今回ご紹介するのは
祇園祭の各山鉾の粽(ちまき)です
粽は祇園祭の際に、各山鉾にて販売されている
笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守りの事なんです♪
ちなみに祇園祭の粽は食べられませんよ~
京都の家では
祇園祭の際に粽を買い
一年間、玄関先に飾り付けておくのが
習わしとされているんですね
粽には
蘇民将来子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)
と書かれたものが必ず入っているんですよ~。
これは蘇民将来(そみんしょうらい)の
子孫の印であり、玄関先に粽を飾る事で
「我が家は蘇民将来の子孫なんで
どうか病気や災いから守って下さいね。」
という意味が込められているんです!
この習わしの起源は
備後国風土記(びんごのくにふどき)に
記された話が由来とされています
日本神話にも登場する神様
素戔嗚尊(すさのおのみこと)が
おもてなしをしてくれた
蘇民将来(そみんしょうらい)に感謝を込めて
「あなたの子孫をこれからもお守りしますよ」と
目印代わりに『茅の輪』を
腰に付けさせた事にちなんでいるんです
茅の輪は『茅(ちがや・植物)』を束ねて巻いたもので
『茅巻(ちまき)』と呼ばれ
粽(ちまき)の元となったと言われています。
では各山鉾の粽を一挙にご紹介します
先祭に巡行する山鉾の粽
護符が付いてます。
厄除・縁結のお守りが付いてます。
梅の花と護符が付いてます。
榊と綿が付いてます。
厄除けの茅の輪が付いてます。
学業成就の護符が付いてます。
梅の花が付いてます。
小判が付いてます。
榊に黄金色のカマキリと紙垂(しで)が結びつけられています。
こちらは榊と黄金色のカマキリに白い紙垂でした。
夫婦和合の護符が付いてます。
梅の花が付いてます。
杉が付いてます。
後祭に巡行する山鉾の粽
絵馬が付いてます。
お守りが付いてます。
桜の花が付いてます。
写真の粽とは別物なんですけれど
実は全山鉾の中で唯一
食べられる粽(黒糖入りの生麩)が
希少なんですけれど売られているそうですよ
お守りが付いてます。
※一般販売はしてないそうです。
休み山
護符が付いてます。
かつて巡行をしていた山なんですけれど
火災により燃えてしまい
現在は巡行をお休みしている山です。
山の形態も詳しい資料が残っていない為
定かではないみたいなんですけれど
『祇園祭礼巡行図巻』には被り物で行列に参加している姿が
描かれているそうですよ
豊園泉正寺榊(ほうえんせんしょうじさかき)
お守りが付いてます。
もともとは
祇園祭 神幸祭・還幸祭で担がれる3基の神輿
『中御座(なかござ)神輿』、『東御座(ひがしござ)神輿』、『西御座(にしござ)神輿』
それぞれに榊があり先導する役目があったそうなんですけれど
現在は泉正寺町に伝わる1基だけが残っています。
※神幸祭・還幸祭について詳しくは、祇園祭 2012 神幸祭(八坂神社・御旅所)、祇園祭 2012 還幸祭(八坂神社)の記事をご覧ください。
山鉾じゃないんですけれど
祇園祭の期間中だけ販売されている
知る人ぞ知る粽です。
以上、35個の粽をご紹介させて頂きました~
ちなみに祇園祭の山鉾巡行・前祭は
明日、行われるので粽を買い逃しちゃった・・・
という人もいらっしゃるかも知れませんけれど
大丈夫です♪
今年から山鉾巡行は前祭と後祭に別れ
そして今年から巡行に加わる
大船鉾の粽は21日~23日の間に
販売が行われますので
ぜひ、お気に入りの粽を手に入れて
玄関に飾って下さいね
そんな粽を販売する山鉾一覧はコチラ↓
より大きな地図で 山鉾 を表示