メモ2011-02-28
テーマ:神社
関連:お火焚祭(鷺森神社) / 

鷺森神社

こんにちは京子です。

さて、本日は・・・

鷺森神社の正面

鷺森神社(さぎのもりじんじゃ)を

ご紹介します


場所はドコにあるのかと言いますと

京都市の北東に位置する修学院と呼ばれるエリアにあります。

ちなみに、この修学院には

修学院離宮や曼殊院などもあるんですよ。


そして、隣り合う一乗寺エリアには

詩仙堂八大神社圓光寺などが建っています。


全部を徒歩で回るのは少し厳しいかもしれませんけれど

自転車や車を使えば、修学院や一乗寺に建つ神社仏閣を

まとめて回る事も可能です。

鷺森神社の石碑

鷺森神社の名前の由来は、神の使い(神使)とされる「鷺(さぎ)」が

集まっていた事から、名前が付いたと言われています。


つまり、鷺の集まる森!

っていう事なんでしょうね。


鷺森神社の由緒

創建は平安時代で、その後応仁の乱で焼失し

修学院離宮のすぐ側に再建されました。

しかし、後水尾天皇による離宮の造園に伴い

現在の位置に移動したという事です。


※都合2回、場所が移動しているというワケなんですね。


鷺森神社の参道

鳥居をくぐっても、まだまだ参道が続きます

その距離、200メートルほどでしょうか。

紅葉のシーズンには、この長い参道には

楓や銀杏が咲き誇るそうで

紅葉スポットのひとつに挙げられる事も多そうです


鷺森神社の舞殿

境内に到着すると、中央には舞殿があります。


こちらの鷺森神社では、毎年5月4日、5日には祭事が行われていまして


特に5日の神幸祭は「さんよれ祭」とも呼ばれているんですね。


京都の奇祭とも言われている「さんよれ祭」は小学三年生の男の子が頭に菅笠を被り、着物を着て紅たすきをかけ手に扇子を持った姿で「さんよれ、さんよれ」のかけ声を上げ神輿と一緒に練り歩くお祭りだそうです。

鷺森神社の拝殿

そして、こちらが拝殿になります。


丁度、舞殿から伸る階段の先にあります。


祀られているのは素戔嗚尊(スサノオノミコト)です。

以前、貴船神社貴船祭でも大活躍していた素戔嗚尊ですけれど

奇稲田姫(クシナダヒメ)を守る為に八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した事は有名ですよね


実は、素戔嗚尊自身もヤマタノオロチに負けず劣らずの

暴れん坊だったそうで

姉の天照大神(アマテラスオオミカミ)のもとを訪ねた時に

悪童非道を繰り返した事から


爪をはがされ、髭を抜かれ追放されたというエピソードも残っています。

※ちなみに、スサノオノミコトの「スサ」とは、「荒ぶ(すさぶ)」や「凄まじい」に通じ、その名の通り猛々しい神様の事だったという事なんですね。

姉に怒られ、痛い目に合い追放された素戔嗚尊ですけど

その後、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を見事に退治するんですね。


※このエピソードが貴船祭で再現されていました。


そして、ヤマタノオロチを退治した事がきっかけで

素戔嗚尊は出雲国を治めると同時に奇稲田姫(クシナダヒメ)をお嫁さんに迎える事となりました。


そこで詠んだ歌が

「八雲立つ出雲八重垣妻籠に八重垣作るその八重垣を」


どんな意味かと言いますと


「雲が湧き出るという言われる出雲の国に、八重垣を巡らすように、雲が立ちのぼっている。俺は妻の宮殿に何重もの垣を作る。出雲の八重垣のようにね。」

という事みたいです。


これが日本の最初の和歌だったりします


鷺森神社の八重垣

そのお話にちなんで名付けられた縁結びの石と言われる「八重垣」です。

この石に触れると悪縁を断ち切り良縁になると言われ

夫婦和合、家内安全にもご利益があるそうです。


また、ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲が帰化するにあたり、八雲という名前をこの歌からとったという説があるんですね。

小泉八雲は、明治初頭に東京帝国大学で英語教師をしていた人物で

彼の解任後に同大学で英語教師になったのが、あの夏目漱石だったりするんですよね。


彼はいくつかの本を書いていまして

中でも1904年の著書である

「Japan-An Attempt at Interpretation」は

太平洋戦争中アメリカ人にとって


日本人の心理を理解するための最高の本だったと言われています。


鷺森神社の狛犬

拝殿の前には狛犬もいました。

ひとつは、足元にボールのようなものが


鷺森神社の狛犬

そしてもう一匹の狛犬は親子なんですよ。

足元に小さな狛犬がいるのわかりますか

なかなか珍しいですよね。


さて、最後に修学院離宮にゆかりのものもありました。

それが・・・


鷺森神社の御幸橋

御幸橋です。

修学院離宮の正面入り口に架けられていた橋を移築したものです。

この橋は、後水尾天皇も渡られたという事が説明されていました

こうして、鷺森神社の境内で今も現役として活躍している橋なんですね。


そんな修学院離宮からも程近い

一乗寺にあります鷺森神社の場所はコチラっ↓


大きな地図で見る

最寄の交通案内

 叡山電車 叡山本線 修学院駅(しゅうがくいんえき)
 市バス 5・31・北8系統 修学院道(しゅうがくいんみち)

1 ■あの~一乗寺ではなく修学院にあります

鷺森神社は修学院と山端地区の神様で住所の通り修学院にありますよ
八大神社が一乗寺地区の神様で一乗寺にあります

匿名さん 2013-10-31 18:13:38

2 ■Re:あの~一乗寺ではなく修学院にあります

>匿名さん
('-^*)/ご指摘ありがとうございます。記事を一部、修正させていただきました。またお気付きの点ありましたら、おっしゃって下さい。

京子 2013-10-31 21:35:37

3 ■昨日行って来ましたよ!

はじめまして京子さん。奈良県に住んでいるKAZと言います。京都の寺社を探していたところ偶然見つけたのですが情報量の多さにビックリです。ところで昨日仕事で京都に行ったので鷺森神社に行ってきました。紅葉がとても綺麗でした!

kazさん 2014-11-29 12:53:31

4 ■Re:昨日行って来ましたよ!

>kazさん

更新の励みになるお言葉ありがとうございます(´▽`)

今週が紅葉のピークと言われているので
ベストな時期だったんですね♪

コメントありがとうございました♪

京子 2014-11-30 00:50:04

5 ■出雲八重垣 

 境内地は、≪…御幸橋…≫の南は、一乗寺でここにももと社があったようだ。

ZIP探偵団 さん 2023-04-24 22:12:25


イベントカレンダー

祇園祭のイベント一覧

京都検定過去問

萩の名所巡り

京の茅の輪巡り

半夏生の名所巡り

一初の名所巡り

山吹の名所巡り

椿の名所巡り

桜の名所巡り

梅の名所巡り

雑談掲示板 新着