2011-06-22 | |
テーマ:神社 |
関連:城南宮 / 曲水の宴 2010(城南宮) / 城南祭(城南宮) / 曲水の宴(城南宮) / 城南宮の紅葉 / 釿始式(城南宮) / 湯立て神楽(城南宮) / 七草粥の日(城南宮) / 城南宮の梅(ウメ) / 例祭・お涼み(城南宮) / 節分祭(城南宮) / 城南流鏑馬祭(城南宮) / 菊水若水 / |
城南宮 その2
こんにちは京子です。
さて、本日ご紹介する神社は
城南宮(じょうなんぐう)です!
さてさて、早速こま札を見てみますと
平安京遷都の際に平安京の南を守る為に建てられたのが始まりです。
そして、平安時代後期には
ここに白河上皇の離宮が造営されます。
ちなみに、ここで白河上皇は何をしたのかというと
院政をし、政治を取り仕切っていたんですね
堀河天皇に天皇の座を譲り、彼はこの城南宮に離宮を建て院政を始めました。
以後も、鳥羽天皇、後白河天皇、後鳥羽天皇と
150年に渡って城南宮が、政治や文化の中心になりました。
この他にも、境内では競馬(くらべうま)や流鏑馬(やぶさめ)なども行われていたそうです。
ちなみに、城南宮という名前は
王城(つまり天皇のいる場所)の南にある『お宮』という意味です。
※城南宮は鳥羽(伏見区)にあり京都市内のちょうど南側に位置するエリアになります。
さて、早速見えてきたのが、この2つの手水舎。
『菊水若水(きくすいわかみず)』と言います。
江戸時代の文献によると
城南宮の菊水(延命水、または若水ともいう)を飲むと
あらゆる病が治り、参拝者が絶えないと言われていたそうですよ。
ではでは、早速境内へと足を踏み入れたいと思います!
まっすぐ歩くと、右手に見えてきたのが
社殿です。前回、京子が城南宮にお邪魔した時は
ここには五色の幕がかかっていたんですよね♪
そのひとつに御神紋が描かれていまして
それが『三光(さんこう)』と呼ばれる『日、月、星』を標した模様です
※当時の写真は『城南宮 その1』をご覧下さい。
こちらは舞殿です。
ちなみに、この左手奥には広い庭園が広がっています。
それが『春の山』です。
この城南宮には、このお庭以外にも
『平安の庭』『桃山の庭』『城南離宮の庭』と呼ばれる5つのお庭を楽しむ事が出来ます。
そして、こちらが拝殿。
左右に伸びる翼廊が特徴的な社殿は、総檜造りの建物です。
ちなみに白河上皇っていうと、歴史にも名を轟かせる程の権力者で
「賀茂川の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの」
と言った人なんです。
どういう事?かと言いますと
ワシに出来ない事と言えば
鴨川の水の氾濫が抑えられない事
スゴロクの目が読めない事
(京の町で当時はやっていた賭博も抑えられない)
比叡山延暦寺の僧兵が抑えられない
そんな事、くらいじゃぁ~
つまり
・・それ以外は何でも出来るぞ
と、いう
まさに日本のドンだったんですね
そんなドンがハマったのが熊野詣(くまのもうで)。
紀伊半島南部、和歌山と三重の県境にある熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社という熊野三山を参拝する事なんですね。
京都から熊野本宮大社まで、長旅を何度も何度も大勢引き連れて参拝しました。
※このエピソードは『熊野若王子神社』の記事をお読み下さい。
その出発の際には、毎回この城南宮で
「無事に参拝出来ますように!」と旅の安全を祈願してから行ってたんですね。
この事から方除けや厄除けの信仰があり、
参拝すると、交通安全や旅行の安全など無事に旅が出来るというご利益がありますよ♪
こちらは絵馬舎になります。
さて、さて♪
この城南宮のある鳥羽・伏見と聞いて、ピンと来る方もいらっしゃると思いますけど
幕末期
官軍と旧幕府軍の戦った『鳥羽伏見の戦い』において
官軍(薩摩藩)の陣地にもなった場所なんですよね♪
この城南宮の側には、小枝橋と呼ばれる橋があり
そこが鳥羽伏見の戦いの最初の激戦地!だったそうですよ。
この他にも、城南宮には
孝明天皇が攘夷祈願したという記録が残されていたりするんですね。
さて、城南宮にはこの他にも末社や摂社が多数あります。
こちらは芹川神社(せりかわじんじゃ)
別名、唐渡天満宮です。
天満宮という事で、祀られてるのは菅原道真です。
この裏手には梅林が広がっています。
そして、こちらは?
かわいらしい絵馬がありました!
一寸法師が描かれていますけれど
・・・何か関係あるのかな?
と調べてみると
一寸法師は強い武士になる為に、お椀の船に乗って
京を目指しますよね。
その辿りついた先が、京の都。
それも、この城南宮なんだそうです♪
こちらは真幡寸神社(まはたぎじんじゃ)です。
真幡寸神社の石碑です。もともと城南宮が出来る以前からあったのが真幡寸神社。
平安遷都以前、この地の有力豪族であった秦氏の氏神を祀っているそうです。
そんな城南宮では
春と秋には平安時代の貴族の優雅な遊びを再現した神事
『曲水の宴(きょくすいのうたげ)』が開かれます。
※去年は、その曲水の宴(城南宮)にも参加させていただきました♪詳しくはそちらの記事をご覧下さい。
そんな鳥羽・伏見にあります城南宮の場所はコチラ↓
大きな地図で見る
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1 ■雅!
赤い鳥居ですが、稲荷とは違うのですね?(^_^;)
曲水の宴は優雅な感じで、昼間からお酒が飲めて良いですね。(^▽^)
一寸法師と曲水の宴って、似ていますね。
ひょっとして、お椀に乗った一寸法師がお酒を渡していたのかもしれないですね。(笑)
ではでは!
和平明憲さん 2011-06-22 20:21:14
2 ■城南宮は
正社員で働いていた時、御用始めの1/4にはこの神社に会社の人たちとお参りする慣習がありました。その時ぐらいですねえ。行ったのは…
回遊魚さん 2011-06-23 00:22:20
3 ■一寸法師
一寸法師の到達地点が城南宮とは。知らなかった。ふむふむ。
マンガチックなかわいい絵馬ですね。うちに一枚ほしいかも(笑)
ほたてこはくさん 2011-06-23 00:20:58
4 ■Re:雅!
>和平明憲さん
あ!それは見てみたい!曲水の宴でお椀に乗った一寸法師がドンブラコと流れてくるシーンを想像してちょっぴりニヤニヤしちゃいました(°∀°)b
京子 2011-06-23 14:33:17
5 ■Re:城南宮は
>回遊魚さん
新年に会社でお参りするのはいいですね♪協調性も大事です!!そんな私は、会社で協調性あるほうなのかなぁ?(汗)(((( ;°Д°))))
京子 2011-06-23 14:33:51
6 ■Re:一寸法師
>ほたてこはくさん
形も変わってますよね~。実は私も行き着いた先が城南宮だなんて、小さい頃は思いもつきませんでしたよ~☆-( ^-゚)v京都って奥が深いなって改めて思いました!
京子 2011-06-23 14:34:25
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