![]() | 2013-05-04 |
テーマ:祭り・イベント |
斎王代以下女人列御禊の儀(下鴨神社)
今回ご紹介するのは、5月4日に下鴨神社で行なわれた
斎王代以下女人列御禊の儀(さいおうだいいかにょにんれつぎょけいのぎ)です
葵祭(あおいまつり)の主役と言える
十二単に身を包んだ斎王代(さいおうだい)が
約50名の女性(女人列)と供に
境内の『みたらし池』にて、禊(みそぎ)を行い
身を清める神事です。
1400年以上もの歴史を持つ『葵祭(かつては賀茂祭)』とは
京都3大祭の1つで、毎年5月15日に行なわれる
平安装束に身を包んだ、500名以上もの時代行列が
御所を出発し
一大パレードが見所の1つなんですよ
※葵祭に関しては葵祭 2012(上賀茂神社・下鴨神社)の記事をご覧下さい。
そんな葵祭の主役と言える
斎王代とは『斎王の代わり』という意味です。
かつて葵祭では、未婚の皇族女性(内親王)が斎王として
天皇に代わり、神様にお仕えしたんですね
1953年に葵祭が復活した事をきっかけに
1956年以降、斎王代が一般女性より
毎年、選ばれる事となりました
禊が行なわれる、下鴨神社境内にある『みたらし池』です。
今回ご紹介する『斎王代以下女人列御禊の儀』は
葵祭にさきがけて行なわれる前儀にあたり
葵祭の日に仕える斎王代が身を清める神事です。
※今回『斎王代以下女人列御禊の儀』が行なわれたのは下鴨神社ですが、1年ごとに上賀茂神社と交互で行なわれています。上賀茂神社での様子は斎王代以下女人列御禊の儀 2012(上賀茂神社)をご覧下さい。
では早速レポートしたいと思います!
10時より、神職や関係者が、続々と
みたらし池に集合します。
続いて、10時半頃から
雅楽の雅な音色が響く中
斎王代以下女人列が楼門をくぐり
境内にかかる橋を渡って
みたらし池へと向かいます。
こうして、みたらし池前に設置されたひな壇に
斎王代以下女人列が着席すると
いよいよ神事が始まります!
まずは、祝詞の奏上が行なわれます。
この後、斎王代は
みたらし池に手をつけ、禊を行なうのですが
その前に、一度お祓いを受けます
続いて、女童(めのわらわ)と呼ばれる女の子4人と一緒に
池の側へと移動し、着座します。
そして、斎王代は両手の指先を合わせ
かがみこむようにして
みたらし池に、静かに手をつけます。
もちろん、じゃぶじゃぶ洗うのではなく
そっと指先をつけるんですよ♪
この後、手を拭いた紙をみたらし池に流します
斎王代が再び、ひな壇に着席すると
今度は全員で
斎串(いぐし・陰陽串)を使ったお祓いを行ないます。
胸に斎串を当て、左・右とこすりつけ
一息拭きかけた後、最後に2つに折ります
こうして身体の表面にに付いた穢れを斎串に移し
折る事によって消滅させます。
11時過ぎに、みたらし池での神事を終えると
斎王代以下女人列は、橋を再び渡って
中門前へと移動し、整列します。
※橋を渡る際に、陰陽串をみたらし池へと投げ捨てるようです。
中門前では、斎王代が代表し
祭神に向けて玉串を奉天し、全員で二礼二拍手一礼をします
こうして神事は終了です。
この後、神服殿(しんぷくでん)に移動し
斎王代は記念撮影を行なったり
マスコミの取材に応えていましたよ~。
そんな斎王代以下女人列御禊の儀が行なわれた
下鴨神社の場所はコチラ↓
『斎王代以下女人列御禊の儀』の関連イベント
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宵宮祭(八大神社)
今回ご紹介するのは
一乗寺(京都市の北東)にある八大神社(はちだいじんじゃ)で行われました
宵宮祭(よいみやさい)です
宵宮祭とは神幸祭(氏子祭)の前日に行われる
前夜祭の事なんですよ。
※八大神社では、毎年5月4日に宵宮祭、5月5日に神幸祭(氏子祭)が行われます。
八大神社で行われる宵宮祭では
神輿に御霊を移し
2つの地域の神輿(下一乗寺、上一乗寺)が
氏子区域を練り歩きます
神輿は提灯で飾り付けがされているんですよ。
※19時に下一乗寺、20時に上一乗寺の神輿に御霊を移します。
八大神社は
1294年に祇園社(現在の八坂神社)に祀られている
素盞嗚命(スサノオノミコト)
稲田姫命(イナダヒメノミコト・別名、クシナダヒメノミコト)
八王子命(ハチオウジノミコト)
を勧請した事を起源とする神社です。
この事から北の祇園と呼ばれていたそうですよ
※八王子命は、素盞嗚命と稲田姫命の子供にあたる神様です。
では早速レポートしていきましょう。
19時頃、本殿前には下一乗寺の
子供神輿や女神輿、大人神輿が置かれ
神事が始まる所でした。
関係者や3基の神輿にお祓いをすると
御霊(みたま)をそれぞれの神輿に移します
この時、境内の灯りを全て落とし
御霊が移されるんですよ
20分程で神事が終わると
行列は神輿を担いで氏子区域へと出発し
約1km離れた御旅所(神様が休憩する場所)へ向かいます。
行列は
剣鉾、サンヨレ箒(さんよれほうき・5色の紙を折り紐でくくったもの)
太鼓、鉦(かね・円盤状の鐘)
子供神輿
女神輿
大人神輿の順番で出発します。
御旅所に鎮座する下一乗寺の神輿
下一乗寺の行列はこちらの動画をご覧ください。
続いて20時になると
上一乗寺の神輿を社務所横から出して
本殿前に設置します
一緒に子供神輿も本殿前に置かれます。
下一乗寺の時と同様に
2つの神輿にお祓いが行われ
それぞれに御霊が移されます。
この時間になると境内は暗闇に包まれ
とても厳粛な雰囲気が漂っていました
その後
子供神輿
大人神輿の順番に出発すると
神社から西へ行った場所にある
『一乗寺下がり松(宮本武蔵が戦った場所)』を北へ進み
元来た道を約1km南下し
21時半頃、再び境内へ帰ってくるんですよ
上一乗寺の神輿の様子はこちらからご覧ください。
そんな宵宮祭が行われた八大神社の場所はコチラ↓
大きな地図で見る
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