今回ご紹介するのは

交通安全・旅の安全にご利益のある神社仏閣巡りです


日頃、車を運転される方はもちろんの事

近々、旅行を計画されている方も

是非、参考にしてみて下さいね~っ。


粟田神社(あわたじんじゃ)

粟田神社

京都府京都市東山区粟田口鍛冶町1

京の七口の1つ『粟田口』に位置する神社で

古来より、東海道・近江・大津から京都に入る『入り口』とされてきました。


逆に京都を出る人にとっても

粟田口は『旅立ちの場所』とされ

これからの長旅の安全を祈願し

粟田神社に参拝する方が多かった事から

現在も『旅行安全』のご利益があるとされています


幕末には皇女和宮(かずのみや)の御降嫁の際の行列も

ここで祈願したと言われているんですよっ。

※和宮は幕府と朝廷の公武合体政策によって皇族から降嫁し、江戸幕府に嫁いだ皇女です。詳しくは粟田神社の記事をご覧下さい。


首途八幡宮(かどではちまんぐう)

首途八幡宮

京都府京都市上京区智恵光院通今出川上ル桜井町102-1

歴史上の人気者・源義経(みなもとのよしつね)が

奥州へ向かう際に立ち寄り

道中の安全を祈願したという故事より

現在も交通安全のご利益があるとされる神社です

※源義経については、源義経ゆかりの地巡りをご覧下さい。


ちなみに、首途(かどで)とは『出発・旅立ち』の意味であり

その名の通り、義経の旅の首途を見送った事から

後に『首途八幡宮』と呼ばれるようになったそうです。


貴船神社(きふねじんじゃ)

貴船神社

京都府京都市左京区鞍馬貴船町180

創建にまつわる故事から、こちらの貴船神社

渡航安全のご利益がある神社とされています


今から1600年ほど前・・

神武天皇(初代天皇)の母親にあたる玉依姫命(たまよりひめのみこと)が

浪花の津(現在の大阪湾)より淀川や鴨川を

黄色い船で昇り、この貴船の地にやって来て社殿を建てたというものです


この故事から

旅の安全や航海安全にご利益があるとされています。

船形石

貴船神社の奥宮には船形石(ふながたいわ)と呼ばれる

船の形に積み上げられた小石が並んでいます。

これは玉依姫命が乗ってきた船が人目につかないように

小石を積んで隠したという言い伝えが残されています。


・交通神社(こうつうじんじゃ)

交通神社

京都府京都市左京区聖護院円頓美町1

1964年、須賀神社より分祀された神社です。

※分祀されていますが、須賀神社の本殿に一緒に祀られています

もう名前を聞いただけで

なんだかご利益がありそうですよね~っ。


この交通神社の祭神は

『八衢比古神(やちまたひこのかみ)』といい

古くから道の神様(道祖神・どうそしん)とされているんですね。


道祖神とは、外から侵入してくる邪悪なものを

防ぎ止めてくれるご利益があり

村などの集落の出入り口や境界線に祀られ

『村の守り神』として崇拝されてきました。

こうして現在では

交通安全の守護神として信仰を集めているそうです。


正行院(しょうぎょういん)

京都府京都市下京区東洞院通塩小路町744

境内に祀られる輪形地蔵(わがたじぞう)に

交通安全のご利益があるとされています

なんと!このお地蔵様は

竹田街道を行き来する牛馬車の通行を楽にする為に

敷かれた『石』から作られたものなんですね。


こうした事から、いつしか

「牛車の苦難を助け、安全に目的地へ案内して下さる地蔵様」

言われるようになり

旅人の安全守護のお地蔵様として

篤い信仰を受けるようになったそうですよ。


城南宮(じょうなんぐう)

城南宮

京都府京都市伏見区鳥羽離宮町7

平安時代後期より天皇家で流行っていた

熊野詣(くまのもうで)において

出発の際にここで旅の安全祈願を行なっていた事から

現在も旅行安全のご利益があるとされる神社です

※熊野詣とは紀伊半島南部、和歌山と三重の県境にある熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社という熊野三山を参拝する事です。詳しくは京都3熊野の記事をご覧下さい。


ちなみに城南宮

白河上皇の離宮が造営された地で

鳥羽天皇、後白河天皇、後鳥羽天皇と

150年に渡って城南宮が、政治や文化の中心になっていたんですよ

城南宮について詳しくは城南宮 その1、城南宮 その2、城南宮 その3の記事をご覧下さい。


狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)

狸谷山不動院

京都府京都市左京区一乗寺松原町6

平安京を遷都した事で知られる桓武天皇(かんむてんのう)によって

鬼門守護を目的に『不動明王』を祀った事を起源とするお寺です。

不動明王の災いを祓う力などから『交通安全』にご利益があるとされ

境内には車自体をお祓い出来る『自動車祈祷殿』などもあります。


まだ車の少なかった昭和20年代後半より

『車のお祓い』を中心に行なっている事で知られ

京都では、度々『狸谷山不動院のお守り(追突よけステッカー)』を貼った車を見かけます。


・飛行神社(ひこうじんじゃ)

京都府八幡市八幡土井44番地

明治の航空機研究者であった二宮忠八(にのみやちゅうはち)によって

創建された神社で

飛行機事故殉難者の御霊が祀られています。

この事から交通安全・航空安全にご利益のある神社とされています


ちなにに二宮忠八は

ライト兄弟よりも12年も前に

プロペラ飛行機を既に発明していたと言われ

日本初のプロペラ飛行実験を成功させた人物として

知られているそうです。



・還来神社(もどろきじんじゃ)

還来神社

京都府京都市右京区西院春日町61

西院春日神社の境内末社である還来神社です


この神社は

正子内親王(まさこないしんのう・淳和天皇の皇后)が

火の手から無事に逃れ、再び淳和院(じゅんないん・淳和天皇が建てた離宮)に

戻ってこれた事を『神のご加護』だとして

祀った事を起源とする神社です。

西院春日神社も、もともと淳和院の中に建っていた神社の1つです。


奉納された『わらじ』

『わらじ』を奉納する事が出来ます。


ちなみに『もどろき』とは

旅から無事に戻ってくるという意味だそうです。

現在も、天皇皇后両陛下が海外に訪問される際は

ここからお守りが献上されるそうです。


という事で今回は

交通安全・旅の安全にご利益のある神社仏閣巡りを

ご紹介しました


場所はコチラ↓


より大きな地図で 交通安全・旅の安全にご利益のある神社仏閣巡り を表示

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