいる席の前まで移動し
くじを選んで引くんですね~。
さて、気になる2013年度の山一番は
ドコかと言いますと・・・
郭巨山(かっきょやま)です!
なんと去年に引き続き
2年連続で山一番を引き当てましたよっ
※2年連続は1975年・1976年の山一番だった占出山(うらでやま)以来、実に37年ぶりだそうです。写真は巡行の時の郭巨山です。
くじを引いた郭巨山の方も
びっくりされたのではないでしょうか!?
郭巨山は
貧困に苦しんでいた郭巨が、子供を捨てに山中に行った際
土の中から『黄金の釜』を掘り当てたという
中国の故事に由来する山です
ちなみに、鉾一番は『鶏鉾(にわとりほこ)』
傘一番は、去年に引き続き『綾傘鉾(あやかさほこ)』
あとの巡行の山一番は『黒主山(くろぬしやま)』でした!
以下が2013年度、山鉾巡行の順番です
↓
『さきの巡行』
1.長刀鉾(なぎなたほこ)-くじ取らず
2.郭巨山
3.太子山(たいしやま)
4.保昌山(ほうしょうやま)
5.函谷鉾(かんこほこ)-くじ取らず
6.山伏山(やまぶしやま)
7.綾傘鉾
8.蟷螂山(とうろうやま)
9.鶏鉾
10.油天神山(あぶらてんじんやま)
11.伯牙山(はくがやま)
12.占出山(うらでやま)
13.月鉾(つきほこ)
14.孟宗山(もうそうやま)
15.四条傘鉾(しじょうかさほこ)
16.霰天神山(あられてんじんやま)
17.菊水鉾(きくすいほこ)
18.芦刈山(あしかりやま)
19.白楽天山(はくらくてんやま)
20.木賊山(とくさやま)
21.放下鉾(ほうかほこ)-くじ取らず
22.岩戸山(いわとやま)-くじ取らず
23.船鉾(ふねほこ)-くじ取らず
『あとの巡行』
24.橋弁慶山(はしべんけいやま)-くじ取らず
25.北観音山(きたかんのんやま)-くじ取らず
26.黒主山
27.浄妙山(じょうみょうやま)
28.役行者山(えんのぎょうじゃやま)
29.南観音山(みなみかんのんやま)-くじ取らず
30.鈴鹿山(すずがやま)
31.八幡山(はちまんやま)
32.鯉山(こいやま)
33.大船鉾(おふねほこ・唐櫃での参加)-くじ取らず
全員のくじ引きが終わり、順番が決まると
改めて、正式に山鉾の名前と順番が記された紙が渡され
くじ引きの時と同様、参観者に見えるように掲げられます。
こちらは郭巨山の粽です。毎年、山一番の鉾は縁起が良い事から、早々に売り切れるそうですよ。
ちなみに、現在の山鉾巡行は
7月17日のみ行なわれていますが
かつては17日と24日の2日間に分けて行なわれ
それぞれを
『前の祭り(前祭・さきのまつり)』『後の祭り(後祭・あとのまつり)』と呼んでいました
手遅れだとか、もう終わってしまった事を意味する
『後の祭り』は、この祇園祭が語源になっているようで
後祭が終了した山鉾は、もう活躍する機会が無いという事から取られたと言われています。
※現在、24日は花傘巡行が行なわれています。詳しくは祇園祭 2012 花傘巡行(八坂神社)の記事をご覧下さい。
しかし、なーんと来年(2014年)より
49年ぶりに『前の祭り』『後の祭り』が復活する予定だそうです!!
ですので、33基の山鉾巡行は
今年で見納めかもしれないですね。
ちなみに、去年巡行に復活した大船鉾は
今年も同様に『から櫃』での巡行を予定しています。
鉾での巡行は2014年からになるそうです。
こちらも楽しみです
そんな山鉾巡行の順番を決める『くじ取り式』が行なわれた
京都市役所の場所はコチラ↓
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