2014-08-20 | |
テーマ:お寺 |
西林寺
今回ご紹介するのは上京区にあるお寺の
西林寺(さいりんじ)です!
西林寺は今の季節
ムクゲ(木槿)が大変見ごろなんですよ~
ムクゲは、夏から秋にかけて咲く花なんですけれど
一日花といって
朝咲いて、夕方には萎んでしまいます
俳句の世界では
秋を表す季語にもなっているんですよ~
京都はまだまだ暑いですけれど
立秋も過ぎましたし
暦の上では、すっかり秋なんですね。
それでは西林寺をご紹介していきましょう
西林寺は天台宗のお寺で
延暦年間(781~806年)に
慶俊(けいしゅん)によって
創建されました。
ちなみに慶俊は
西の横綱と呼ばれた天狗
愛宕太郎坊(あたごたろうぼう)を祭神とする
愛宕神社(あたごじんじゃ)を中興した人なんですよ
※愛宕神社について詳しくは、千日通夜祭 2012(愛宕神社)の記事をご覧ください。
かつて本尊には
木槿地蔵(もくげじぞう)と呼ばれる
地蔵尊が祀られていたようです。
なんでも
この場所に咲いていた
ムクゲの草むらの中から
地蔵尊が現れたそうで
その地蔵尊を石に刻み
本尊として祀ったんだそうです
地蔵堂
その時の地蔵尊は
勝軍地蔵尊(しょうぐんじぞうそん)だったそうなんですけれど
勝軍毘沙門天王と書かれた提灯
ムクゲの草むらの中で見出したと言う事から
木槿地蔵と呼ばれ
大変親しまれたそうなんですね。
しかし現在は
度重なる兵火や大火などで焼失してしまい
別の地蔵菩薩像が安置されているようです。
それにしてもお寺が出来る前にも
この場所にムクゲが咲いていたなんて
驚きですよね~
ちなみに西林寺の正式名称は
羽休山飛行院(うきゅうさんひぎょういん)というんだそうですけれど
先ほどもご紹介しました愛宕山の天狗
愛宕太郎坊天狗が都見物に来た際
かつてお寺にあった松の木で
必ず羽を休めたという話に由来しているそうです
その松の木は天狗の松と
呼ばれていたそうですけれど
台風によって折れて枯れてしまいました
また西林寺の木槿地蔵は
江戸時代中頃
洛陽48願所地蔵尊の第19番に
数えられていたと言われています♪
※洛陽48願所地蔵巡りとは、六地蔵以外で48ヶ寺の地蔵を順番に回って拝むというものです。以前ご紹介した事のあるものは、第18番札所の歯形地蔵、第47番目の新善光寺です。
ちなみに木槿は
9月頃まで花を咲かせているそうで
西林寺の他、真如堂でも見頃になっているみたいですから
訪れてみてはいかがでしょうか
そんな現在、ムクゲが大変見ごろな
西林寺の場所はコチラ↓
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