2010-04-08 | |
テーマ:お寺 |
関連:大報恩寺(千本釈迦堂)の桜 / 千本釈迦念仏(大報恩寺) / 陶器供養会(千本釈迦堂) / |
大報恩寺(千本釈迦堂)
出会いと別れの季節も過ぎ去り
新社会人1年生
新入生の皆さんもう新しい環境には慣れちゃいましたか
後輩の目線が痛いです
今回の歴史散策場所は
こちら
「千本釈迦堂」
正式名称を
「大報恩寺」
といいます
正式名所の「大報恩寺」には
とても面白いエピソードがあるんです
釈迦堂を建設するときに、
なんと大事な「大柱」が
なぁ~っい!!
ってなっちゃったんです
そんなあたふたしている時に、
なんと、遠く離れた地
「大阪」の材木商「成金」の主人の夢に
「成金さんの持つ巨材の中に、柱にするものがあるから頂戴♪」
と言って老僧が巨木の頭に「大報恩寺」の刻印を押して
消えていったそうなんです
翌朝、成金さんが材木を調べたところ
なんとあるじゃないですか
「大報恩寺」と刻印された巨木が
早速、お寺に寄贈したそうなんですが、
なんと夢に出てきた老僧は、
釈迦のお弟子さんだったそうです
なんとも、不思議なお話ですよね~
そしてそして、見所はなんといっても
京都で起こった数々の戦火でも焼けなかった
その本堂@鎌倉時代です。
12月には、大根炊きも有名なんですね~
そして、なんといってもおかめさんが有名なんです
にっこりと優しく微笑まれています♪
が、
微笑む姿とは対照的な、とても切ないお話があるんです
大報恩寺を建築する時のお話ですっ
大工の トップ of the トップ である棟梁
その名を「高次」というものがいたんだそうです
妻を「おかめ」と言いました
ある時、大事な大事な柱の寸法を間違えて切ってしまったから
さぁ大変
死を覚悟した高次でしたが、なんと救世主は身近にいました…
妻の「おかめ」さんです。
おかめが、
「減った分を補うとしたら…装飾(斗栱)を施せばいいんじゃない」
と、ナイスアイディアおかめさん
当時では画期的だった柱組みにとりかかり
見事!大成功を収めちゃったんですって
斗栱とは、
この写真の中央上部にある、白い部分のような
「斗(ます)」と「肘木」との組み合わせたものを言うんだそうです
ですが、おかめの心境は違いました。。。
妻(女)が助言した事が世間に知れると
夫の名に傷がついてしまう
ならばいっその事この身を亡き者に…
と、なんと自殺をしてしまったんです
なんて切ないお話なんでしょうか
そんなにも愛されていた旦那さんはとても幸せものですよね
伝え聞くところによると
高次は、愛する妻おかめの名に因んだ福面を
扇御弊につけて飾り
冥福と本堂のとこしえを祈ったんだそうです
新築の建物が出来上がった時に見かける儀式の由来が
こんな切なくも温かい所から来ているんですね
おかめさんの前には、
「阿亀桜」
と名付けられた、散り始めてはいたのですが
とぉ~っても綺麗な桜が咲いていました
微笑みといえば、布袋さんも負けてはいません
おかめの横で、微笑んでおられます
忘れてならないのが、
呆け封じの観音様です
入念にお祈りしちゃいました
これで、春の陽気もへっちゃらかな
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1 ■こんいちは
京子さん、春ですね、おかめさんね、よろしいなあ、
おかめさんの内助の功、すばらしいですね、
ちょい、ご感想まで。ではでは
まーくんさん 2012-03-22 12:53:53
2 ■Re:こんいちは
>まーくんさん
おかめさんの話は、とても切ないお話ですよね(>_<)
そういえば今日は確か千本釈迦堂で、千本釈迦念仏が行われた日ですよね~♪
京子 2012-03-22 19:54:59
3 ■おかめさんたくさんおられました
こんにちは、たくさんの寺社にお詳しくて、勉強になります。先日、千本釈迦堂お詣りしてきました。おかめさんの人形が大量に置いて展示してありまして、本当すごい数でした。妻の助言を隠すために自害って、(‥知れ渡っていますが…)まあ、時代とはいえ烈女ですね。今なら、女の助言なんか、といおうものなら言った方が世間様にフルボッコですが(笑)変われば変わるものです。時代の記憶ですね。銅像の笑顔が優しくてほっとしました。詳しく教えて頂いて有難うございました。
ローズさん 2018-06-26 00:42:12
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