今回ご紹介するのは、京の五重塔巡りです!
京都で現在、五重塔が見れる場所は
なんと4ヶ所あるんですね~
それぞれが有名な塔ですから
全部見たことがある方も多いのではないでしょうか。
ではではさっそく五重塔をご紹介していきましょう
■醍醐寺(だいごじ)
醍醐天皇(だいごてんのう)を弔う為に
朱雀天皇(すざくてんのう)が936年(承平6年)に発願し
村上天皇(むらかみてんのう)の時代
951年(天暦5年)12月2日に完成の落慶法要(らっけいほうよう・式典)が行われました。
高さは約38メートルで
相輪(そうりん)は五重塔の約1/3を占めています
※相輪とは屋根のてっぺんにあり、天に向かって突き出た部分の事です。
また醍醐寺創建当時の面影を残す唯一の建物と言われ
京都最古(平安時代の建物)の木像建築物なんですね。
ちなみに日本3名塔の1つに数えられてもいるんですよ♪
もちろん国宝です
応仁の乱の際に
醍醐寺の伽藍のほとんどが焼失してしまったそうなんですけれど
五重塔だけは免れたと言われているんですね。
凄い奇跡ですよね~
内装には、両界曼荼羅や真言八祖が描かれ
日本密教絵画の源流と言われ
こちらも塔とは別に国宝に指定されています。
※真言八祖とは密教がインドで誕生し、中国を経て日本に届けられるまでに関わった八祖(8人の僧)の事です。
フランスの哲学者サルトルは
醍醐寺の五重塔を見て、あまりの美しさに
呆然と立ち尽くしたそうですよ
※国宝五重塔御開扉法要の日に写経奉納された方のみ、四方の扉の外側から拝観出来るそうです。
■東寺(とうじ)(教王護国寺(きょうおうごこくじ))
弘法大師空海が着工し
空海没後の9世紀末に完成したと言われています。
しかし落雷などにより
現在までに4度も再建されているんですね。
現在の5代目は
1644年、江戸幕府3代将軍である
徳川家光(とくがわいえみつ)によって
寄進された物なんですよ
木像建築では日本最大の高さを誇る木造塔で
その高さは、なんと約55メートルもあります
内部は極際色に彩られた密教空間が広がり
大日如来を中心に4尊の如来
8尊の菩薩が安置されています。
江戸時代の建築様式である
各層の屋根の大きさがほとんど変わらないというのが特徴なので
どっしりした印象を受けますよね
京都と言えば、東寺の五重塔を思い浮かべる人もいるくらい
シンボルになっていて、ライトアップもされているんですよ。
ちなみに現在は東芝のLED照明で照らされているみたいです。
※特別公開の際に内部を見ることが出来ます。
■仁和寺(にんなじ)
度重なる戦火で焼失を繰り返しましたけれど
1637年(寛永14年)に家光の寄進によって再建されました。
家光と聞いてピーン!ときた人もいると思います
そうなんですね~
各層の屋根の大きさがほぼ一緒という
江戸時代の五重塔の特徴が見られるんですよ。
高さは約36メートルあり重要文化財に指定されています。
内部は大日如来や
その周りに無量寿如来などの四方仏も安置され
柱や壁面には真言八祖や菊花文様が描かれているそうです。
春になると
御室桜と五重塔がとても美しく
カメラマン達の人気のスポットでもあるんですよ
※非公開で内部を見ることは出来ません。
■八坂の塔(法観寺)
聖徳太子(しょうとくたいし)が
如意輪観音のお告げにより
建てたと伝わっていますけれど
創建当時のものは1179年に焼失してしまいました
※聖徳太子について詳しくは、聖徳太子ゆかりの地巡りの記事をご覧下さい。
現在のものは、1440年(永享12年)にくじ引き将軍とあだ名される
室町幕府第6代将軍・足利義教(あしかがよしのり)の
再建によるものなんだそうですよ。
※足利義教について詳しくは、本法寺の記事をご覧下さい。
白鳳時代(はくほうじだい・7世紀後半~8世紀初め)の建築様式で
高さが約46メートルあり
重要文化財に指定されています。
内部には本尊五智如来像5体を安置しています。
※五智如来について詳しくは、蓮華寺の記事をご覧下さい。
東山のシンボル的存在の八坂の塔は
法観寺(ほうかんじ)の五重塔なんですよ
※不定期に公開されています。
という事で今回は京の五重塔巡りを
ご紹介させていただきました。
詳しい場所はコチラ↓
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