メモ2014-09-09
テーマ:お寺

祐正寺

今回ご紹介するのは

京都市上京区にある

祐正寺

祐正寺(ゆうしょうじ)です!


祐正寺は通称・妻取地蔵(つまとりじぞう)と

呼ばれているんですよ


その理由はお寺の地蔵堂に

娶妻結地蔵(つまとりじぞう)と呼ばれる


娶妻結地蔵尊と書かれた提灯

地蔵堂に下げられている提灯です。


お地蔵さんが安置されているからなんです


そのあたりはまた後ほどご紹介するとしまして

まずは祐正寺について簡単にご紹介しますね~


祐正寺は浄土宗のお寺で

百万遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ)の

末寺なんだそうです。


浄土宗 大應山慈光院 祐正寺

山号は大應山

院号は慈光院というそうですよ。


そんな祐正寺は

1602年(慶長7年)に円誉雲白によって

念仏道場として創建されました。


ちなみに、ここ祐正寺のある長門町は

安土桃山時代、豊臣秀吉(とよとみひでよし)の

聚楽第(じゅらくだい・じゅらくてい)があった場所で

家臣である木村長門守重成(きむらながとのかみしげなり)の

武家屋敷が置かれた場所と考えられています。

その名残が町名に残っているんですね

※聚楽第について詳しくは、聚楽第の史跡巡りの記事をご覧ください。


では早速中に入っていきましょう。


山門をくぐり左手の方に進んでいくと

本堂がありました。


本堂

本堂にはご本尊として

恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)作と伝わる

阿弥陀如来立像が安置されているそうです。


そしてさらに左奥には

先ほどお話した地蔵堂があるんですね


地蔵堂

地蔵堂は

霊元法皇(れいげんほうおう・(れいげんてんのう・第112代天皇))の勅願によって 建てられたんだそうで

中には娶妻結地蔵が安置されています


娶妻結地蔵

娶妻結地蔵は、左足を垂らしている半跏像(はんかぞう)。


ちなみにこの娶妻結地蔵は

お願いすると

良き妻にめぐりあえると言われ

縁結びのご利益があるんだそうですよ!


最近、流行りの婚活パーティーへ参加する前に

訪れるといいかも知れませんね


だいたい縁結びと聞くと

女性が訪れる印象があると思うんですけれど

祐正寺の娶妻結地蔵の

縁結びは主に男性向けなんですね~


もちろん女性でも良いみたいなんですけれど

やっぱり妻取というくらいですから

男性からの崇敬が篤いというわけなんです。


ちなみに妻取地蔵は

江戸時代中頃

洛陽四十八願所地蔵巡りの第9番に

数えられていたと言われています。

※洛陽四十八願所地蔵巡りとは、六地蔵以外で48ヶ寺の地蔵を順番に回って拝むというものです。


洛陽四十八願所地蔵尊は以下の通りです

第1番 壬生寺(みぶでら)・縄目地蔵

第2番 光林寺(こうりんじ)・水那上地蔵

第3番 雀寺(きょうしゃくじ)・雀森地蔵(桶取地蔵)

第4番 悟真寺(ごしんじ)・養老地蔵

第5番 休務寺(きゅうむじ)・萬人講地蔵

第6番 成圓寺(じょうえんじ)・延命地蔵

第7番 昌福寺(しょうふくじ)・幸福地蔵

第8番 勝厳寺(しょうがんいん)・見返地蔵

第9番 祐正寺(ゆうしょうじ)・妻取地蔵

第10番 報土寺(ほうどじ)・腹帯地蔵

第11番 超円寺(ちょうえんじ)・跡追地蔵

第12番 地蔵院(じぞういん)・昆陽野地蔵(鍬形地蔵)

第13番 清和院(せいわいん)・玉体等身地蔵

第14番 浄福寺(じょうふくじ)・浄土引接地蔵

第15番 智恵光院(ちえこういん)・六臂地蔵

第16番 石像寺(しゃくぞうじ)・釘抜地蔵

第17番 上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)・天神同体地蔵

第18番 地蔵院(じぞういん)逆川地蔵(歯形地蔵

第19番 西林寺(さいりんじ)・木槿地蔵

第20番 西園寺(さいおんじ)・土止地蔵(槌留地蔵)

第21番 佛陀寺(ぶっだじ)・王城地祭地蔵

第22番 了蓮寺(りょうれんじ)・水落地蔵

第23番 真如堂南地蔵堂(しんにょどうみなみじぞうどう)・鎌倉地蔵

第24番 尊勝院(そんしょういん)・米野地蔵(米地蔵)

第25番 西方寺(さいほうじ)・衣通姫地蔵

第26番 三福寺(さんぷくじ)・夢見地蔵

第27番 檀王法林寺(だんのうほうりんじ)・袖取地蔵

第28番 矢田寺(やたでら)・那落化現地蔵(代受苦地蔵)

第29番 誓願寺(せいがんじ)・西院川原地蔵

第30番 光明寺(こうみょうじ)・常盤華地蔵

第31番 妙心寺(みょうしんじ)・醒井地蔵

第32番 常楽寺(じょうらくじ)・弟児地蔵

第33番 蛸薬師堂(たこやくしどう)・鯉地蔵

第34番 西光寺(さいこうじ)・腹帯地蔵

第35番 善長寺(ぜんちょうじ)・枕返地蔵(立江地蔵)

第36番 染殿院(そめどのいん)・染殿地蔵

第37番 仲源寺(ちゅうげんじ)・目疾地蔵

第38番 六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)・鬘掛地蔵

第39番 法観寺(ほうかんじ)・夢見地蔵

第40番 正法寺(しょうほうじ)・身代地蔵

第41番 清水寺(きよみずでら)・勝軍地蔵

第42番 退耕庵(たいこうあん)・玉章地蔵

第43番 専定寺(せんじょうじ)・獅子地蔵

第44番 福田寺(ふくでんじ)・乳房地蔵

第45番 蓮光寺(れんこうじ)・駒止地蔵

第46番 極楽寺(ごくらくじ)・手引地蔵(安産地蔵)

第47番 新善光寺(しんぜんこうじ)・来迎地蔵

第48番 本覚寺(ほんがくじ)・泥付地蔵


こちらは山門から右手にある

大黒天と毘沙門天と慈光大辨財天を

大黒天と毘沙門天と慈光大辨財天を祀る社

お祀りしている社です。


さらに右奥には

兼藤稲荷大明神がありましたよ。

兼藤稲荷大明神

神仏習合って感じですよね


ちなみに祐正寺は

春になると立派な梅の花を咲かせることでも

知られているそうですから

桜を素敵な奥さんと見られるように

梅の時期に合わせてお参りされてみてはいかがでしょうか。


そんな祐正寺の場所はコチラ↓


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