こんにちは京子です。
さて、本日は~
哲学の道すぐ近くにあります
熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)
をご紹介したいと思います
「京都3熊野」のひとつでありますこちらの熊野若王子神社
以前、京子のブログで熊野神社について書いていますので
今回で2つ目になりますよ~
※残るひとつ、「新熊野神社」もいずれご紹介出来ればと思っています~。
まずは境内入り口の手前に生えている
巨大な木。
梛(なぎ)です
京都で最も古く、名木と呼ばれている梛は熊野詣(くまのもうで)の際にも、ミソギの木として用いられたそうです。
神聖な木って事ですね。
境内には梛の葉を使って作られた「梛守」というのもあるんですよ。
さて、その
「熊野詣」というのは何なんでしょう
紀伊半島南部、和歌山と三重の県境にある熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社という熊野三山を参拝する事なんですね。
この熊野詣にめちゃくちゃハマっちゃったのが
白河法皇
・・なんと9回も行っちゃいました。
もちろんその時にはまだ
京都に熊野神社なんてありません。
つまーり、京都から紀伊半島まで往復一ヶ月かけて参拝したんですね。
いや、行くのはいいんですけど
白河法皇一人で行くワケないですよね。
そりゃ、すんごーい権力者ですから
大勢、お供の人を引き連れて行くワケです
ちなみに、白河法皇はどれだけの権力者なのかって言うと
「賀茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの」
と言った人で
ワシに出来ない事と言えば
鴨川の水の氾濫が抑えられない事
スゴロクの目が読めない事
(京の町で当時はやっていた賭博も抑えられない)
比叡山延暦寺の僧兵が抑えられない
そんな事、くらいじゃぁ~
つまり
・・それ以外は何でも出来るぞ
と、いう
まさに日本のドンだったんですね
こちらは入ってすぐ正面にある「恵比須殿」。中には木造の恵比須像が安置されています。
ま、そんな白河法皇が「熊野詣行きたいな~!」と言えば
みんな付いて行くしかありませんでした。
先ほども言った通り
京都~紀伊半島南部まで往復一ヶ月。
・・遠い!・・・遠すぎますよ
しかも、大勢で行くので
朝廷の財政も圧迫されちゃいます。
でも、9回も行くくらい熊野詣が好きな白河法皇。
それ以後の天皇もこぞって
参拝する事となります
鳥羽天皇が21回、後白河天皇34回、後鳥羽天皇28回という凄まじい数。
特に後白河天皇は熊野詣が大好きだった事が伺えますね。
という事で熊野詣に通いながら、京都にも作られたのが
京都3熊野だったんです
さて、さて
境内にはこんなものもありましたよ
「八咫烏」(やたがらす)
熊野社の神使が八咫烏なんです。
絵馬にもなっていました
八咫烏は天照大神(あまてらすおおみかみ)の使いであった事で有名ですよね。
この熊野若王子神社の名前も、天照大神の別名と言われている若一王子(にゃくいちおうじ)から取られたものだそうです。
そして、こちらが恵比寿殿の向かって右手にあります
拝殿です。
縁結びのご利益があるという事です
京子もしっかりとお参りしておきました~。
さて、こちらの熊野若王子神社。
ここで花見を開いたのが足利義政(あしかがよしまさ)なんですね。
そうです
銀閣寺に代表される
東山文化を作った室町幕府の将軍ですよね。
もちろん銀閣寺も熊野若王子神社の近くで
このあたり一帯は「東山」と呼ばれ
義政にとっての活動拠点だったんですね
しかし、その後応仁の乱により熊野若王子神社の社殿は荒廃してしまう事となります・・・
それから、時は流れ
豊臣秀吉により、ようやく復興されたのです。
ちなみに、哲学の道って
どこからどこまでの事を指すのかと言うと
「銀閣寺橋」から「若王子橋」までの疎水べりを通る約2キロの道の事なんですね
哲学の道をパシャリ♪
その「若王子橋」の
すぐ先に熊野若王子神社がありま~す
こちらが若王子橋です。
若王子橋がかかるすぐ側に熊野若王子神社あります。奥には鳥居がもう見えています。
観光客の方もこの哲学の道近辺を中心に、東山には非常に多くいらっしゃって
徒歩圏内で行ける場所だと
法然院、安楽寺、南禅寺、平安神宮、無鄰菴、永観堂、光雲寺、よーじやカフェなどなどが東山にはありますよ♪
お近くに行かれた際は、是非立ち寄ってみてくださいね~
そんな熊野若王子神社の境内には他に
どんな物があるのかと言いますと
橋
そうなんです、こちらは一代前の若王子橋ですね
現役を卒業した若王子橋の一部が境内に設置されていました。
そして?
んこれは
屋根の一部のように見えますけど
明治期の廃仏毀釈によって
それまで境内にあった地仏堂の屋根の一部で
宝形(ほうぎょう)と呼ばれるものだそうです。
こちらには狛犬以外にも、牛がいました。
牛と言えば、北野天満宮でも見かけましたね~。
それにしても
哲学の道に久しぶりに来ましたけど
やっぱりいいですね~。
・・・より一層
春が待ち遠しくなっちゃいました
4月にはこのあたりも桜でいっぱいになりますよ~っ