メモ2016-01-30
テーマ:その他
関連:京のことわざ その1 / 京のことわざ その2 / 

京のことわざ その3

今回ご紹介するのは・・・

京のことわざです!


京都の文化や神社仏閣にまつわる

ことわざをいくつかご紹介したいと思います~っ


では早速いってみましょう。


■仇野(化野)の露、鳥辺野の煙(あだしののつゆ、とりべののけむり)


化野や鳥辺野というのは

かつて死者を捨てて風葬(ふうそう)した場所

葬送地(そうそうち)として知られているんですね


ちなみに風葬というのは、死者の遺体を

風にさらして風化させて葬る方法です


化野は、平安時代以来の葬送地として知られ
その霊を弔うお寺として化野念仏寺
(あだしのねんぶつじ)があります。


化野念仏寺

化野念仏寺


『化野』とは、『無常の野』という

意味なんだそうですよ。


一方、鳥辺野も
葬送地として知られ
かつてこの地には
鳥辺寺(とりべでら)という
鳥辺野の死者の供養をするお寺が
あったんですね

※一説には、六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)が、後身ともいわれています。


鳥辺野は現在の清水寺(きよみずでら)西南から

大谷本廟(おおたにほんびょう)にある

丘陵地(きゅうりょうち)にあたるそうです


仇野の露、鳥辺野の煙とは
化野のお墓についた露と
鳥辺野で死者を燃やす煙が
対比されていて
露や煙はどちらもはかなく
消えていく事から
人生のはかなさや無常を
表したものなんですね


■一に白川、二に吉祥院、三に西院(いちにしらかわ、ににきっしょういん、さんにさいいん)


現在は、都市化が進んでしまって

そうともいえないのですけれど

かつて白川、吉祥院、西院は

水に恵まれていた事から良い田んぼが

たくさんあったそうなんですね


吉祥院天満宮

吉祥院にある吉祥院天満宮


豊かな水に恵まれて育った稲からは

美味しいお米がたっくさん摂れたと思いますよ


そんなかつての米どころを

3つあげているというワケです


■病い弘法、欲稲荷(やまいこうぼう、よくいなり)


東寺の修行大師像

東寺の修行大師像


これは病気になったら東寺(とうじ)へ
商売繁盛には伏見稲荷大社
(ふしみいなりたいしゃ)へ
お参りすれば良いという意味です!


東寺(教王護国寺)の概観

東寺(教王護国寺)の概観


東寺は、正式名称を

教王護国寺(きょうおうごこくじ)という

真言宗の総本山で794年(延暦13年)の

平安京遷都の際に創建されました


823年(弘仁14年)に

弘法大師(こうぼうだいし)空海(くうかい)に

嵯峨天皇(さがてんのう:第52代天皇)より

東寺が下賜(かし)されたそうです


その空海のご利益に

病になった際にすがるという事です


伏見稲荷神社

伏見稲荷神社


そして伏見稲荷大社

全国に約3万社あると言われる

稲荷社の総本社で

五穀豊穣(ごこくほうじょう)や万物に宿る

稲荷大神(いなりたいしん)をお祀りする

商売繁盛のご利益があるとして有名な神社です


ちなみに稲荷大神とは

伏見稲荷にお祀りされている

宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)を

筆頭とする5柱の神様の事です


六角堂は京の臍(へそ)


六角形のお堂

六角形のお堂


六角堂は、正式名称を

頂法寺(ちょうほうじ)という

天台宗系の単立寺院です


587年(用明天皇2年)に

聖徳太子(しょうとくたいし)が

小野妹子(おののいもこ)と共に

大阪に四天王寺を建立する際に

木材を求めて立ち寄った場所と

いわれているんですね


その六角堂の境内には
『へそ石』と呼ばれる霊石があって
京都の中心を表していると
いわれているんですよ♪


へそ石

六角堂のへそ石


『へそ』というのは

人間の体に例えると中心部分に当たり

京都の中心部分のへそに当たるのが

六角堂のへそ石というワケなんですね~


その事からなのか六角堂は事あるごとに

集会所となったそうですよ


という事で今回は

京のことわざをご紹介させていただきました。



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