2013-05-06 | |
テーマ:京都検定 |
京都検定過去問 その171
今回は京都検定の過去問をお送りします。
写真と解説付きなので
是非、問題にチャレンジしてみてくださいね
では早速1問目です!
【問題】
足利義政の後継者問題や管領(かんれい)畠山(はたけやま)、斯波(しば)両家の家督争いに端を発する内乱はどれか。
ア.応仁の乱(おうにんのらん)
イ.承久の乱(じょうきゅうのらん)
ウ.平治の乱(へいじのらん)
エ.保元の乱(ほうげんのらん)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ア.応仁の乱
管領とは、室町幕府の要職であり
将軍を補佐するポストの1つです
代々、細川氏・斯波氏・畠山氏より輩出されている事から
これら三家を三管領と言いました。
応仁の乱のきっかけとなった
後継者問題とは
義政は正室(日野富子)との間に子供が恵まれなかった為
次の将軍は弟である義視(よしみ)に譲る事を決意した矢先
日野富子との間に
義尚(よしひさ)が誕生した事によって
起きてしまった問題です
※応仁の乱について、詳しくは銀閣寺(慈照寺)の記事をご覧下さい。
ちなみに、1467年に起こった
『応仁の乱』勃発の地と言われているのが
こちらの上御霊神社であり
応仁の乱勃発地という石碑も境内には建っているんですよ
では次の問題です。
【問題】
鹿ヶ谷(ししがたに)の( )には、谷崎潤一郎や九鬼周造(くきしゅうぞう)ら多くの文人の墓がある。
ア.安楽寺(あんらくじ)
イ.法然院(ほうねんいん)
ウ.光雲寺(こううんじ)
エ.金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
イ.法然院
法然院は浄土宗の祖で知られる
法然の草庵を起源とするお寺です。
※問題にもある鹿ヶ谷とは、京都市東山区にある地名の1つです。
境内にある墓地には、谷崎潤一郎や九鬼周造以外にも
『哲学の道』の由来ともなった
西田幾多郎(にしだきたろう)などのお墓もあります。
その他、法然院については
法然院 その1、法然院 その2、法然院 その3の記事をご覧下さい。
【問題】
建仁寺の開山降誕会(かいざんごうたんえ)で今も行なわれる茶会はどれか。
ア.夜咄(よばなし)
イ.四ツ頭茶礼(よつがしらちゃれい)
ウ.観桜茶会(かんおうちゃかい)
エ.初釜(はつがま)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
イ.四ツ頭茶礼
開山降誕会とは、建仁寺を開山した
栄西(えいさい)が誕生した日に合わせて行なわれる法要です。
彼は、中国から日本にお茶を持ち帰った僧である事から
この故事に基づき、茶会『四ツ頭茶礼』が行なわれています
四ツ頭茶礼は
禅宗のお寺に伝わる古式の茶会で
4人の僧が、招待した32人の客人に茶を振舞う儀礼です。
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので、選択肢ではありません
ズバリでお答え下さい。
【問題】
平安時代の歌人上野岑雄(かんつけのみねお)が「深草の野辺の桜し心あらば・・・」と詠んだところ、咲いたと伝えられる桜の花にちなんだ伏見の地名は何か。
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
墨染(すみぞめ)
この墨染にある、墨染寺(ぼくせんじ)には
問題にも登場している
墨染桜が咲いています。
平安時代前期、初代関白で知られる
藤原基経(ふじわらのもとつね)が
この深草の地に葬られました。
その際に、上野岑雄が
彼の死を惜しみ
「深草の 野辺の桜し 心あらば 今年ばかりは 墨染めに咲け」
と詠んだんですね
つまり、彼は
『深草に咲く桜よ。お前にも心があり
藤原基経が亡くなり悲しんでいるのであれば
今年くらいは、白やピンクではなく
墨染め(すみぞめ・墨で染めた色で、灰色の事)色に咲いてみよ。』
と言いました。
すると、深草の桜は、彼の言葉通り
墨染めの色に染まったというワケです
※墨染桜のお話について、詳しくは墨染寺の記事をご覧下さい。
という事で本日も4問出題させていただきました。
みなさんは何問正解されましたか?
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