![]() | 2012-06-10 |
テーマ:祭り・イベント |
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御田植祭(上賀茂神社)
こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは6月10日に
世界遺産『上賀茂神社』で行われた
御田植祭(おたうえさい)です
田植えシーズンになると五穀豊穣を願い
全国の神社で同様の神事が行われますが
上賀茂神社の御田植祭の歴史は特に古く
750年に始まったと言われています。
関連行事として同神社では4月に
稲の種類を占う『土解祭(どげさい)』も行われましたよね♪
※土解祭に関しては土解祭 2012(上賀茂神社)の記事をご覧下さい。
今回の御田植祭では本殿神事に加え
摂社の『片岡社』や『山口社』でも五穀豊穣を願う神事が行われます
では早速レポートしたいと思います。
朝10時、二ノ鳥居より宮司を筆頭に
8人の神職が入場します。
まずは境内の『土舎(つちのや)』にて
神事の前にお祓いを行います。
上賀茂神社では『陰陽串(おんみょうぐし)』を使った
独自のお祓い方法が用いられるんですね
穢れを陰陽串に移し
境内を流れる『ならの小川』に投げ捨て
上賀茂神社のお祓いは終了です
※陰陽串について詳しくは土解祭 2012(上賀茂神社)の記事をご覧下さい。
その後
神職は本殿へと入って行きます。
約15分後
本殿から神饌(しんせん・お供え物)を持った
2人の神職が出て来られ
境内摂社である『片岡社』に神饌を献上します。
これは上賀茂神社の祭神『賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)』の
母親である『玉依姫命(たまよりひめのみこと)』が
片岡社に祀られている事から
本殿よりも先に神饌を献上するんですね。
次に上賀茂神社本殿に向かって大声で
「片岡社祝詞(かたおかのやしろのりと)!」と叫び
片岡社にて祝詞が奏上される事を本殿に告げます。
片岡社で祝詞を奏上し終わると
神饌を回収し本殿へと持ち帰られます。
こうして本殿にて引き続き神事が行われ
40分後、神職の方が全員出て来ると
境内摂社である『山口社』へと向かいます。
※賀茂曲水宴が行われる渉渓園前にある神社です。
これは
実り・収穫の神とされる御歳神(みとしのかみ)が
山口社に祀られているからなんですね。
お供え物をした後は
大幣(おおぬさ)を使ったお祓いが行われます
そして祝詞が上げられました。
こうして約10分程の神事が終わると
直会(なおらえ・神様にお供えした食べ物やお酒を頂く事)が行われ
神職の方はお供えしていたお米やお酒を口にします。
そして、いよいよ神事のクライマックスです
本殿から持ってきた早苗を1人ずつ手に持ち
ならの小川に架かる神事橋に一列に並びます。
5人の神職が整列すると
後ろに向かって一斉に早苗を放り投げます。
これは田植えをする姿を再現したものだそうですよ♪
独特の作法ですよね~。
こうして五穀豊穣を祈願した
上賀茂神社の御田植祭は無事に終了しました。
場所はコチラ↓
![]() | 2012-06-10 |
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田植祭(伏見稲荷大社)
こんにちは京子です。
本日ご紹介するのは、6月10日に伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)で行われた田植祭(たうえさい)です。
『ご料米(ごりょうまい)』と呼ばれる
祭典や神事に使われる最も神聖なお米の早苗を神田(田んぼ)へ植え
五穀豊穣を祈願する祭典でもあります
4月に行われた水口播種祭(みなくちはしゅさい)で撒かれた種から出来た早苗は
『御田舞(おたまい)』と呼ばれる
五穀豊穣を願う舞の中、植えられます
古くは1517年に行われたという記録は残っているそうですけれど
いつの頃からか無くなってしまいました。
しかし昭和5年に昭和天皇の即位記念事業の1つとして
再び行われるようになったそうです
ではさっそくレポートしていきましょう
13時に伏見稲荷大社に着いた京子
本殿では神事が行われ
祝詞の奏上や
『汗杉(かざみ)』と呼ばれる平安装束を着た神楽女(かぐらめ)が
ゆっくりとした動きで田植えをする仕草を真似た御田舞が披露されていましたよ
御田舞は神田でも行われたので、また後ほどご紹介しますね。
1時間程で神事が終わると
ここ十石橋(じっこくばし)を渡り
本殿から北へ歩いて5分程の神田へと移動します
神田の広さは約330平方メートル(100坪)の大きさなんですよ~
14時過ぎに全員が揃うとまず始めに神田をお祓いします。
そして御幣櫃(ごへいびつ)と呼ばれる籠(かご)から斎串(いぐし)を取り出します。
神田への水の出入り口をこの斎串を立てて清めます。
次に御幣櫃から早苗を取り出し
黒い服(監督役)の方へと渡します。
その後、代表から菅笠(すげがさ)を被った早乙女(さおとめ)らに早苗を配ります。
※菅笠とは雨や雪、直射日光等を防ぐ為の帽子です。
雅な雅楽が流れる中、総勢18名の早乙女らによる田植えが
30分程かけて行われました。
こうして植えられた早苗は10月の抜穂祭(ぬいぼさい)で刈り取られ
11月に行われる新嘗祭(にいなめさい)で神殿にお供えされるそうですよ
ちなみに神田から取れるお米の量は
約150kg(米俵2俵半)にもなり
お茶碗に約2000杯分の量にもなるんだそうです
たくさん収穫出来るんですね~
そんな田植祭が行われた伏見稲荷大社の場所はコチラ
大きな地図で見る
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