![]() | 2013-01-13 |
テーマ:祭り・イベント |
関連:三十三間堂 / 通し矢 2011(三十三間堂) / 通し矢 2012(三十三間堂) / 御火焚き祭(三十三間堂) / 通し矢 2014(三十三間堂) / 春桃会(ももの法会)(三十三間堂) / |
通し矢(三十三間堂)
こんにちは、京子です。
今回ご紹介するのは
1月13日に三十三間堂で行われた・・・
通し矢です
全国から集まった、晴れ着姿の新成人
約1500人が弓道の腕を競い合います
武士達が弓の腕前を競い合っていた事を起源とする行事です
現在は、競技ルールなどが改められ
『大的(おおまと)全国大会』として、引き継がれているんですね。
※江戸時代に行われていた『通し矢』について、詳しくは通し矢 2012(三十三間堂)の記事をご覧下さい。
競技は本堂の西側を使って行います。
では早速、レポートしたいと思います
まずは、8時半より予選がスタートし
『男子成人の部』
『女子成人の部』と続きます。
境内には参加される新成人の皆さんや
子供の晴れ姿を見に来た、親族の方などが多数いらっしゃいました。
※去年、一昨年よりも見学出来るスペースが徐々に縮小されており、本堂や的の付近で見学する事は出来なくなっていました。
こちらは男子成人の部の様子です。
ちなみに、参加資格は
新成人である事の他に
初段以上である事が条件となっています。
こうした事から、大学の弓道部の方が
団体で参加されているようでしたね
女子成人の部の予選は、11時過ぎより行われました。振袖姿がとても美しいです。
ここでルールを簡単におさらいしますと
的までの距離は60メートルあり
的の大きさは1メートルとなっています
※弓道の『遠的競技(えんてききょうぎ)』のルールや条件と同様です。
お堂の柱には、矢が刺さってしまわないように鉄板(鎧板)が備えられています。江戸時代、徳川3代将軍『家光』から賜ったものだそうですよ。歴史を感じますね。
予選では
2分間で2度、矢を放つ事が出来まして
どちらも見事に射る事が出来れば・・・
予選クリア!となります。
射場では
次々と新成人達が入れ替わりながら
順調に進んで行きましたよ~。
※効率よく競技を進める為、予選では的4つに対し、12人が一斉に的を狙います。
ちなみに、この日は
通常有料である本堂の見学が無料という事で
1001体の観音様が並ぶ
『十一面千手千眼観音像(じゅういちめんせんじゅせんげんかんのんぞう)』を
ひと目見ようと、新成人を含め
多くの方が、足を運んでいましたね
この他、堂内では
『楊枝のお加持(やなぎのおかじ)』も行われています。
平安時代から続くこちらの法要は
聖樹と呼ばれる楊枝(やなぎ)の枝を使い
参詣者の頭に法水を振り掛けます。
これは
諸病を取り除くご利益があり
特に頭痛に効くと言われているんですよ。
そして
ご祈願を申し込み、祈祷を受ければ
『福袋』を頂く事が出来ます
中には、木製のお札
本日限り授与される『三種守り』
厄除け楊枝(つまようじ)や
福柳(柳の葉が納められた、楊枝を模した木の棒。)などが
入っていましたよ
さて、お話を戻しまして
男女の予選が13時半過ぎに終了すると
続いて
称号者(しょうごうしゃ・範士や教士など、武道における称号を持っている人。)の
競技が行われます。
※この時に、的の大きさは1メートルから79センチへと変更になるんですね。つまりレベルが上がるって事です!
通し矢の様子を動画でどうぞっ。
こうして全ての予選が終わると
すぐに、それぞれの決勝戦へと続き
境内では、白熱した試合が続くんですねっ。
※全ての競技が終了するのは、およそ15時半過ぎです。
ちなみに『通し矢』は毎年、15日に近い日曜日に開催され
来年は1月12日を予定しているそうですよ
そんな新成人が弓道の腕を競い合う
『通し矢』の関連イベント
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関連:北白川天神宮 / |
御弓神事(北白川天神宮)
こんにちは京子です
今回ご紹介するのは
北白川天神宮(きたしらかわてんしんぐう)で1月13日に行われました
御弓神事(おゆみしんじ)です
毎年、成人式の前日に行われる神事で
舞殿の前に斎場が設けられ
災厄を矢で祓い、この1年の無事を祈ります
健康や長寿の神様として知られる
少彦名命名(すくなひこなのみこと)を祀っています。
北白川と呼ばれる場所にあり
時代祭にも登場する白川女(しらかわめ・花売り)発祥の地なんですよ
※白川女について詳しくは、太陽カフェの記事をご覧ください。
元々はここより西へ50メートル程離れた場所にありました。
現在の場所になったのは
室町幕府8第将軍である足利義政が銀閣寺を造営する際に
どうしても馬が暴れる場所があるので調べてみた所
神様を祀る祠がある事が判り
都の鬼門に位置する千古山(せんこうやま・現在の地)に改めて祀られたからなんです
通常、南に向けて建てられる事の多い本殿ですけれど
北白川天神宮の本殿は珍しく真西に向けて建てられています。
それでは早速レポートして行きましょう。
11時頃、境内に到着すると
「ござった、ござった、お的がござった。さんやれ、さんやれ、祝ってさんやれ」
と太鼓を鳴らしながら、幣や的を持った5人が
鳥居から山の上にある本殿へと向かいます
※「さんやれ」とは「幸あれ」という意味なんだそうですよ~
20メートル程の階段を上り終えると
的をセットし、弓を本殿に奉納します。
斎場に設置された椅子に関係者が全員座ると
厳粛な空気の中
いよいよ神事が始まります
代表者による始まりの挨拶が行われ
本殿や本殿横の八幡社に参拝を済ませると
斎場を清めます。
使用される弓矢です。
その方法は少し変わっていて
的から約10メートル離れた場所に敷かれたござの上で
「エーイ!」という掛け声のもと
弓矢を東西南北の方向にそれぞれ振り下ろします
他の神社では見かけない
珍しい方法ですよね~
その後、弓矢を持って本殿前で一礼すると
宮司の方に渡します。
弓矢を受けとると、宮司は
その年の恵方(今年は南南東)と、その逆方向の方角へ
最後の3本目は的へと
合計3方向に矢を放ちます
この時の作法がとっても変わっていて
弓に矢をセットしたと思ったら
体を左右にくねらせてから矢を放ちます
古くから伝わる伝統的な作法なんだそうですよ。
ちなみに的の裏には
『狂津日神祓去(まがつひのかみのばっきゃく)』と書かれたお札が貼られています。
この狂津日神は一般的に
災厄の神『禍津日神(まがつひのかみ)』として知られています。
つまり災厄の神様を
矢で射る事により厄払いをするという意味があるんですね
最後に御神酒とお米が関係者へ配られると
『鶴亀(天下泰平や長寿を願った謡曲)』の一部が
宮司の方によって謡われ
約40分程で神事は無事に終了しました。
厳粛な空気の中、行われました御弓神事の様子は
是非、動画でご覧ください
大きな地図で見る
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