2013-05-20 | |
テーマ:京都検定 |
京都検定過去問 その178
今回も京都検定の過去問を出題します。
3級は2問、2級と1級はそれぞれ1問ずつ
出題していますので
チャレンジしてみて下さいね
それでは第1問目
【問題】
西国三十三所観音霊場の第十六番礼所である清水寺の本尊は( )(重文)である。
ア.馬頭観音(ばとうかんのん)
イ.准胝観音(じゅんていかんのん)
ウ.不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)
エ.十一面千手観音(じゅういちめんせんじゅかんのん)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
エ.十一面千手観音
清水寺と言えば
「清水の舞台から飛び降りる」という
ことわざで有名なお寺ですよね。
征夷大将軍である坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)らにより
778年頃、建てられた草庵が起源とされています。
ご本尊である十一面千手観音は
他の千手観音と違って左右の腕を
頭上に高く挙げている事が特徴的な観音さまです
※清水型観音と呼ばれているそうですよ。
33の姿に変化し人間や動物を含む
命あるもの全てを救う事にちなみ
33年毎に御開帳されるそうですよ。
※最近では2000年に御開帳され、2008~2009年には特別に御開帳されたそうです。
続きまして2問目です。
【問題】
金閣、銀閣、飛雲閣と並んで「京の四閣」に数えられる呑湖閣(どんこかく)は、大徳寺の塔頭( )にある。
ア.龍光院(りゅうこういん)
イ.高桐院(こうとういん)
ウ.芳春院(ほうしゅんいん)
エ.黄梅院(おうばいいん)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.芳春院
加賀百万石の礎を築いた事で有名な
前田利家(まえだとしいえ)の妻『松子(法号・芳春院)』により
1608年に建てられたお寺です。
※前田家の菩提寺でもあるんですよ。
呑湖閣は前田利長(まえだとしなが・前田利家の息子)が父を祀るお堂として
小堀遠州(こぼりえんしゅう・江戸時代の大名であり作庭家)に依頼し
建てられたと言われています
呑湖閣の前にある飽雲池(ほううんち)という庭園は
『楼閣山水庭園』と呼ばれています。
3問目にいってみましょう。
【問題】
親鸞(しんらん)が六角堂に百日間の参籠(さんろう)を行った際、延暦寺からの往き帰りに身を清めたという「御聖水」で知られる寺院はどこか。
ア.岡崎別院
イ.西大谷
ウ.東大谷
エ.北山別院
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
エ.北山別院
六角堂は聖徳太子が用材を探しにこの地に来ていた時
沐浴(もくよく・体を清める事)をしようと
持っていた如意輪観音像(にょいりんかんのんぞう)を置いたところ
動かなくなったので、その場所に建てたお堂が始まりのお寺です。
※六角堂について詳しくは、六角堂(頂法寺) その2の記事をご覧ください。
そんな六角堂に親鸞(しんらん・鎌倉時代の僧)が
比叡山から毎夜100日の間、お参りをしていた途中で
体を清めた御聖水のある場所が
現在の『北山別院』なんですよ
北山別院は1677年に建てられた
西本願寺の別院(本山とは別の地域に設定されたお寺)です。
一乗寺(いちじょうじ・京都市の北東部)というエリアにあり
※それぞれについて詳しくは、詩仙堂 その2、詩仙堂 その3、八大神社の記事をご覧ください。
では最期の問題です。
1級からの出題になりますので選択肢ではありません
ズバリでお答え下さい!
【問題】
源頼朝に「日本国第一の大天狗」と評された( )は、芸能を好んだことで知られ、今様を集めた『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』を編纂した。
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
後白河法皇(ごしらかわほうおう)
後白河法皇は平安時代後期の
第77代天皇です。
兄である崇徳上皇(すとくじょうこう)と戦った
保元の乱(ほうげんのらん・1156年)では
平家や源氏を使い見事、勝利を収め
崇徳上皇を島流しちゃうんですね~
※保元の乱について詳しくは、高松神明神社の記事をご覧ください。
その後、今度は源氏を使い平氏を滅ぼそうと画策します。
だからこそ源頼朝に「日本国第一の大天狗」と言われたのかも知れませんね。
※政治的手腕に長けた人物だったようですよ。
また東大寺(奈良)の大仏再建を積極的に行ったり
現在の和歌山県と三重県の県境にある熊野三山を参拝する
『熊野詣(くまのもうで)』を
34回も行った人としても有名です。
長講堂(ちょうこうどう)には
後白河法皇の坐像が安置されているんですよ
※2012年の大河ドラマ『平清盛』でも松田翔太さんにより演じられていましたよね。
過去には
『天台宗三門跡』の1つである
妙法院(みょうほういん)の住職も務めたそうですよ。
梁塵秘抄は1169年頃に作られたと言われる歌謡集です。
もともと歌詞集10巻と口伝(くでん)集10巻の
合計20巻があったと言われ
現存するのはわずかしかないそうですよ。
という事で本日も4問出題させていただきました。
皆さんは何問正解されましたか?
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