2010-10-14 | |
テーマ:お寺 |
関連:妙心寺 / 退蔵院 / 大心院 / 麟祥院 / 海福院 / 小豆粥で初春を祝う会(東林院) / 隣華院 / 妙心寺 その2 / 玉鳳院 / 霊雲院 / 東林院 / 龍泉庵 / 大法院 / 天球院 / 寿聖院 / |
桂春院
こんにちは京子です~!
さて、昨日に引き続き
妙心寺の塔頭(たっちゅう・境内の中に建てた小院)である
お寺っ
桂春院(けいしゅんいん)
妙心寺の塔頭
そうですね、昨日お届けした退蔵院と同じなのです。
是非、妙心寺と合わせてご一緒に回られてみてはいかがでしょうか~っ
1595年に織田信忠(信長の次男)の次男である津田秀則が建てた見性院(けんしょういん)が始まりです。彼の死後、桂南守仙(けいなんしゅせん)和尚を開祖とし名を桂春院と改めたそうです。
さて、まず中に入ると・・・
この日は無かったのですけれど、普段はこちらに
長沢芦雪の「象(想像)と遊ぶ童」という屏風があるそうです・・・(汗)
なんてバッドタイミング、京子!!!
ところで、こちらは
数々の素敵なお庭が楽しめる事で有名なんですよね
では、まずその一つをご覧頂きましょうっ
清浄の庭(しょうじょうのにわ)
この白砂は渓流を表しているそうです、そういわれると
川が流れているようにだんだん見えてくるから不思議ですよね~。
さてここで廊下が2つに別れていまして
まずは左側から回ってみましょう~♪
ここは、茶室のようですね。
注文すればこちらでお抹茶を頂く事が可能です
そして、真っ直ぐ行くともう一つ
非公開の茶室があるのです。
それがこちらっ!
既白庵茶室(きはくあんちゃしつ)です。
1631年に江州長浜城より書院と共に移築されたものだそうで、ふたつでひとつ!
書院と茶室の間は二重襖によって仕切られていて茶室を隠せるようになっているそうです。
写真にある窓は「にじり口」と呼ばれる入り口です!
※障子窓の下の部分に見える板がにじり口です。
ちなみに「にじる」とは・・・
両拳をついて膝で進むような動き方の事で、
にじり口を通る時には文字通りそういう格好になるのですね。
では、ここでもうひとつ
新しいお庭を見ていただきましょう~♪
侘の庭(わびのにわ)
小さな庭園ではありますけれど
1931年には国の史蹟名勝に指定されました。
飛び石づたいに既白庵茶室へと繋がる露地庭になっておりますっ
一旦先ほどの分かれていた廊下まで戻りまして
先ほどは左手へ進む廊下を歩いて来たので
今度は右手へと進んで行きたいと思います~
ここで早速
桂春院のパンフレットの表紙にもなっている・・・
お庭が見れますっ。
思惟の庭(しいのにわ)
こちらはといいますと、十六羅漢石や中央お礎石を座禅石に見立て
まるで仙境にいるかのような雰囲気を楽しむ事が出来るそうです。
仙境とは言葉の通り、仙人が住むという所であり
俗界を離れた静かな場所。
う~ん、まさにわかります。その通りですね。
時間が経つのをすっかり忘れるくらい、ぼーっと眺めておりました
そして次は方丈へと目を向けますと
狩野山雪の襖絵があります。
こちらは「老松に滝根笹の図」です。
そして、もうひとつの部屋には
同じく山雪の襖絵がありますっ!
「金碧松三日月」
見事ですね~。
私よく思うんですけど
こういった金ピカの襖絵の部屋って
落ち着くんでしょうか?(汗)
昔は派手な趣の物が好まれたのでしょうね~。
こちらはその方丈の前に広がる「真如の庭(しんにょのにわ)」です。
綺麗に刈り込んであるのは「つつじ」ですね。
背後には楓が生い茂り足元には美しい苔がびっしり。
写真には写ってないんですけれど
お庭には、小さい庭石を7・5・3風に配置し十五夜満月を表現しているそうです。
んこの石の配置っ・・・どこかでそういえば
と思ったら
龍安寺の枯山水庭園にも用いられてましたね♪
本日は沢山のお庭と共に桂春院をお届けしました
ちなみに、妙心寺では
詩歌・茶道などは修行の妨げになるので厳禁だったそうですけれど
建物の隅に隠れるように既白庵茶室を移築したんですね。
そして、当時は密かに、そこで茶を楽しんでいたそうです
なんて人間味溢れるのでしょう
こんな素敵なお庭と茶室があればそりゃ楽しみたくもなりますよね~。
そんな桂春院の場所はコチラ↓
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