メモ2015-01-13
テーマ:祭り・イベント
関連:走田神社 / 

お千度詣り・弓講(走田神社)

今回ご紹介するのは

京都府長岡京市(ながおかきょうし)の

走田神社(はしりだじんじゃ)で行われた

『お千度詣り(おせんどまいり)・
弓講(ゆみこう)』


弓講(ゆみこう)


ご紹介したいと思います


弓講
毎年1月13日に行われる神事で
無病息災や五穀豊穣を祈念して
拝殿の左側に設けられた
約15メートル先の的に


的


白羽矢を12本射放つんですよ


射放った矢の当たり具合で

その年が豊作なのかを占うというワケなんですね~


そんな弓講が行われる走田神社についても

簡単にご紹介しますと・・・


走田神社


走田神社

旧・長法寺村(ちょうほうじむら)と

奥海印寺村(おくかいいんじむら)の

両村の産土神(うぶすながみ)で

五穀豊穣を願って農耕神を祀ったのが

始まりといわれています


その創建時期については

詳しくわかっていないそうなんですけれど

927年に編纂された

『延喜式(えんぎしき)』の神名帳に

その名が記されている事から

平安時代にはすでにあった事がわかっているんですよ!

※延喜式とは平安時代に、藤原時平らが中心となって作られた(律令の)施行細則です。


ちなみに走田(はしりだ)とは
神嘗祭(かんなめさい)用の『走りの穂』
つまり『初穂』を作る田という
意味なんだそうです。


走田神社は早稲田(早熟の稲を植えた田)の

守り神なんですね~


それでは早速、レポートしていきましょう♪


14時頃、境内につくと

そこはお祭を祝う人でいっぱいでした


境内へと続く長い参道(階段)の途中には


勧請縄


『勧請縄(かんじょうなわ)』がぶら下がっていましたよ。


これは藁(わら)で作った注連縄(しめなわ)に

12束の榊(さかき)を吊るしたものなんですね。


ちなみに12束の榊はそれぞれ
1月から12月の米相場の活況への願いが
込められているんだそうです♪


そして神事が始まる前には


お祓い


巫女さんがお祓いを受けます。


巫女さんはこの後

境内の舞殿で参拝者に


鈴の舞


鈴の音で厄除けのお祓いをしていました。


巫女による舞


やがて、14時15分頃になると

『お千度の神事』が始まります!


お千度の神事では


お千度の神事


氏子総代や世話方等の関係者の方が集まり

本殿神事を行います。


ちなみにこの日、神前に上がる神饌は

『御供(ごくう)』と呼ばれていて

ちょっと変わった形のものが供えられていました


御供


そしてその後、宮司さんによって

祝詞奏上(のりとそうじょう)等が納められた後

境内を3周回る

『お千度詣り(おせんどまいり)』

行われるんですね~


お千度詣り


榊を持った人を先頭に

氏子の方々や参拝者が

家内安全等を祈りならがら

境内を回るんですけれど

この頃になると境内は

人で溢れかえっていて

蛇がトグロを巻くような感じで

大移動が起こっていました


お千度詣り


お千度詣りが行われている最中

舞殿の所では弓を射る方達が

鈴を使ったお祓いや


鈴を使ったお祓い


本殿神事が行われています。


本殿神事


そして、いよいよお待ちかねの神事である

弓講の神事が行われます


弓講の神事では
はじめ宮司の方が四方と
地面に向けて矢を射る仕草をして
辺りを清め祓います!


北白川天神宮で行われた

御弓神事では弓矢を

四方に振り下ろしていたので

また違った所作を見る事が出来て

面白いですよね。

御弓神事について詳しくは、御弓神事 2013(北白川天神宮)の記事をご覧ください。


その後、宮司が的に向かって4本の矢を射放つと


宮司の弓


続いて羽織り袴姿の氏子の方が2名


羽織り袴姿の氏子の弓


4本ずつ射ます♪


弓講


無事に12本の矢を射終わると

境内ではなんと!

『おにぎり』が配られるんですよ~


ちなみにおにぎりは

旧・長法寺村のものと

奥海印寺村の2種類ありました。


おにぎり


当日は境内で福笹の授与も行われており


福笹


しっかり頂いてきましたよ


福笹の授与


そんなお千度詣り・弓講の行われた

走田神社の場所はコチラ↓


大きな地図で見る


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