メモ2013-09-20
テーマ:その他
関連:京のお菓子 その1 / 京のお菓子 その3 / 京のお菓子 その4 / 京のお菓子 その5 / 京のお菓子 その6 / 京のお菓子 その7 / 京のお菓子 その8 / 京のお菓子 その9 / 

京のお菓子 その2

今回ご紹介するのは・・・

京のお菓子です!

京都発祥のもので、宮中や神社仏閣ゆかりの

歴史あるお菓子をご紹介したいと思いますっ


もちろん、現在でも食べられるものばかりですよ~

では早速いってみましょう!


粟餅(あわもち)

粟餅

この粟(あわ)とは一体何なのか?と言いますと

お米よりも以前から

日本で栽培されている穀物なんですね~!

縄文時代の遺跡からも、この粟が発掘されるようで

まさに、日本の食文化の起源と言える穀物ではないでしょうか?

※ちなみに、ことわざにもある『濡れ手に粟』(苦労せずに利益を得る事)とは、この粟の事です。濡れた手で粟を掴めば、粟の粒が勝手にくっついて、簡単に多くの粟を掴める事から生まれたことわざなんですよ。


粟餅所 澤屋

今回ご紹介している粟餅

北野天満宮の門前にある老舗(創業は1682年)

粟餅所 澤屋(あわもちどころ さわや)』のものですっ


300年以上この地で粟餅を提供されているそうで

メニューは、こちらの『餡子』と『きなこ』のみという、こだわりの一品です。


口に入れると、プチプチとした独特の食感が味わえる

粟餅を是非、食べてみてはいかがでしょうか?

※お店に関する詳しい事は、粟餅所 澤屋 の記事をご覧下さい。


・水無月(みなづき)

水無月

6月の事を『水無月』って言いますよね?

まさに、その6月に食べるお菓子というのが

こちらの水無月です!!


シーズンになると、京都の和菓子屋さんを始め

デパートやコンビニに至るまで、さまざま所で

この水無月は販売されています

ちなみに、これは『あるモノ』に見立てられた

お菓子なんですけど・・・みなさんお分かりですか?


それは『氷』なんです!

氷は暑気払い(しょぎばらい)の意味が込められているようで

平安時代、貴族の人達は

氷を口に入れて暑気払いをしたそうです

しかし、冷蔵庫など無い時代ですので

夏の氷は、大変貴重なものであり

庶民は手に入れる事が出来ませんでした。


なので氷をかたどったお菓子『水無月』を作り

庶民はコレを代わりに食べて暑気払いを行ったんですね


夏越大祓

ちなみに、6月最後の日は一年のちょうど半分とされ

この日に合わせて、京都の様々な神社では

夏越大祓(なごしのおおはらえ)を行い

茅の輪をくぐって、半年分の穢れを落とします

そして、水無月を食べて暑気払いを行うというのが

一般的な習わしなんですよ~。

※夏越大祓の神事については、夏越の大祓 2012(上賀茂神社)や夏越大祓 2012(護王神社)、夏越大祓 2013(岡崎神社)などの記事をご覧下さい。茅の輪に関しては、京の茅の輪巡りをチェックしてみて下さいね。


唐板(からいた)

唐板

上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)ゆかりの唐板

素朴な風味が魅力の焼き菓子です。


これは、平安時代に神饌(しんせん・お供え物)として

献上された事を起源とするお菓子で

863年に都で疫病が流行った際に

清和天皇(せいわてんのう・第56代)が神泉苑(しんせんえん)にて

御霊会(ごりょうえ・怨霊や疫病を鎮める祭)を行いました

この時、唐板が神前に供えられたそうですよ。

唐板は小麦粉、砂糖、卵を混ぜて薄く延ばし焼き上げたものです。


ちなに上御霊神社の門前には

応仁の乱(1467年)の頃より唐板を作っていたという

水田玉雲堂(みずたぎょくうんどう)が

現在も変わらない素朴な味を提供しているんですよ~!!


・亥の子餅(いのこもち)

亥の子餅

重厚な食感がたまらない、こちらの亥の子餅は

亥の月(旧暦の10月)亥の日、亥の刻(22時頃)に食べられる事から

その名が付いたお菓子です


この日にお餅を食べると病気をしないという考えが中国よりもたらされ

平安時代には宮中にて『玄猪の式(げんちょのしき)』を行い

天皇自らが餅をついて、皆に振舞ったと言われています

※この亥の子餅は、源氏物語にも登場するお菓子なんだそうですよ


亥子祭

ちなみに京都御苑の西側に位置する護王神社(ごおうじんじゃ)では

これを再現した神事『亥子祭(いのこさい)』が行われ

最後には参拝者に対して亥子餅が振舞われてるんですよ~。

亥子祭については、亥子祭 2012(護王神社)の記事をご覧下さい。


ちなみに亥の子餅は

護王神社だけでなく、和菓子屋さんなどでも販売されています

また、お茶をたしなむ人の間では

11月最初の『亥の日(日付を十二支に当てはめた日)』に

暖房(囲炉裏・いろり)の火を入れる習慣があるそうで

この時に亥の子餅を食べるそうですよ。

※詳しくは京の習わし その1の記事をご覧下さい。


という事で今回は『京のお菓子』を

ご紹介させていただきました。


場所はコチラ↓


より大きな地図で 京のお菓子 その2 を表示



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