今回は京都検定の過去問をお届けします!
写真と解説付きですので
是非問題にチャレンジしてみて下さいね
では早速1問目です。
【問題】
応仁の乱をはじめ幾多の戦火を奇跡的に免れ、「千本釈迦堂」の名で親しまれている( )の本堂(国宝)は、京都市街地で現存する最古の木造建築物である。
ア.引接寺(いんじょうじ)
イ.雨宝院(うほういん)
ウ.上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)
エ.大報恩寺(だいほうおんじ)
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
エ.大報恩寺
大報恩寺の本堂は1227年
義空(ぎくう)上人によって
創建されたと言われているんですよ。
※義空上人は奥州藤原氏の藤原秀衡(ふじわらひでひら)の孫にあたる人です。
おかめ信仰でも知られる大報恩寺は
本堂には大工の棟梁であった夫の名誉を守る為
自ら命を絶った妻『おかめ』の伝説が残されています
※大報恩寺について詳しくは、大報恩寺(千本釈迦堂) その1、大報恩寺(千本釈迦堂) その2の記事をご覧下さい。
また、京都市の上京区にある
花車(はなぐるま)町の由来となった車輪が収められているお寺でもあるんですよ♪
※詳しくは、京のユニークな地名 その7の記事をご覧ください。
続いては2問目です。
【問題】
次の記述について、誤っているものを(ア)~(エ)から選びなさい。
「祭礼」と「神社」の組み合わせ
(エ)櫛祭(くしまつり)-安井金比羅宮
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
(イ)
幸在祭は
上賀茂神社の神事なんですよ。
上賀茂地区に伝わっている
成人になる為の儀式で
江戸時代より行われているそうです
現代で成人と言うと
20歳をイメージすると思うんですけれど
幸在祭の成人は
数え年で15歳になる男の子の元服(げんぷく)を祝うものですね~。
幸在る人生を祈願する事から
『幸在祭』という名前が付いたそうです。
※詳しくは、幸在祭 2012(上賀茂神社)の記事をご覧ください。
3問目にいってみましょう。
【問題】
次の記述について、誤っているものを(ア)~(エ)から選びなさい。
「五山の送り火の字形」と「点火される山」の組み合わせ
(ア)船形-西賀茂船山
(イ)左大文字-大北山
(ウ)妙-松ヶ崎東山
(エ)鳥居形-曼荼羅山
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
(ウ)
五山の送り火
五山の送り火は
京都の夏の風物詩として有名ですよね♪
※詳しくは、大文字 2010、大文字 2011の記事をご覧ください。
誤りである『妙』の字は松ヶ崎の
『西山』に点火されるんですよ
※『法』の字が東山です。
点火の順番は
午後8時
『大(大文字)』
午後8時10分
『妙・法』
午後8時15分
『船』
『大(左大文字)』
午後8時20分
『鳥居』
となっています。
最後は1級からの出題となるので
選択問題ではありません。
ズバリでお答え下さい!
【問題】
上御霊神社の神菓子である( )は、平安時代に疫病が流行、悪霊退散のための御霊会が開かれた時、健康を祈る厄除けの煎餅としてふるまわれたのが起源といわれる。
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シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
唐板(からいた)
唐板は長方形の形をした煎餅で
小麦粉に砂糖、塩、卵を加えて
薄く引き延ばして焼き上げたお菓子なんですよ。
問題にもありますとおり
悪霊退散のための御霊会が開かれた
『御霊会(ごりょうえ)』で
唐板が神前に供えられたと言われています
現在でも上御霊神社の門前で
応仁の乱頃より唐板を作っていたという
『水田玉雲堂(みずたぎょくうんどう・1477年創業)』が
500年間、昔と変わらない唐板のみを作り続けているんですね~
という事で今回も4問出題させていただきました。
皆さんは何問正解されましたか?