2010-10-27 | |
テーマ:神社 |
関連:火焚祭(新日吉神宮) / |
新日吉神宮
こんにちは京子です~っ。
さて、本日は
昨日に引き続き・・・
ウキキキーっ
なんと猿の姿をした神の使いがいらっしゃる
新日吉神宮(いまひえじんぐう)をご紹介したいと思います
あ、読み方に気をつけて下さいねっ。
「新日吉」と書いて、「いまひえ」と読みます!!
さてっ。
新日吉神宮へと向かって歩き続ける京子は
早速、こま札と鳥居を発見しました~!
日本一の大天狗と呼ばれた
後白河上皇が
自分の御所として作った法住寺殿を
守る目的(鎮守)で
比叡山(大津)にあった日吉大社(ひよしたいしゃ)を勧請したのが始まりだったんですね
まぁ彼も激動の時代を生き抜いておりますし、
そりゃ、命も狙われちゃうし!
自然災害も半端無いし!
という事で、自分の家を守りたい一心で神頼みをしたのでしょう♪
それを裏付けるように
108回にもおよぶ上皇の行幸(ぎょうこう)が行われたという事ですっ。
よーし、じゃぁこま札もあった事だし
中に入ろうと思ったんですけど・・・
あれれ?
建物は?
周囲を見回してもそれらしきものが・・・ない・・
なんとこま札から
ずーーーーと200メートル程歩きます(汗)
こま札の向こうに伸びる坂道の先には
京都女子大学!
京都女子短大!
京都女子中学!
京都女子大学付属小学校!
京都学園(幼稚園)!
5つの女性専用の学び舎があるのです。
つまりこの道は、女性ばかりが闊歩しております~っ!
それはもう女の園♪
通称「女坂」と呼ばれる道なのです
こんな手前に新日吉神宮のこま札があったのは
区画整理でどんどんの境内の規模が縮小されたからなのでしょうね~。
そして、やっと見えて来ましたよ♪
待望の楼門(ろうもん)~!!
ふぅやっと到着ですね。
屋根にもこちらの神紋が刻まれていました。
そして、楼門と一直線に並んでいるのが
拝殿(はいでん)
そして、
本殿(ほんでん)ですね。
拝殿と本殿は応仁の乱で過去に燃えているそうで
再構築したものだそうです
本殿の屋根は見事な流作(ながれづくり)でした。流造は、日本の神社建築様式の1つで屋根の正面が伸びています、通常の屋根は対象的なのに比べ、非対称の屋根の作りになっているんですね。
さて、昨日ご紹介した智積院の時にもお話しましたけれど
秀吉が没し、天下が家康のものになると同時に家康は秀吉が残したものを徹底的に排除しようとしたんですね。
ちなみに、冒頭でご紹介した「女坂」の先には豊国廟(ほうこくびょう)があります。
秀吉を祀る霊廟ですね。これを家康は取り壊しました!
※現在は再建されています。
そして、この豊国廟の近くには、秀吉の長男が眠っている「祥雲寺」があったんですよね。
その場所に智積院を再建します。
つまり、秀吉の時代は終わったんだぞ!と、京の人間や貴族たちに家康はアピールする必要があったのでしょうね。
この新日吉神宮も同じく、元は豊国神社の場所であったそうです。
※しかし境内には江戸時代でも密かに秀吉を祀った「樹下社(このもとのやしろ)がありました。樹下とはまさに秀吉の昔の苗字、「木下」に由来するそうです。
本殿裏手にある神木「スダジイ」樹齢は400年以上だそうです。
本殿左手奥には「飛梅天満宮」があります。後白河上皇が、菅原道真の飛梅の霊を祀ったそうで、菅原道真を追いかけるように飛んで行ったといわれる「飛梅」のエピソードは有名ですよね。
では本殿の丁度手前にいらっしゃった
2匹の猿の神使をご紹介したいと思います
ウキキー
まずは本殿向かって右手のこちらのお猿さん。
烏帽子(えぼし)をかぶり、右手には鈴、左手には扇子を持っていました。
あ、これは
能楽で見られる三番叟(さんばそう)の姿です
能の演目「翁(おきな)」に出てくる3人の登場人物の一人の老人が烏帽子姿で両手に鈴と扇を持って舞う構図の事です。
そして左手のお猿さんっ!
手には幣帛(へいはく)ですね。
※幣帛とは、神に捧げる供え物で「帛」は布の意味であり、古代において布や絹は貴重だったんですね。
神の使いって感じがします~。
ちなみにどうして猿なのかというと、元々、後白河上皇が勧請した日吉大社の
神使が猿だったそうです。
猿は「去る」に置き換えられ
「魔が去る」という事から魔除けの象徴とされる上に
「勝る」「優る」といった縁起の良い部分もあるんですね!
絵馬にも猿が使われていましたよ~っ。
そして、写真を見て気付いた方もいらっしゃると思いますけど
どーして檻に入っているの
と言いますと、
神の使いが逃げないように!との事です。
そっか
・・・もともとこのお猿さん
(・∀・)ノ比叡山から日吉大社と一緒に連れてこられましたしね(笑)
そんな新日吉神宮の場所はコチラ↓
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市バス 100・202・206・207系統 東山七条(ひがしやまななじょう)
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