2015-02-04 | |
テーマ:カフェ・スイーツ |
柏屋光貞(法螺貝餅)
今回ご紹介するのは
柏屋光貞(かしわやみつさだ)の
法螺貝餅(ほらがいもち)です!
柏屋光貞は
東山区の祇園にある老舗和菓子屋で
創業が江戸時代の1806年(文化3年)だそうですよ♪
その柏屋光貞で
2月3日の節分の日にしか
売られていないという大変珍しい和菓子が
今回ご紹介する法螺貝餅なんですね~
しかも予約しないと買う事も出来ないんです
ですからちゃ~んと忘れずに
予約をして受け取りにいきました
※ちなみに予約は年が明けて1月20日以降から可能みたいです。
1箱に5個入りです。
そんな法螺貝餅は
左京区にある聖護院(しょうごいん)が
節分会で一般の参拝者を
受け入れるようになった際に
岩本光徹(いわもとこうてつ)門主の
要請によって
柏屋光貞の9代目が考案した和菓子です
※柏屋光貞の店主は、代々聖護院門跡の山伏として修行をされているそうです。
お正月の和菓子である
花びら餅に入れる味噌餡(みそあん)にゴボウをさし
その周りを細長く焼き上げた小麦粉の皮で巻き付け
『法螺貝』に似せて作ったものなんですね♪
※花びら餅について詳しくは、二條若狭屋の記事をご覧ください。
だから法螺貝餅という名前なんですね~
そして法螺貝を吹くと
悪霊退散のご利益がある事から
法螺貝餅にも厄除けの効果があって
1年間、無病息災で過ごせるといわれているんですよ
つまり節分の日に
法螺貝餅を食べて厄除けをしましょう!
というワケなんです♪
さて、そんな法螺貝餅なんですけれど
もともとは今のような法螺貝の形では無く
『麩の焼き(ふのやき)』というお菓子の形態に
似ているものだったともいわれています。
『麩の焼き』は
千利休(せんのりきゅう)が茶会を開く際に
好んで使われたお菓子で
水で溶いた小麦粉を薄く焼き
それに山椒味噌や砂糖を塗って
巻物状に巻いたものなんですね。
一説には、お好み焼きのルーツとも
いわれているんですよ
ちなみに聖護院は
かつて全国に2万程のお寺を抱えた
修験者の総本山です。
聖護院
皇族や摂家からの入寺があり
江戸時代には光格天皇(こうかくてんのう:第119代天皇)や
孝明天皇(こうめいてんのう・第121代天皇)が一時期
仮宮(かりみや)として使用していた事もあり
非常に皇室との関係が深い寺院なんですね
※門跡寺院の1つです。
そして孝明天皇は
1858年(安政5年)に起きた御所炎上の際
避難していた聖護院門跡で
法螺貝餅を食べられたといわれています♪
そんな由緒ある法螺貝餅のお味はと言いますと・・・
素朴な味わいで餡も甘すぎず
ゴボウの歯ごたえがコリコリとしていて
とってもおいしかったです
大きさも法螺貝を模した餅と聞いて
巨大な物を想像されるかも知れませんけれど
女性の口に合う適度なサイズでしたよ
余談ですけれど祇園祭の宵山の日には
行者餅(ぎょうじゃもち)を
こちらも期間限定(要予約)で売られているので
気になった方は今年、購入してみてはいかがでしょうか
そんな法螺貝餅が売られている
柏屋光貞の場所はコチラ↓
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