今回ご紹介するのは
京都で七草粥が振る舞われる神社巡りです!
1月7日には『七草粥(ななくさがゆ)』を
食べる習慣がありますよね♪
そもそも七草粥というのは
1月7日に春の七草と呼ばれる
・芹(セリ)
・薺(ナズナ:ぺんぺん草)
・御形(ゴギョウ)
・繁縷(ハコベラ)
・仏の座(ホトケノザ)
・菘(スズナ:蕪)
・蘿蔔(スズシロ:大根)
の七種類の野草を加えた粥の事ですよね
その起源は古く
中国大陸で元旦から各日に
・1月1日『鶏』
・1月2日『犬』
・1月3日『猪・豚』
・1月4日『羊』
・1月5日『牛』
・1月6日『馬』
・1月7日『人』
と割り当てて、その日に該当する動物を殺さないよう
大切にしたんだそうです
そして1月7日『人』には
人間の処罰をしないようにするのに加え
体に良いとされている若葉(七種類の野菜)を入れた
お吸い物を食べて無病息災を願ったんですね
その七草粥の風習が
平安時代、日本にも伝わり
朝廷では七種類の野菜で作られたお吸い物が
内膳司(ないぜんし・天皇の食事を作る役所)より献上されたそうです。
そして江戸時代になると
1月7日は五節句(ひな祭りやこどもの日など)の1つ
『人日(じんじつ)』とされ
将軍や大名等も七草粥を
食べるようになったといわれています♪
その後、徐々に庶民にまで
広がっていったというわけなんですよ~
それでは京都で七草粥が振る舞われる神社をご紹介します!
※順番は五十音順です。
■上賀茂神社(かみがもじんじゃ)
場所:京都市北区上賀茂本山339
日時:1月7日 午前10時頃より
正式名称を賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)という
世界文化遺産にも指定されている神社で
下鴨神社と合わせて賀茂社と総称します
そんな上賀茂神社で振る舞われる七草粥は
七草を細かく刻んで
お米と一緒に煮込んだもので
すぐきのお漬物も添えられているんですよ
当日は、1月7日に白馬を見ると
1年の邪気が祓われ
健康に暮らせるという故事から
白馬奏覧神事(はくばそうらんしんじ)が行われます♪
これは宮中の年中行事であった
『白馬節会(あおうまのせちえ)』を
神事化したものなんですね。
■御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)
場所:京都市伏見区御香宮門前町
日時:1月7日 午前9時頃より
香りが良く、万病に効く水が沸いていた事から
862年(貞観4年)に清和天皇(せいわてんのう・第56代天皇)より
『御香宮』という名を賜ったとされる神社です
そんな御香宮神社で振る舞われる七草粥は
先ほどご紹介した
香りが良く万病に効くといわれる水
御香水(ごこうすい)を使ったものなんですよ
お餅が下に敷かれ
その上に御神水を使ったお粥を注ぎ
最後に七草を細かく刻んだものを乗せて
出来上がりです!
■西院春日神社(さいいんかすがじんじゃ)
場所:京都市右京区西院春日町61
日時:1月7日 午前11時頃より
833年(天長10年)に淳和天皇(じゅんなてんのう・第53代天皇)が
建てた淳和院とよばれる離宮に
春日大社を勧請した事が始まりとされる神社です
そんな西院春日神社で振る舞われる七草粥は
若菜がゆ(わかながゆ)といわれ
小芋の煮物、梅干が添えられています。
また当日は、上賀茂神社と同様に
1月7日に白馬を見ると
1年の邪気が祓われ
健康に暮らせるという故事から
白馬飾りも公開されるんですよ~
■城南宮(じょうなんぐう)
場所:京都市伏見区鳥羽離宮町7
日時:2月11日 午前10時頃より
城南宮は
794年(延暦13年)、平安京遷都の際に
平安京の南を守る為に建てられ
王城(都)の南にある事から
城南宮という名が付けられたそうですよ
そんな城南宮で振る舞われる七草粥は
1月7日ではなく
旧暦の1月7日に近いとされる
2月11日の建国記念日に振る舞われているんですね。
お椀の底にはお餅が敷かれ
お粥の上には細かく刻まれた七草が乗っています。
七草粥の振る舞われる『斎館』では
「唐土(とうど・中国の事)の鳥が 日本の土地に 渡らぬ先に 七草なずな テッテテロロロロ...」
という歌が流れています
これは唐土の鳥は
七草を食べて長生きをするという故事に
あやかっているようです。
■若一神社(にゃくいちじんじゃ)
場所:京都市下京区七条御所ノ内本町98
日時:1月7日 午前10時頃より
若一神社は
平清盛(たいらのきよもり)ゆかりの神社で
清盛の別宅である西八条殿の鎮守社として
建てられたと伝わっています
そんな若一神社で振る舞われる七草粥は
参拝者に無料で振る舞われていて
御神酒やお茶なども無料なんですよ
■福王子神社(ふくおうじじんじゃ)
場所:京都市右京区宇多野福王子町52-6
日時:1月7日 午前11時頃より
光孝天皇(こうこうてんのう・第58代天皇)の女御である
班子皇后(はんしこうごう・なかここうごう)が祀られている
仁和寺(にんなじ)の鎮守社です
そんな福王子神社で振る舞われる七草粥は
2003年から無料で振る舞っているそうで
七草とお米を一緒に煮込み
神前に供えられた鏡餅が入っているんですね。
またお漬物も添えられています
というわけで
今回は京都で七草粥が振る舞われる神社を
ご紹介しました!詳しい場所はコチラ↓