今回ご紹介するのは
京都府長岡京市(ながおかきょうし)の
走田神社(はしりだじんじゃ)で行われた
『お千度詣り(おせんどまいり)・弓講(ゆみこう)』を
ご紹介したいと思います
弓講は
毎年1月13日に行われる神事で
無病息災や五穀豊穣を祈念して
拝殿の左側に設けられた
約15メートル先の的に
白羽矢を12本射放つんですよ
射放った矢の当たり具合で
その年が豊作なのかを占うというワケなんですね~
簡単にご紹介しますと・・・
走田神社は
旧・長法寺村(ちょうほうじむら)と
奥海印寺村(おくかいいんじむら)の
両村の産土神(うぶすながみ)で
五穀豊穣を願って農耕神を祀ったのが
始まりといわれています
その創建時期については
詳しくわかっていないそうなんですけれど
927年に編纂された
『延喜式(えんぎしき)』の神名帳に
その名が記されている事から
平安時代にはすでにあった事がわかっているんですよ!
※延喜式とは平安時代に、藤原時平らが中心となって作られた(律令の)施行細則です。
ちなみに走田(はしりだ)とは
神嘗祭(かんなめさい)用の『走りの穂』
つまり『初穂』を作る田という
意味なんだそうです。
走田神社は早稲田(早熟の稲を植えた田)の
守り神なんですね~
それでは早速、レポートしていきましょう♪
14時頃、境内につくと
そこはお祭を祝う人でいっぱいでした
境内へと続く長い参道(階段)の途中には
『勧請縄(かんじょうなわ)』がぶら下がっていましたよ。
これは藁(わら)で作った注連縄(しめなわ)に
12束の榊(さかき)を吊るしたものなんですね。
ちなみに12束の榊はそれぞれ
1月から12月の米相場の活況への願いが
込められているんだそうです♪
そして神事が始まる前には
巫女さんがお祓いを受けます。
巫女さんはこの後
境内の舞殿で参拝者に
鈴の音で厄除けのお祓いをしていました。
巫女による舞
やがて、14時15分頃になると
『お千度の神事』が始まります!
お千度の神事では
氏子総代や世話方等の関係者の方が集まり
本殿神事を行います。
ちなみにこの日、神前に上がる神饌は
『御供(ごくう)』と呼ばれていて
ちょっと変わった形のものが供えられていました
そしてその後、宮司さんによって
祝詞奏上(のりとそうじょう)等が納められた後
境内を3周回る
『お千度詣り(おせんどまいり)』が
行われるんですね~
榊を持った人を先頭に
氏子の方々や参拝者が
家内安全等を祈りならがら
境内を回るんですけれど
この頃になると境内は
人で溢れかえっていて
蛇がトグロを巻くような感じで
大移動が起こっていました
お千度詣り
お千度詣りが行われている最中
舞殿の所では弓を射る方達が
鈴を使ったお祓いや
本殿神事が行われています。
そして、いよいよお待ちかねの神事である
弓講の神事が行われます
弓講の神事では
はじめ宮司の方が四方と
地面に向けて矢を射る仕草をして
辺りを清め祓います!
北白川天神宮で行われた
御弓神事では弓矢を
四方に振り下ろしていたので
また違った所作を見る事が出来て
面白いですよね。
※御弓神事について詳しくは、御弓神事 2013(北白川天神宮)の記事をご覧ください。
その後、宮司が的に向かって4本の矢を射放つと
続いて羽織り袴姿の氏子の方が2名
4本ずつ射ます♪
無事に12本の矢を射終わると
境内ではなんと!
『おにぎり』が配られるんですよ~
ちなみにおにぎりは
旧・長法寺村のものと
奥海印寺村の2種類ありました。
当日は境内で福笹の授与も行われており
しっかり頂いてきましたよ
そんなお千度詣り・弓講の行われた
走田神社の場所はコチラ↓
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