![]() | 2011-02-03 |
テーマ:祭り・イベント |
関連:廬山寺 / 追儺式鬼法楽 2012(廬山寺) / 廬山寺の桔梗 / |
追儺式鬼法楽(廬山寺)2025
こんにちは、京子です
2月3日は節分~っという事で
今年も京都のあちこちの神社やお寺で
イベントが繰り広げられていますけれど
今年、京子が参加したのは、廬山寺です!
廬山寺では、2月3日に追儺式鬼法楽
(ついなしきおにほうらく)
通称「鬼踊り」が行われます
廬山寺といえば、あの「源氏物語」の作者である
紫式部の邸宅跡に立てられたお寺ですよね~。
もちろん、「源氏物語」も
この場所で書かれたといわれています♪
では、廬山寺の追儺式鬼法楽について
早速レポートしちゃいましょー!!
本番は3時から行われるという事ですけど
昼の2時過ぎに、廬山寺へとやって来ました!
もう、この時点で人&人&人ぉ
みなさん、このイベントを
楽しみにしてらっしゃるのが伝わってきます。
境内にはもちろん
冬の寒空を吹き飛ばすくらいの活気で
溢れ返っていますね~
まず、最初に見かけたのがコチラっ。
「鬼のお加持(おかじ)」
この白い鬼が何をしてるのかというと
鬼の持っている剣と松明で
参拝客の体の悪い部分を
突いてるんですね♪
ちなみに、これから出てくる「悪い鬼」とは違い
白い鬼は、すでに邪気を祓われた鬼のようです。
自分の体の悪い部分をリクエストすると
そこを撫でてくれるんですね。うーん、なんて良い鬼なんでしょう。
しかし、この後
邪気たっぷりの鬼も登場しちゃいます
さて、ここで
節分の由来を軽くご紹介しておきますと・・・
「節分」とは、季節の始まりの日
(立春・立夏・立秋・立冬)の前日に該当し
季節を分ける日を意味しています。
そこから「立春が一年の始まり」と
考えられるようになり
次第に「節分=立春を指す言葉」に
なったんですね。
昔から「季節の変わり目には邪気(鬼)が生じる」と
考えられていて
その鬼を追い払う行事が
元々、平安時代の大晦日に行われていた
追儺式(ついなしき)だったという事です。
追儺式は別名「鬼やらい」とも言います。
つまり立春が一年の始まりと考えれば
節分は追儺式の行われる大晦日にあたり
前年の邪気を払う意味を込めて
節分には追儺式の行事が
行われるようになったという事なんです。
その追儺式の中に
「豆まき」も含まれていたんですね
ちなみに延暦寺などでは、現在も
大晦日に追儺式が行われているそうですよ!
3時になると追儺師(ついなし)、
蓬莱師(ほうらいし)、大導師(だいどうし)、
福娘(ふくむすめ)、寺侍(てらざむらい)
などの人達が
境内にある「元三大師堂」の中へと
次々に入っていきます。
ちなみに、この追儺式鬼法楽は
「おみくじお坊さん」としても知られ
廬山寺を開基した元三大師(がんざんだいし)が
3匹の鬼をやっつけたという故事に
基づいたものなんです
豆を持っています。
こちらはお寺を開基した
元三大師が鬼退治に使った降魔面です。
節分の時だけ公開される秘宝です。
法具である独鈷三鈷(どっこさんこ)です。
これも元三大師が鬼退治に使った道具です。
様々な鬼退治グッズを元三大師堂の中へと
持っていくんですね。
そして元三大師堂の中で、お経が読まれ始めます。
お経を聞いていると・・・
どこからともなく
法螺貝と太鼓の音が聞こえてきます。
ふぉ~ふぉ~、どん、どん、ふぉ~ふぉ~
突然、境内はワーワー!となります!
そして、この音に合わせて登場するのが・・・
・・・デ
・・・・・デデ
デタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
赤鬼です!手には松明と宝剣を持っています!
なかなか迫力のある鬼ではありませんか!!!
ちょっと怖い・・マジです・・
・・・鬼たちが颯爽と登場して来ました!
引き続いて青鬼!今度は斧を手にしています!
最後は黒鬼!大槌を持っていますよ!
3匹の赤鬼、青鬼、黒鬼が
元三大師堂の前に組まれた
特設ステージの上に上がり
所狭しと動き回っています~
これが鬼踊りなんですね!
でも、よく見ると・・・お腹がちょっぴりふっくらな鬼たち。
一見、酔っ払いのような、しこを踏むように
ユーモラスな鬼踊りを披露してくれます。
ふぉ~ふぉ~、どん、どん、ふぉ~ふぉ~と
法螺貝と太鼓の音色も同時に響き渡っています。
鬼がしこを踏む度に太鼓が「ドン」と鳴ります!
よーく、見ると・・・完全に鬼の踊りと太鼓
法螺貝の音がシンクロしています!!
完成度は、かなり高いです。
これは毎年じっくり練習されているんでしょう。
しかも三匹、鬼たちの息もぴったりです♪
元三大師堂で、お坊さんがお経を読んでるのを
鬼が邪魔しにやって来たという事なのかな?
境内には恵方巻きも売ってました。
恵方巻きは関西地方の節分の伝統行事で
大阪の海苔問屋が戦略的に始めたそうです。
今では関東でも定番になりつつあります。
巻きずしは「福を巻き込む」事に由来し
切らずに丸ごとかぶりつくのは
「縁を切らない」という理由があるからだそうです。
願い事を思い浮かべながら
無言で食べると願いが叶うと
いわれているんですよ。
それにしても、鬼って
どうしてこんな姿をしているの?
と、思われる方も
いらっしゃると思いますけど
これにも理由があるんです♪
鬼門(北東)の方角の干支はわかりますか?
それは「丑・寅」つまり、牛と虎なんです。
鬼の角は牛を表し、鬼のパンツは虎を
表しているということなんです
十二支と方角の関係は
なかなか面白く出来てますよね~。
さてこのやって来た三匹の鬼たちは
それぞれ人間の煩悩である
「貪欲」「怒り」「愚痴」を表現していて
この3つの煩悩に象徴される鬼たちを
季節の代わり目、一年の節目である
節分の日にフッ飛ばして
立春を迎えようというワケなんです
その後、三匹の鬼たちは踊りながら
特設ステージから元三大師堂へと
入って行きます~。
( ´Д`)ちょ・・・(汗)鬼、ドコいくんだー!
堂内には、追儺師、蓬莱師、大導師、福娘、
寺侍さんたちがいらしゃるんですね。
相変わらず、お経が鳴り響き、そこに鬼が
乗り込んでいってしまった
ということなんですよ~っ
中では護摩木という薪を炊く
護摩供養が行われていて
その回りを鬼がぐるぐる~と回っています。
そして、一旦どこかへ引っ込んでいったのかと思うと
あらら、鬼が弱り始めましたよ
護摩供養の火や煙によるパワーなんでしょうか!?
堂内では変わらずお経が鳴り響いております!!
そして今度は・・・
追儺師(ついなし)が元三大師堂の外に
出てこられました。
なにやら読み上げているのは
元三大師が行った鬼法楽についての
説明などのようです!
そして読み終わったかと思うと・・・
えーーーーいっ
元三大師堂の屋根に向かって
追儺師が一本の矢を
元三大師堂に向けて放ちますっ。
そして続けざまに、左右、後ろの三方向に矢を放ち
最後に元三大師堂に向けて矢が放たれました!
この弓矢で鬼をこらしめるのです!
撃退だーーーーっ
パンフレットによりますと
この矢は東西南北と中央に向けて
矢を放っているそうです。
中央というのは真上って意味でしょうか?
この弓矢が放たれた所でみなさん拍手喝采!
そして、どこからともなくアナウンスが!!
「鬼が逃げた後、豆まきが始まります~。」
( ´Д`)なんだってーーーーー(汗)
と、その瞬間っ
鬼が元三大師堂から出てきました!
さっきと変わって鬼たちが
いかにも苦しそうな表情を見せております(汗)
そして、足元もふらふらになっちゃった鬼たち
こりゃまいったー(汗)って感じですね。
なんだかヒーロー戦隊ものを
見ているかのようにも感じられます。
さて、こうなって弱った鬼たちが退散した後は
蓬莱師や福娘さんたちによる
お待ちかねの豆まきですね~。
ここで周囲(参拝者)の方が何やら
ごそごそし出しています。
ん?ん?ん?
手の持っているのは袋やら
ハンカチやら、帽子やら・・・
あぁーー
そっかー
そうです、参拝者の方は
豆を狙っていたんですね。
この豆は蓬莱豆(ほうらいまめ)と呼ばれていて
紅白、二つの色をした豆なんです。
大豆の周りを砂糖で固めています。
紅白一粒ずつ食べると
寿命が延びるといわれているんですよ。
そして、この蓬莱豆と一緒に撒かれたのが福餅!
食べると開運出世出来るといわれています~。
そして、福餅の中には
「福」と書かれたものが何個かまじっていて
それを見事ゲットして、お寺にもって行くと
破魔矢(はまや)をプレゼントしてくれます。
破魔矢は魔を破る、という事から
魔よけの矢といわれているんですね。
おなじみの「鬼は外、福は内」の掛け声の下
たくさんの蓬莱豆と福餅が撒かれ
参拝者の方々は
狂喜乱舞していました(笑)
という事で、見事に鬼を退散させ
皆さんの新しい一年を迎える事となるのです!
そんな追儺式鬼法楽(鬼踊り)が行われた
廬山寺の場所はコチラ↓
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