2014-07-29 | |
テーマ:カフェ・スイーツ |
三條若狭屋
今回ご紹介するのは
三条堀川にあるお店
三條若狭屋(さんじょうわかさや)です!
三條若狭屋は
『総本家若狭屋』から暖簾分けしたお店で
他にも『二條若狭屋』『七条若狭屋』があり
現在も京都で営業されています♪
※総本家若狭屋はすでに廃業してありません
今回ご紹介する三條若狭屋には祇園祭にちなんだ
とってもかわいいお菓子があるんですよ~♪
それがこちら
こちらは『祇園ちご餅』と言いまして
白味噌を甘く炊き、それを求肥(ぎゅうひ)と呼ばれる
白玉粉、または餅粉に砂糖、水飴を加えて練りあげたもので包み
氷餅(こおりもち)をまぶしたものなんですね~
氷餅とは、餅を水に浸し凍らせ乾燥させたものです
さて、冒頭でも言いましたけれど
この祇園ちご餅は祇園祭にちなんだお菓子なんですね
そのあたりを少しご説明しますと・・・
祇園祭の長刀鉾(なぎなたほこ)のお稚児さんは
7月13日の八坂神社への長刀鉾稚児社参(なぎなたほこちごしゃさん)で
『御位貰いの儀(おくらいもらいのぎ)』を行います。
※御位貰いの儀について詳しくは、祇園祭 2012 長刀鉾稚児社参(八坂神社・長刀鉾保存会)の記事をご覧ください。
その帰り際、八坂神社南門にある
中村楼(なかむらろう)で味噌だれの『稚児餅(ちごもち)』を頂くそうなんですね~
この稚児餅は疫を除いて
福を招くと言われ、大変評判になったと言われています♪
そんな有り難い稚児餅ですけれど
100年くらい前には、忘れられていたようなんです
大正時代初期、三條若狭屋の2代目だった藤本如泉は
稚児のお世話をしていた際に
この稚児餅の話を聞き、これを元に
祇園ちご餅を作ったんだそうですよ
こういう経緯で祇園祭にちなんだ
お菓子が誕生したというわけなんです。
持ち帰り用は、竹の皮風の紙で包まれ、一包み3本入りです。
写真を見てもらえるとわかりますけれど
見た目は完全に粽(ちまき)ですよね♪
祇園祭と言えば、粽ですから
こういうところにも気を配っているのが伝わってきます。
粽に巻きつけられていた赤と黄と白の護符のような紙のうち
黄色の紙には
『厄を除き福を招く』と書かれていました
ちなみに祇園ちご餅は
昭和15年、昭和天皇の関西行幸にあたり御用品として調達の命を受けます。
また、昭和32年には全国菓子大博覧会で総裁賞を受けるんですよ♪
まさに京都を代表する銘菓ですよね~
実際に祇園ちご餅を食べてみると
白味噌のあっさりとした上品な甘みが
口の中に広がり、とてもおいしかったです!!
氷餅のシャリっとした食感も気持ちいいんですね~
お菓子の大会で最高の賞をもらえるのも
納得の美味しさでした
本店では店内でも食べられるので
よかったら祇園ちご餅を食べに
訪れてみてはいかがでしょうか♪
そんな祇園ちご餅が食べられる
三條若狭屋の場所はコチラ↓
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