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テーマ:京都検定 |
京都検定過去問 その170
本日は京都検定の過去問を
写真と解説付きでお届けします。
是非チャレンジしてみて下さいね
それでは早速、1問目です。
【問題】
平安京は「四神相応之地(しじんそうおうのち)」とされているが、玄武にあたるのはどれか。
ア.鴨川(かもがわ)
イ.巨椋池(おぐらいけ)
ウ.船岡山(ふなおかやま)
エ.山陰道(さんいんどう)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.船岡山
四神相応之地とは中国の風水が基になった考え方で
東・青龍、西・白虎、南・朱雀、北・玄武という
四方を司る神様がいる場所の事を言います。
平安京は御所を中心として
北に船岡山(玄武)
東に鴨川(青龍)
南に巨椋池(朱雀)
西に山陰道(白虎)
となっていました
※現在の船岡山には建勲神社(たけいさおじんじゃ)という織田信長・信忠父子を祀っている神社があります。
現在、船岡山の東には平安京の北を守護した
玄武神社があるんですよ。
続きまして2問目です。
【問題】
大沢池(おおさわいけ)に臨む( )では、中秋に龍頭鷁首舟(りゅうとうげきしゅせん)を浮かべ、観月(かんげつ)の夕べが催される。
ア.遍照寺(へんじょうじ)
イ.祇王寺(ぎおうじ)
ウ.神護寺(じんごじ)
エ.大覚寺(だいかくじ)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
エ.大覚寺
嵯峨天皇(さがんてんのう・桓武天皇の息子)の離宮だった場所です。
※大覚寺について詳しくは大覚寺 その1、大覚寺 その2の記事をご覧下さい。
観月の夕べはお月見をするイベントです。
境内にある大沢池(日本最古の人工池)に
龍頭舟(りゅうとうせん)、鷁首舟(げきしゅせん)という2台の船を浮かべ
船上で、お茶の接待や嵯峨天皇が詠んだ詩などが披露されるんですよ
※詳しくは、観月の夕べ 2011(大覚寺)の記事をご覧下さい。
では3問目です。
【問題】
稲荷明神のご加護で名刀小狐丸(こぎづねまる)を打った霊験譚(れいけんたん)で知られる平安時代の名刀工は誰か。
ア.長船長光(おさふねながみつ)
イ.岡崎正宗(おかざきまさむね)
ウ.三条小鍛冶宗近(さんじょうこかじむねちか)
エ.粟田口吉光(あわたぐちよしみつ)
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
ウ.三条小鍛冶宗近
三条小鍛冶宗近は京の七口の1つである
粟田口(あわたぐち・滋賀から京都に入る入り口付近)に住んでいた刀工です。
小狐丸は一条天皇からの命を受け作成した刀です。
良い刀を作成するには、良い相棒が必要と思った宗近は
近くの稲荷神社に出かけ
良き相棒と巡り合えるように祈っていました
そんなある日、ひとりの童子が宗近の前に現れ
相棒になると、言い出します。
刀に対する知識を兼ね備えたその童子に驚きながらも
2人で刀を作る事にし
無事完成したのが小狐丸と言われています。
刀の表には『宗近』、裏には『小狐』と刻んであった事から
稲荷社の狐が童子に化けた姿だとわかったそうですよ
※詳しくは、合槌稲荷神社の記事をご覧ください。
ちなみに祇園祭で先頭を巡行する長刀鉾
そのてっぺんに飾られている
長刀も彼の作品だと言われています。
では、最後の問題です。
最後は1級になりますので選択問題ではありません。
ズバリお答え下さいね♪
では、いってみましょう!!
【問題】
京都府立総合資料館所蔵の( )は、東寺に伝来した約2万点に及ぶ国宝の古文書群で、加賀藩主前田綱紀(まえだつなのり)が寄進した桐箱に保管されたことにちなんで名づけられた。
答えは↓にスクロールして下さい。
シンキングタイム★
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では、答えですっ。
【答え】
東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)
東寺百合文書は平安時代初期から江戸時代にかけての書物(約4万通)で
日本中世史研究の基礎資料とされています。
※1997年には約2万4千通が国宝に指定されています。
内容は寺院経営の議事録や
荘園など土地に関する裁判などが書かれているそうです
名前の由来は江戸時代、前田綱紀(加賀藩第5代藩主)が文書を整理して
1685年、100個の桐箱を寄進してその中に納めた事から名付けられたそうですよ。
という事で本日も4問出題させていただきました。
みなさんは何問正解されましたか?
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テーマ:祭り・イベント |
神泉苑祭 宵宮(神泉苑)
今回ご紹介するのは、神泉苑で行なわれた・・・
神泉苑祭 宵宮(しんせんえんさい よいみや)です
平安時代、貴族がこの場所で
舟遊びや遊宴を度々行っていた事で知られ
日本で最初の花見が開かれた場所だと言われています♪
※812年に嵯峨天皇が、ここで花見を行なった事が記録として残っています。
また境内にかかる法成橋(ほうじょうばし)は
源義経(みなもとのよしつね)と静御前(しずかごぜん)が
出会った場所として知られています
※神泉苑について詳しくは、神泉苑 その1、神泉苑 その2、神泉苑 その3の記事をご覧下さい。
神泉苑祭 宵宮(簡単に言うと前夜祭)では
境内に浮かぶ龍王船にて、雅楽の演奏を行なったり
善女龍王社(ぜんにょりゅうおうしゃ)前にて
和太鼓の奉納をします。
ちなみに翌日の神泉苑祭は
どういった事をするのかと言いますと
本堂にて『大般若経六百巻転読祈願法要(だいはんにゃきょうろっぴゃくかんてんどくきがんほうよう)』を
行なった後、氏子区域を子供神輿が巡行したり
法成橋にて『静御前の舞』の奉納などがあるんですよっ
※転読祈願法要では、全部で600巻ある大般若経を数人の僧侶で転読(お経の最初と中盤、最後の数行を読む事。)します。転読については五大力尊法要 2013(積善院準提堂)の記事をご覧下さい。
では、そんな宵宮を早速レポートしたいと思います!
まずこちらが18時半より行なわれた雅楽奉納です。
普段は龍王船と呼ばれていますが
宵宮では『雅楽船』として、中に雅楽の演奏者が乗り込み
船上にて雅な演奏が40分ほど行なわれます。
ただ演奏するだけでなく、演奏者の方々は
雅楽で使われる楽器や楽曲の解説もしていたので
初めて見る人でも、分かりやすく
皆さん、耳を傾けていらっしゃいましたよ~。
雅楽船の浮かぶ法成就池(ほうじょうじゅいけ)から
優雅な音色が、春の夜空に鳴り響き渡っていました
続いて19時半より、善女龍王社前にて
『よかろう太鼓』の方々による和太鼓奉納が行なわれます
約10人ほどの男女が、大小さまざまな太鼓を
力強く30分間ほど打ち鳴らしていました。
ちなみに
祇園祭の還幸祭(かんこうさい)で
神泉苑に来た神輿を、豪快な太鼓で出迎えているのも
『よかろう太鼓』の方々によるものです。
※その時の様子は祇園祭 2012 還幸祭(八坂神社)をご覧下さい。
さて、神泉苑祭の前後数日間は
大変賑やかなものとなっていて
5月1日~4日までは
境内の狂言堂にて神泉苑狂言の奉納や
その他、屋台なども連日、出店されています
この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか?
そんな神泉苑祭 宵宮が行なわれた
神泉苑の場所はコチラ↓
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