今回ご紹介するのは、5月4日に下鴨神社で行なわれた
斎王代以下女人列御禊の儀(さいおうだいいかにょにんれつぎょけいのぎ)です
葵祭(あおいまつり)の主役と言える
十二単に身を包んだ斎王代(さいおうだい)が
約50名の女性(女人列)と供に
境内の『みたらし池』にて、禊(みそぎ)を行い
身を清める神事です。
1400年以上もの歴史を持つ『葵祭(かつては賀茂祭)』とは
京都3大祭の1つで、毎年5月15日に行なわれる
平安装束に身を包んだ、500名以上もの時代行列が
御所を出発し
一大パレードが見所の1つなんですよ
※葵祭に関しては葵祭 2012(上賀茂神社・下鴨神社)の記事をご覧下さい。
そんな葵祭の主役と言える
斎王代とは『斎王の代わり』という意味です。
かつて葵祭では、未婚の皇族女性(内親王)が斎王として
天皇に代わり、神様にお仕えしたんですね
1953年に葵祭が復活した事をきっかけに
1956年以降、斎王代が一般女性より
毎年、選ばれる事となりました
禊が行なわれる、下鴨神社境内にある『みたらし池』です。
今回ご紹介する『斎王代以下女人列御禊の儀』は
葵祭にさきがけて行なわれる前儀にあたり
葵祭の日に仕える斎王代が身を清める神事です。
※今回『斎王代以下女人列御禊の儀』が行なわれたのは下鴨神社ですが、1年ごとに上賀茂神社と交互で行なわれています。上賀茂神社での様子は斎王代以下女人列御禊の儀 2012(上賀茂神社)をご覧下さい。
では早速レポートしたいと思います!
10時より、神職や関係者が、続々と
みたらし池に集合します。
続いて、10時半頃から
雅楽の雅な音色が響く中
斎王代以下女人列が楼門をくぐり
境内にかかる橋を渡って
みたらし池へと向かいます。
こうして、みたらし池前に設置されたひな壇に
斎王代以下女人列が着席すると
いよいよ神事が始まります!
まずは、祝詞の奏上が行なわれます。
この後、斎王代は
みたらし池に手をつけ、禊を行なうのですが
その前に、一度お祓いを受けます
続いて、女童(めのわらわ)と呼ばれる女の子4人と一緒に
池の側へと移動し、着座します。
そして、斎王代は両手の指先を合わせ
かがみこむようにして
みたらし池に、静かに手をつけます。
もちろん、じゃぶじゃぶ洗うのではなく
そっと指先をつけるんですよ♪
この後、手を拭いた紙をみたらし池に流します
斎王代が再び、ひな壇に着席すると
今度は全員で
斎串(いぐし・陰陽串)を使ったお祓いを行ないます。
胸に斎串を当て、左・右とこすりつけ
一息拭きかけた後、最後に2つに折ります
こうして身体の表面にに付いた穢れを斎串に移し
折る事によって消滅させます。
11時過ぎに、みたらし池での神事を終えると
斎王代以下女人列は、橋を再び渡って
中門前へと移動し、整列します。
※橋を渡る際に、陰陽串をみたらし池へと投げ捨てるようです。
中門前では、斎王代が代表し
祭神に向けて玉串を奉天し、全員で二礼二拍手一礼をします
こうして神事は終了です。
この後、神服殿(しんぷくでん)に移動し
斎王代は記念撮影を行なったり
マスコミの取材に応えていましたよ~。
そんな斎王代以下女人列御禊の儀が行なわれた
下鴨神社の場所はコチラ↓