こんにちは、京子です
さて、本日2月3日は節分~っ。
という事で!
今年も京都のあちらこちらの
神社やお寺でイベントが繰り広げられていますけれど
今年、京子が参加したのは・・・廬山寺にて行われた
追儺式鬼法楽(ついなしきおにほうらく)
通称「鬼踊り」でーす
※ちなみに去年の節分は吉田神社の「節分大祭」にお邪魔したんですよね~。
廬山寺と言えば、あの「源氏物語」の作者である紫式部の邸宅跡に立てられたお寺ですよね~。もちろん、「源氏物語」もこの場所で書かれたといわれています♪
では、廬山寺の
追儺式鬼法楽について早速レポートしちゃいましょー!!
本番は3時から行われるという事ですけど・・・
昼の2時過ぎに、廬山寺へとやって来た京子!
もう、この時点で
人&人&人ぉ
みなさん、このイベントを楽しみにしてらっしゃるのが伝わってきます。
境内にはもちろん
冬の寒空を吹き飛ばすくらいの活気で溢れ返っていますね~
京子もワクワクとドキドキでいてもたってもいられません!(汗)
まず、最初に見かけたのがコチラっ。
「鬼のお加持(おかじ)」
この白い鬼が何をしてるのかというと
鬼の持っている剣と松明で、参拝客の体の悪い部分を突いてるんですね♪
ちなみに、これから出てくる「悪い鬼」とは違い、この白い鬼は
すでに邪気を祓われた鬼のようです
自分の体の悪い部分をリクエストするとそこを撫でてくれるんですね。
うーん、なんて良い鬼なんでしょう。
しかし、この後は
邪気たっぷりの別の鬼も登場しちゃいますよーーー
さて、ここで
節分の由来を軽くご紹介しておきますと・・・
「節分」とは、季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日に該当し季節を分ける日を意味しています。
そこから「立春が一年の始まり」と考えられるようになり、次第に「節分=立春を指す言葉」になったんですね。
昔から「季節の変わり目には邪気(鬼)が生じる」と考えられていて
その鬼を追い払う行事が元々、平安時代の大晦日に行われていた追儺式(ついなしき)だったという事です。
※追儺式は別名「鬼やらい」とも言います。
つまり
立春が一年の始まりと考えれば
節分は追儺式の行われる大晦日にあたり
前年の邪気を払う意味を込めて
節分には追儺式の行事が行われるようになったという事なんです。
その追儺式の中に「豆まき」も含まれていたんですね
※延暦寺などでは、現在も大晦日に追儺式が行われているそうですよ!
3時になると
追儺師(ついなし)、蓬莱師(ほうらいし)、大導師(だいどうし)、福娘(ふくむすめ)、寺侍(てらざむらい)などの人たちが、境内にある「元三大師堂」の中へと次々に入っていきます。
ちなみに、この追儺式鬼法楽は
「おみくじお坊さん」としても知られ、廬山寺を開基した元三大師(がんざんだいし)が3匹の鬼をやっつけたという故事に基づいたものなんです
その行列の中には・・・
ばっちり豆を持って入場されてます♪
こちらはお寺を開基した元三大師が鬼退治に使った降魔面。節分の時だけ公開される秘宝です。
法具である独鈷三鈷(どっこさんこ)。これも元三大師が鬼退治に使った道具でした。
など
様々な鬼退治グッズも元三大師堂の中へと持っていくんですね
そして、元三大師堂の中では、お経が読まれ始めます。
みんなで、このお経を聞いていると・・・
どこからともなく、法螺貝と太鼓の音が。。
ふぉ~ふぉ~、どん、どん、ふぉ~ふぉ~
突然、境内はワーワー!となります!
と、この音に合わせて登場するのが・・・
・・・デ
・・・・・デデ
デタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
赤鬼!手には松明と宝剣を持っています。
なかなか迫力のある鬼ではありませんかぁ・・・
ちょっと怖い・・マジです・・
・・・鬼たちが颯爽と登場して来ました!
引き続いて青鬼!今度は斧を手にしています。
そして最後は黒鬼!大槌を持っていましたよ~。
3匹の赤鬼、青鬼、黒鬼が
元三大師堂の前に組まれた特設ステージの上に上がり
所狭しと動き回っています~
これが鬼踊りなんですね
しかーし、よく見ると
・・・お腹がちょっぴりふっくらな鬼たち。
一見、酔っ払いのような、しこを踏むように、ユーモラスな鬼踊りを披露してくれます。
ふぉ~ふぉ~、どん、どん、ふぉ~ふぉ~
と、法螺貝と太鼓の音色も同時に響き渡っています。
何気なく、この鬼おどりを見ていた京子ですけど
鬼がしこを踏む度に太鼓が「ドン」と鳴ります!
よーく、見ると・・・
完全に鬼の踊りと太鼓、法螺貝の音がシンクロしています!!
完成度、高しです。
これは毎年じっくり練習されているんでしょう。
しかも、三匹、それぞれの鬼たちの息もぴったり♪
子供は大喜び
怖がっている子ももちろんいますけれど
この流れからすると
元三大師堂で、お坊さんがお経を読んでるのを
鬼が邪魔しにやって来たという事なんでしょうかね?
境内には恵方巻きも売ってました。恵方巻きは関西地方の節分の伝統行事で大阪の海苔問屋が戦略的に始めたそうで、今では関東でも定番になりつつありますね。巻きずしは「福を巻き込む」事に由来し、切らずに丸ごとかぶりつくのは「縁を切らない」という理由があるからだそうです。
2011年の恵方は
南南東の方角を向いて食べましょう
願い事を思い浮かべながら、無言で食べると願いが叶うと言われているんですよ。
それにしても、鬼ってどうしてこんな姿をしているの?
と、思われる方も
いらっしゃると思いますけどこれにも理由があるんです♪
鬼門(北東)の方角の干支はお分かりですか?
(・∀・)ノそれが「丑・寅」つまり、牛と虎なんです
鬼の角は牛を表し、鬼のパンツは虎を表しているという事なんです
十二支と方角の関係はなかなか面白く出来てますよね~。
さて
このやって来た三匹の鬼たちは
それぞれ人間の煩悩である「貪欲」「怒り」「愚痴」を表現していて
この3つの煩悩に象徴される鬼たちを季節の代わり目、一年の節目である、節分の日にフッ飛ばしちゃおう!
そして、立春を迎えようというワケなんです
そして、三匹の鬼たちは踊りながら今度は特設ステージから
元三大師堂へと入って行きます~。
( ´Д`)ちょ・・・(汗)鬼、ドコいくんだー!
堂内には、追儺師、蓬莱師、大導師、福娘、寺侍さんたちがいらしゃるんですね
相変わらず、お経が鳴り響いていますっ。
そこに鬼が乗り込んでいってしまったという事なんですよ~っ
中では
護摩(護摩木という薪を炊く)供養が行われていて
その回りを鬼がぐるぐる~と回っています。
一旦どこかへ引っ込んでいったのかと思うと・・・
あらら、鬼が弱り始めましたよ
この護摩供養の火や煙によるパワーなんでしょうか!?
堂内では変わらずお経が鳴り響いております!!
そして今度は・・・
追儺師(ついなし)が元三大師堂の外に出てこられました。
なにやら読み上げているのは
元三大師が行った鬼法楽についての説明などのようです!
そして読み終わったかと思うと・・・
えーーーーいっ
元三大師堂の屋根に向かって追儺師が一本の矢を元三大師堂に向けて放ちますっ。
そして、続けざまに、左右、後ろの三方向に矢を放ち
もう一度最後に元三大師堂に向けて矢が放たれました!
この弓矢で鬼をこらしめるのです!
撃退だーーーーっ
※パンフレットによりますと、この矢は東西南北と中央に向けて矢を放っているそうです。中央というのは真上って意味でしょうか?
この弓矢が放たれた所で
みなさん拍手喝采!!
応援してるよー!って事なのでしょう。
やりおったなーっ!
てなモンです。
すると・・
どこからともなくアナウンスが!!
「鬼が逃げた後、豆まきが始まります~。」
( ´Д`)なんだってーーーーー(汗)
と、その瞬間っ。
わーっ!
(・∀・)ノ鬼が元三大師堂から出てきました!
さっきと打って変わって
・・鬼たちが、いかにも苦しそうな表情を見せております(汗)
そして、足元もふらふらになっちゃった鬼たち
こりゃまいったー(汗)って感じですね。
なんだかヒーロー戦隊ものを見ているかのようにも感じられます
さて
こうなって弱った鬼たちが退散した後は
蓬莱師や福娘さんたちによる
お待ちかねの・・・
豆まきですね~。
と、ここで周囲(参拝者)の方が何やら、ごそごそし出しています。
ん?ん?ん?
手の持っているのは袋やら、ハンカチやら、帽子やら・・・
あぁーー
そっかー
そうです、参拝者の方は豆ゲット!!を狙っていたんですね。
この豆は
蓬莱豆(ほうらいまめ)と呼ばれていて、紅白、二つの色をした豆なんです。
大豆の回りを砂糖で固めています。
紅白一粒ずつ食べると寿命が延びると言われているんですよ
そして、この蓬莱豆と一緒に撒かれたのが福餅!
こちらの福餅は食べると開運出世出来ると言われています~。
福餅の中には「福」と書かれたものが何個かまじっていて
それを見事ゲットよーとお寺に言いに行くと
破魔矢(はまや)もプレゼントしてくれます。
※破魔矢は魔を破る、という事から、魔よけの矢と言われているんですね。
おなじみの「鬼は外、福は内」の掛け声の下、たくさーんの蓬莱豆と福餅が撒かれ参拝者の方々(京子を含め)狂喜乱舞していました(笑)
という事で、見事に鬼を退散させ
(・∀・)ノ皆さんの新しい一年を迎える事となるのです!
そんな追儺式鬼法楽(鬼踊り)が行われた廬山寺の場所はコチラ↓
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