2011-01-16 | |
テーマ:祭り・イベント |
関連:三十三間堂 / 通し矢 2012(三十三間堂) / 御火焚き祭(三十三間堂) / 通し矢(三十三間堂) / 通し矢 2014(三十三間堂) / 春桃会(ももの法会)(三十三間堂) / |
通し矢 2011(三十三間堂)
こんにちは、京子です
さて、本日行われたのは京都で新春の恒例行事と言われている・・・
通し矢(とおしや)をレポートしたいと思います
その名の通り、弓矢を使った競技なんですけど
とーーっても歴史のあるもので
室町時代、「洛中洛外図」にも当時の「通し矢」の模様が描かれていたというんですから、なんともスゴイですよね~
と、いう事で、本日、その通し矢が行われた
(・∀・)ノ三十三間堂に行ってまいりましたっ!
1001体もの十一面千手千眼観音像(じゅういちめんせんじゅせんげんかんのんぞう)がある事でも大変有名なお寺ですよね♪
毎年、この通し矢の様子は
テレビなどでも報道されていますけれど
実際に生で見るのは初めて
・・・・ドキドキ&ワクワクです
さて、午前9時頃には三十三間堂へと足を運んだ京子。
境内はどうなってるのかと言いますと・・・
もぉ、弓持った男女でいっぱい
すんごい数でした。。
そして、やっぱりどうしても目がいっちゃうのは
振袖姿の女性っ。
とっても素敵ですよね~っ。
(・∀・)ノ見ているだけで、なんだか清々しい気持ちになります♪
こちらの通し矢に参加出来る条件
というものがありまして
その1、新成人である事。
その2、有段者である事。
この2つの条件を持った弓道の方たちが
この通し矢に参加する事が出来るんです。
毎年、通し矢の行われる日にちは同じではなく成人式にもっとも近い日曜日に行われています。
参加者は全国から毎年、2000人前後で
大学生の弓道部の方が多いようですね。
その参加者に加え、観覧者も含めると
もう、境内は人で溢れ返りますっ
さて、まず通し矢の前に
ご紹介したいのが、同日行われている・・・
楊枝のお加持(やなぎのおかじ)
こちらは、インド伝来のもので平安時代から続いている法要。
聖樹とされる楊枝(やなぎ)の枝を使い
参拝者に法水を注ぐ儀式なのです♪
ちなみに、この法水は
観音さまに祈願した神聖な水なのです
ご利益は、諸病を除く効果があり、特に頭痛に効くと伝えられているんですねっ。
京子も、千体千手観音立像に見守られながら列に並びます。
ワクワクしながら待っていると
お坊さんが一人一人に、丁寧に法水を注がれていましたよ。
京子も頭の上に、ちょこんと法水を注いで頂きました
※残念ながら堂内は撮影不可で、写真は撮れなかったです(><
ではっいよいよ、お待たせしました
通し矢をご紹介したいと思います~。
弓が放たれる場所は
三十三間堂の本堂裏側になります。
本堂に備え付けてあるこちらの鉄板は
と言いますと、徳川3代将軍「家光」からプレゼントされたもので
弓が本堂に刺さらない為の防御なんですね。
かつては、この本堂の裏側を使い
南側から北側へ向けて矢が放たれていたそうですけど
現在はその逆で
北側から南側に向けて矢を放ちます。
そして、その距離も120メートルから
現在は60メートルへと変更されているんです
歴史ある行事も時代と供に若干リニューアルされてるのですね~!
ちなみに射る的はどんなものかと言いますと
直径1メートルの大きさの的なんです
通し矢と言うと単なる行事のひとつかな?
というイメージですけど
「大的大会(おおまとたいかい)」とも呼ばれる、れっきとした競技大会なんです
開会式が行われた後
予選がいよいよ始まります。
まずは、
成人男子の部が行われ
そして次に・・・
成人女子の部が始まります
※この後には教士、範士などコーチ陣や先生陣も弓を放ちます。
やっぱり、人気なのがこの成人女子の部なんでしょう。
場内の目がかなり集まっていました(・∀・)ノ
12人が一成に横一列に並び
矢が放たれる事となりますけど、
まず予選では
一人が放てる矢の数は、なんと2射のみ!!
12人が一度に矢を放つ事になりますけど
あれ・・・・的は4つです
これはどういう事?(汗)
そうなんです
つまり、3人で一つの的を使うって事になっていて
効率よく競技が進められていくのです。
矢を見事的に命中させる事が出来ればOK。
予選では
2射どちらも的に当てればクリアとなります
こちらは本堂に置かれた得点ボード。
ちなみに2射を撃つ持ち時間は2分。
じっくりゆっくり撃つだけの余裕は無さそうで
短時間で集中力を高め
みなさん矢を放たれていました。
しかし、なかなか的に当てるのは難しいようで
的まで届かない事も多く、風などの影響でだいぶ変わったりするんだと思いますし、調べて見ると、これだけの長距離の的を射る練習が出来る場所も少ないみたいですねっ!通常はこれの半分くらいの距離でするそうです。
皆さん、悪戦苦闘されていました。
しかし、見事的に当たると
観客からは歓声も上がっていましたよっ
京子も興奮しちゃいました。
ちなみに、江戸時代の通し矢はもっと過酷なルールだったようで
「大矢数(おおやかず)」という通し矢の中でも人気の競技では
廊下の端から端まで(つまり120メートルですよね)を使い
制限時間24時間の間に、何本の矢を射通せるかという競技でした(汗)
うーん、これは本当に過酷です・・・
歴史的な記録では
1656年、紀州の吉見台右衛門が6343本
1660年、尾州の星野勘左衛門が6666本を通して「天下一」を名乗ります。
1668年、紀州 葛西園右衛門が7077本
1669年、尾州の星野勘左衛門が8000本で返り咲き!
1686年、紀州の和佐大八郎は8133本で不朽の大記録を打ち立てたそうです。
と、いうような
・・・もう想像を遥かに超えた記録が並んでいますけれど
最高記録で
どれくらいのペースで矢を放っていたかというと
( ´Д`)6秒に一回、それを24時間・・・。
す、すごい。
矢を放つ回数に制限は無いので24時間を使って
どれだけ多くの矢を放てるかというのも
ひとつの勝つポイントだったようですね。
ちなみに、
その矢を放つピッチの早さから「矢継ぎ早」という言葉が生まれたんですね~。
他にも弓矢に関係した言葉だと「図星」なんてのもありますね♪
星は、的の中心に書かれている黒点の事で、弓矢でその図星を狙う事から
ぴったりと当てる様子の事を指すようになりました。
女子の部が終わった後は、称号者と呼ばれる師範の方が出てこられます。
的のサイズも1mから
79cmになっちゃうんですっ!!
さらに15時から始まる決勝戦では、成人男女は1mから79cmへ
称号者の方々は、79cm⇒50cmへと的が小さくなってしまうんです
驚きの小ささですよね
記念に矢も売られていました
そんな
京都の新春の恒例行事である、通し矢が行われている
三十三間堂の場所はコチラ↓
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市バス 100・206・208系統 博物館三十三間堂前(はくぶつかんさんじゅうさんげんどうまえ)
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