今回は京都に古くから伝わる
独特の習わし(風習)をご紹介したいと思いますっ!
京都に残る伝統的な行事や食文化などを
幅広く取り上げてみましたので、是非ご覧下さい~
では早速いってみましょう
・11月には神社やお寺で『お火焚(ひたき)』が行われる
毎年11月になると
京都の神社やお寺では『お火焚』と呼ばれる行事が行われます。
火を焚いて、日常の穢れや罪を祓い、心身を清める事を
目的に行われるもので
参拝者の願い事が書かれた
『火焚串(ひたきぐし)』や『護摩木(ごまぎ)』を
焚き上げます。
※お火焚串や護摩木は、長さ20cm程の細長い木の板です。ここに『無病息災』などの願いが書かれています。
神社で行われる『お火焚』では、焚き上げが行われる間、大祓詞(おおはらえことば・奈良時代から続く祝詞の1つ)が読み上げられます。
中でも有名なのは
伏見稲荷大社で行われる『火焚祭(ひたきさい)』で
数十万本もの火焚串を
3つの火床を使い、2時間かけて焚き上げる
スケールの大きな火焚祭です
※詳しくは火焚祭 2012(伏見稲荷大社)の記事をご覧下さい。
お火焚の起源は、かつて宮中で行われていた行事の1つで
穀物の収穫後に行う、五穀豊穣の感謝を示す神事
だったそうですよ。
当サイトでレポートしている『火焚祭』は以下になります
・神社
火焚祭 2012(新日吉神宮)、火焚祭 2012(岡崎神社)
御火焚祭 2012(貴船神社)、火焚祭 2012(熊野神社)
火焚祭 2012(白雲神社)、新嘗祭・火焚祭 2012(瀧尾神社)
お火焚祭 2012(道風神社)、秋季大祭・火焚祭 2012(藤森神社)
お火焚祭 2012(守谷神社・富士神社)、秋季火焚祭 2012(安井金比羅宮)
・お寺
聖徳太子御火焚祭 2012(広隆寺)、御火焚き祭 2012(三十三間堂)
秋季御火焚祭 2012(出町妙音堂)、お火焚祭 2012(宝塔寺)
お火焚き祭 2012(本満寺・妙見宮)
よければ是非チェックしてみてくださいね!
・川のせせらぎを聞きながら料理が楽しめる『納涼床(のうりょうどこ)』
納涼床(のうりょうどこ)は、鴨川や貴船川付近の
料理店や茶屋が川の上に座敷を作り、料理を提供するもので
京都の夏の風物詩として有名です。
※納涼床という呼び方以外にも『床(ゆか)』と言われていたりするんですよ。
こうした文化は江戸時代から続いているそうで
5月~9月頃にかけて行われているんですね
鴨川の納涼床は
鴨川西岸の二条大橋から五条大橋までの区間(1.5Km)に
約90店舗が軒を連ねています
※料理は京料理をはじめ、カジュアルなものから中華なんかもあり、バリエーションはかなり豊富なんですよ。
この他、貴船川では川床(かわどこ)という名で親しまれ
会席料理をはじめ、川魚(鮎)などを食べる事が出来ます
近くには水の神様で知られる貴船神社もあるんですよ~。
貴船は京都の避暑地としても知られ、夏場でも大変涼しく
この時期、多くの観光客が訪れる事で知られています。
※この他にも、納涼床は高雄(たかお)や鷹峯(たかがみね)と呼ばれるエリアでも提供されています。
・夏の風物詩『足つけ神事』
毎年7月の下旬に下鴨神社で行われる神事で
境内の『みたらし池』に足をつけて
罪や穢れを祓い、無病息災を願う神事です。
普段は入ってはいけない『みたらし池』ですが
足つけ神事が行われている4日間だけは一般に開放され
多くの人達が池に足をつけに、下鴨神社を訪れます
こちらは普段の『みたらし池』の様子です。
夏の暑い日に、冷たい池に素足で入るのは大変気持いいんですよっ。
古来より『みたらし池』は
穢れを祓う神聖な水として考えられていた事から
池に足をつけ、穢れを祓うようになったんですね。
※特に夏は病が流行する事が多い為、毎年かかさず行われていたようです
神事について詳しくは
・八ツ橋発祥の地で誕生した京漬物『千枚漬(せんまいづけ)』
京漬物の代表としても知られる千枚漬は
京野菜の『聖護院かぶら(しょうごいんかぶら)』を薄くスライスしたものを
昆布や唐辛子と一緒に酢漬けにしたものです
※千枚漬という名前は、1つの聖護院かぶらを千枚になるほど薄くスライスした漬物という意味だそうです。
この漬物は、江戸時代後期
宮中で料理方を勤めていた大黒屋藤三郎が
聖護院かぶらを使って考案した漬物で
かぶらの甘味と、醗酵させた酸味、昆布の旨味が
ミックスされた漬物なんですよ
聖護院かぶらとは
江戸時代、京都の洛北の地・聖護院で生まれた『かぶ』の事です。
この聖護院の地は
門跡寺院(もんぜきじいん・皇族や摂家が出家する位の高い寺院)
として有名な『聖護院』や
京都のお土産物として有名な八ツ橋の元祖『聖護院八ツ橋』が
誕生した事で(八ツ橋発祥之地)知られているんですよ
という事で今回は京の習わしをご紹介させていただきました。