こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは・・・
京の世界遺産巡りです!
という事で
京都にある17箇所の世界遺産(文化遺産)を
ご紹介したいと思います。
・宇治上神社(うじがみじんじゃ)
京都府宇治市宇治山田59
お茶や源氏物語で有名な
宇治エリアにある神社です。
境内に建つ本殿は
1060年の創建と言われ、現存する神社建築の中では
日本最古と言われています。
かつては宇治神社とニ社一体であったそうで
宇治上神社を離宮上社(かみしゃ・本宮)
宇治神社を離宮下社(しもしゃ・若宮)と呼んでいました
・延暦寺(えんりゃくじ)
滋賀県大津市坂本本町4220
比叡山一帯を境内とする巨大な寺院で
天台宗の祖・最澄(さいちょう)によって開山されました
以後、多くの名僧を輩出した事で知られ
浄土宗の開祖・法然(ほうねん)
臨済宗の開祖・栄西(えいさい)
浄土真宗の開祖・親鸞(しんらん)
曹洞宗の開祖・道元(どうげん)
日蓮宗の開祖・日蓮(にちれん)
などが延暦寺で修行を積んだと言われています。
広大な境内は東塔(とうどう)・西塔(さいとう)・横川(よかわ)
と呼ばれる3つのエリアで構成され
東塔の根本中堂(こんぽんちゅうどう)は国宝に指定されています。
※延暦寺に関しては、延暦寺(東塔)、延暦寺(西塔)、延暦寺(横川)の記事をご覧下さい。
・上賀茂神社(かみがもじんじゃ)
京都府京都市北区上賀茂本山339
豪族・賀茂氏の氏神である
賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)を祀る神社です。
下鴨神社と供に賀茂社と呼ばれ
京都3大祭の1つ葵祭(あおいまつり)が行なわれる事でも有名です
かつては賀茂祭と呼ばれ
源氏物語や枕草子などにも、その名が登場します。
歴史的価値の高い社殿も多く
本殿と権殿(ごんでん)は国宝に指定されています
※上賀茂神社については上賀茂神社 その1、上賀茂神社 その2、上賀茂神社 その3を、葵祭に関しては葵祭 2012(上賀茂神社・下鴨神社)の記事をご覧下さい。
・高山寺(こうざんじ)
京都府京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
鎌倉時代初期の僧・明恵(みょうえ)を開山とし
建てられたお寺です。
彼は高山寺のある栂尾(とがのお)の地で
日本初の茶園を作った事で知られ
現在でも5月中旬に茶摘みが行われています。
この他に多数の文化財がある事でも知られ
兎や蛙などを擬人化した
鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)や
石水院(せきすいいん)などが有名です。
・清水寺(きよみずでら)
京都府京都市東山区清水1-294
『清水の舞台』で有名な清水寺は
京都の中でも屈指の観光スポットと言われ、数多くの観光客が訪れるお寺です。
西国三十三箇所観音霊場の第16番札所としても知られ
本尊である十一面千手観音菩薩は
『清水型観音』と呼ばれる独特の姿をしています
※十一面千手観音菩薩は通常非公開です。
起源は古く、778年に建てられた草庵が起源とされ
征夷大将軍の坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)らによって
その後、お堂が建てられました。
・金閣寺(きんかくじ)
京都府京都市北区金閣寺町1
北山文化を代表するお寺で
金色に輝く舎利殿から金閣寺と呼ばれています。
正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)と言い
創建した室町幕府初代将軍・足利尊氏の法名に由来するものです。
世界中から観光客が訪れる事でも知られ
金閣(舎利殿)を取り囲むように広がる
鏡湖池が金閣を写し出すこのショットはあまりにも有名ですよね。
・銀閣寺(ぎんかくじ)
京都府京都市左京区銀閣寺町2
正式名称を慈照寺(じしょうじ)と言い
室町幕府8代将軍・足利義政によって創建されたお寺です
東山文化の象徴とも言われるお寺で
東求堂内にある茶室・同仁斎の間取り(四畳半)は
以後の日本家屋のスタイルにもなりました。
ちなみに銀閣と呼ばれる観音殿には
元から銀箔は貼られておらず
「錦鏡池(きんきょうち・銀閣の前に広がる池)に太陽の光が反射して
観音殿をキラキラと輝かせたから」と言う理由から
銀閣と呼ばれたと言われています。
※詳しくは銀閣寺(慈照寺)の記事をご覧下さい。
・西芳寺(さいほうじ)
京都府京都市西京区松尾神ケ谷町56
通称・苔寺として知られる西芳寺は
約120種類の苔で覆われた庭園で有名なお寺です。
その広大な庭は約30,000㎡にも及ぶそうです
創建は奈良時代と言われ
その後室町時代初期に
夢窓疎石(むそうそせき・臨済宗の僧)により再建されました
ちなみに足利義政は
西芳寺の建物や庭の手本として
銀閣寺を創建したと言われているんですよ。
1977年から拝観には事前にハガキの申し込みが必要となりました
・下鴨神社(しもがもじんじゃ)
京都府京都市左京区下鴨泉川町59
上賀茂神社と同様に、賀茂氏の氏神である
賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)や
玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀る神社です。
国の史跡にも指定されている『糺の森(ただすのもり)』は
東京ドームの3倍もの大きさを誇ります
毎年5月3日には、この糺の森にて
流鏑馬神事(やぶさめしんじ)が行なわれ
毎年多くの観覧者が訪れます。
この他、境内には『みたらし団子』の由来ともなった
みたらし池などがあります。
※下鴨神社については、下鴨神社 その1、下鴨神社 その2、下鴨神社 その3を、流鏑馬神事に関しては、流鏑馬神事 2011(下鴨神社)の記事をご覧下さい。
・醍醐寺(だいごじ)
京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
豊臣秀吉が行った『醍醐の花見』で知られるお寺です。
境内に建つ国宝・五重塔は951年に建てられたもので
京都最古の木造建築と言われています。
毎年2月には1000年以上の歴史を持つ
五大力尊仁王会(ごだいりきそんにんのうえ)が行なわれ
中でも
紅白の巨大な鏡餅を持上げ、耐久時間を競う
餅上げ力奉納(もちあげちからほうのう)は人気のイベントです。
※醍醐寺については、醍醐寺 その1、醍醐寺 その2を、五大力尊仁王会に関しては五大力尊仁王会 2012(醍醐寺)の記事をご覧下さい。
・天龍寺(てんりゅうじ)
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
1339年、足利尊氏が後醍醐天皇を弔う為に建てたお寺です。
約1,000㎡の大きさを持つ放生池(ほうじょういけ)が広がる
庭園は国の史跡・特別名勝、第1号に指定されました
寺院の建設費は
元との貿易にて賄ったそうで
その際に使われていた天龍寺船(てんりゅうじぶね)から
寺院の名前が取られたと言われています
創建後は
室町幕府3代目将軍・足利義満によって制定された
京都五山(臨済宗の主な5つの寺院をランク付けしたもの)の
一位に位置づけられ
当時の幕府と密接な関係を持っていました。
・東寺(とうじ)
京都府京都市南区九条町1
平安時代の高僧・空海(くうかい)ゆかりのお寺で
真言宗の総本山とされています。
境内に建つ五重塔は
江戸幕府3代将軍・徳川家光により寄進されたもので
国内最大の木造塔として知られています。
360年もの間、変わらぬ姿を維持し
耐久性にも優れる塔は、当時の建築技術の高さが伺えます。
毎月21日の『縁日』では
境内にたくさんの露店が並び、多くの参拝客が訪れ
その中でも年の終わりの縁日は『終い弘法』と言われ
年の瀬の風物詩にもなっています。
※東寺について詳しくは東寺、『終い弘法』については終い弘法 2011(東寺)の記事をご覧下さい。
・西本願寺(にしほんがんじ)
京都府京都市下京区堀川通り花屋町下ル
浄土真宗の開祖・親鸞の廟堂(びょうどう)を起源とするお寺です。
正式名称を本願寺と言い
現在の東本願寺は、こちらの西本願寺から分かれたお寺になります。
境内には様々な文化財があり、中でも
国宝・唐門は、かつて伏見城にあったもので
安土桃山時代を象徴する、絢爛豪華な装飾が特徴的な門です。
別名・日暮門(ひぐらしもん)とも呼ばれ
見事な門を眺めていたら
時間が経つのも忘れ、日が暮れてしまう事から
その名が付いたそうですよ。
・二条城(にじょうじょう)
京都府京都市中京区二条堀川西二条城541
1603年、徳川家康によって創建されたお城で
徳川15代将軍・徳川慶喜が
大政奉還をした場所としても知られています
二の丸御殿は部屋数33、延べ800畳余りの広さを誇ります。
部屋の1つである大広間には
大政奉還を再現するかのように
奥にいる将軍に向かって
頭を下げて座っている人形が並べられているんですよ。
この他にも明治、大正、昭和にそれぞれ作庭された
『二の丸庭園』『本丸庭園』『清流園』などの素敵な庭もあり
見所の1つとなっています
※二条城に関して、詳しくは二条城 その1、二条城 その2に記事をご覧下さい。
・仁和寺(にんなじ)
京都府京都市右京区御室大内33
888年、宇多天皇によって建立され
この時代の年号である『仁和』が名前が付けられたお寺です
その後、宇多天皇は天皇の座を譲位し出家すると
仁和寺に御室を作りました。
この事から別名・御室御所(おむろごしょ)とも呼ばれています
桜の名所としても知られ
境内には約200本の御室桜(おむろざくら)が植えられています
木の高さは2メートルと低く
ちょうど頭の高さくらいで花が咲くのが特徴なんですよ。
※仁和寺については仁和寺 その1、仁和寺 その2の記事をご覧下さい。
・平等院(びょうどういん)
京都府宇治市宇治蓮華116
藤原道長の宇治殿を
息子の頼通が寺院として創建された事を起源とするお寺です。
鳳凰堂の前に広がる庭園は
極楽浄土をイメージして作られた事から浄土庭園と呼ばれています。
※この庭園は10円玉の硬貨に描かれている事でも知られています。
鳳凰堂の名前は、江戸時代になってからの呼び名で
「鳳凰堂の建物の翼廊や尾廊が、羽を広げた鳳凰に見えるから。」
と言われています。
ちなみに
2012年の9月より鳳凰堂の修復工事が始まっており
お堂には足場などが組まれているようです。
・龍安寺(りょうあんじ)
京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13
応仁の乱で有名な武将・細川勝元(ほそかわかつもと)が
創建した寺院です。
季節になると綺麗な睡蓮が花開く鏡容池(きょうようち)や
『七・五・三の庭』と呼ばれる枯山水庭園が
大変有名なお寺です
一見、無造作に15個の石が配置されているように見えますが
実は、どの角度から見ても全てを見渡せる事が出来ない
設計となっているんですね
15という数字は完全を表す(十五夜)数と言われ
それが1つ足りない事から
『七・五・三の庭』は不完全さを表現していると言われています。
※龍安寺に関しては龍安寺 その1、龍安寺 その2の記事をご覧下さい。
という事で
17箇所の世界遺産をご紹介させていただきました。
場所はコチラ↓
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