では、先週よりスタートしています京都検定過去問。
本日も2問出題しています。
是非、試験勉強の足しにしてみてください♪
(・∀・)ノでは、引き続きいってみましょう~。
【問題】
紫野にある( )は、茶道と関わりが深く、俗に「茶面(ちゃづら)」と呼ばれる。
ア.東福寺(とうふくじ)
イ.相国寺(しょうこくじ)
ウ.大徳寺(だいとくじ)
エ.南禅寺(なんぜんじ)
・・さて、一体どれでしょうか??
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム♪
・・・
・・・
・・
では、答えですっ。
【答え】
ウ.大徳寺(だいとくじ)です。
では、解説にいってみましょう。
こちらが大徳寺です。
1315年に建てられますが、その後応仁の乱で焼失。
再建したのが、アニメ一休さんでおなじみの
一休宗純なんですよ♪
この図からもわかるように境内はとても広く
23もの塔頭・寺院が所狭しと立ち並んでいます。
どうして、茶面と呼ばれているのかと言いうと・・・
これら数々の塔頭の殆どに茶室がある事や
その塔頭のひとつである聚光院(じゅこういん)は
千利休のお墓をはじめ、彼の子孫によって今なお残る
茶道流派『三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)』の
菩提寺になっている事から
「大徳寺の茶面」と言われているんですね!
この他にも、大徳寺には
利休切腹の原因にもなったと言われている
三門などもあります。
(・∀・)ノちなみに『○○面』と呼ばれるお寺は
京都にいくつかあります。
『東福寺の伽藍面(がらんづら)』
紅葉の名所でも知られる東福寺は創建当時
壮大な大伽藍(寺院の主要建物の事)を有している事から
そう呼ばれるようになりました。
その名の通り、境内の規模も大きく
見事な大伽藍を見る事が出来ますよ。
『建仁寺の学問面(がくもんづら)』
建仁寺は京都、祇園にあるお寺で
臨済宗の寺格・官寺制度である「京都五山」の第三位の寺院です。
五山の僧侶たちの中でも、
漢詩や漢文に秀でたお坊さんを建仁寺は多数輩出し
鎌倉~室町にかけて五山文学をリードした事から
そう呼ばれるようになりました。
『南禅寺の武家面(ぶけづら)』
武家との関わりの強いお寺で知られ
当時、徳川家臣であった藤堂高虎(とうどうたかとら)が三門を再建。
歴代の住職には、家康のブレーンで
方広寺鐘銘事件に関与した崇伝(すうでん)などがいます。
徳川幕府の力により、再興が行われ
武家との関わりが深いお寺です。
『妙心寺の算盤面(そろばんづら)』
算盤・・つまり、お金や計算を意味する言葉です。
応仁の乱で、焼失してしまった寺院を住職であった
雪江宗深(せっこうそうしん)が再建。
その際に、財政面からの再建を重視し「米銭納下帳」を付け
お金の計算、会計を厳重にし経済安定をはかりました。
その後明治時代まで帳簿は毎年作成されたそうですよ。
この事から算盤面と呼ばれるようになりました。
『相国寺の声明面(しょうみょうずら)』
声明とはお経に節やリズムをつけた声楽の事で
二代目住職である春屋妙葩(しゅんおくみょうは)は
生まれ持った美しい声で、独特の声明を奏でた事から
そう呼ばれるようになりました。
禅宗では声明の事を梵唄(ぼんばい)と呼ぶ事から
相国寺の梵唄とも言われます。
という事で、京都検定の過去門から2問出題させていただきました。
参考になりましたでしょうか?
是非、京都検定合格にお役立てくださいね♪