2012-11-08 | |
テーマ:祭り・イベント |
関連:伏見稲荷大社 / 田植祭 2011(伏見稲荷大社) / 奉射祭(伏見稲荷大社) / 初午大祭(伏見稲荷大社) / 田植祭(伏見稲荷大社) / 抜穂祭(伏見稲荷大社) / 水口播種祭(伏見稲荷大社) / |
火焚祭(伏見稲荷大社)
こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは11月8日に
伏見稲荷大社で行われた・・・
火焚祭(ひたきさい)です。
秋の収穫が終わった後に行われる火焚祭は
五穀豊穣や万物に宿る
稲荷大神(いなりたいしん)に感謝する祭典です
※稲荷大神とは、伏見稲荷に祀られている宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)を筆頭とする5柱の神様の事です。
全国の崇敬者から寄せられた
数十万本にも及ぶ『火焚串(ひたきぐし)』を焚き上げ
『罪障消滅(ざいしょうしょうめつ・罪障とは極楽往生の妨げとなるような悪行の事)』や
『万福招来(まんぷくしょうらい)』を願います。
火焚神事としては、日本一のスケールと言われているんですね
※『お火焚』は京都を中心に様々な神社で行われる行事です。起源など、詳しくは『お火焚祭 2012(道風神社)』の記事をご覧下さい。
伏見稲荷大社についても簡単にご説明すると
全国に約4万社ある稲荷神社の総本社で
稲荷山に建てられた、千本鳥居が有名な神社です
※伏見稲荷大社について詳しくは『伏見稲荷大社』の記事をご覧下さい。
では、早速『火焚祭』をレポートしたいと思います
13時より、まずは本殿にて神事が行われます。
宮司を筆頭に
今回の火焚祭に関わる方々が本殿前に集合し
お祓いを受けたり、祝詞が奏上されます。
そして14時より
場所を移動して、火焚が行われます
ちなみに場所はと言いますと・・・
境内、千本鳥居の向かって左手にある
神苑斎場(しんえんさいじょう)です。
本殿で神事を終えた神職や巫女など
30名ほどの方々が神苑斎場にやって来ます。
全部で3基ある火床(約1メートル四方)の手前に
一同整列すると、いよいよ火焚のスタートです
まずは火床にお祓いを行い
続いて、持ち込まれた櫃(ひつ)の中に入っている
火焚串の束を取り出し、火床に入れられます。
ちなみに、火床に積まれた火焚串の上には
藁(わら)が乗せられています。
これは伏見稲荷大社にある神田しんでん・田んぼ)にて
刈り取られた稲の藁なんですね
※神田での収穫の様子は抜穂祭 2012(伏見稲荷大社)の記事をご覧下さい。
藁に宿る稲荷大神の御霊(みたま)を
焚き上げる事によって
稲荷山(稲荷大神が降り立った山)に還っていただく意味があるそうです。
続いて
ご神火が持ち込まれ(風で消えないように木の箱に入れられています。)
1人目に火を移し
残りの2人に火が分けられます。
そして、いよいよ3基の火床に同時に着火します
徐々にモクモクと煙を上げて来たところで
宮司以下、神職の方々をはじめ
参列者全員で大祓詞(おおはらえことば)を奏上し、罪障消滅、万福招来を願うんですね
※大祓詞とは別名『中臣の祓(なかとみのはらえ)』と言います。奈良時代から続く祝詞(のりと)の1つで、毎年6月と12月に中臣氏(のちの藤原氏)が朱雀門で奏上していたものです。
大祓詞を読み上げた後には
『心中祈念(しんちゅうきねん)』を行います。
大祓詞と違い
今度は、心の中で静かに祈念(神様にお願いをする)をします。
こうして大祓詞と心中祈念をセットで行い、祝詞が完結します。
祝詞が奏上されると
火焚串が投げ込まれ始めます。
これと同時に榊(さかき)や塩、水を振り撒き、3つの火床を順に2度ほど清めます。
続いて巫女による神楽を奉納し
神様に稲荷山へと還っていただきます
神楽が終わると
再び、大祓詞が奏上されるんですね。
こうして『大祓詞』『神楽奉納』を
交互に合計3度行われました。
当日でも、火焚串に願い事を書き入れ、火床に投げ込んでもらう事が出来ます
こうして2時間におよぶ焚き上げは終了しました~。
ちなみに、火焚きと同時進行で
本殿脇の能舞台において狂言も奉納されてますよ。
※狂言は14時~15時過ぎまで行われます。
この後、18時からは
本殿前にて『人長舞(にんちょうまい)』の奉納もあるんですよ
そんな火焚祭が行われた伏見稲荷大社の場所はコチラ↓
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