メモ2012-05-20
テーマ:祭り・イベント
関連:車折神社 / 車折神社 その2 / 重陽祭(車折神社) / 万灯祭(車折神社) / 

三船祭(車折神社)

本日は、右京区にある車折神社三船祭(みふねまつり)を見に行ってきましたよ~

三船祭

三船祭は、御座船(ござぶね)や龍頭船(りゅうとうせん)、鷁首船(げきすせん)など

20隻以上を大堰川(おおいがわ)に浮かべて行われる優雅な船遊びのお祭りなんです


ちなみにお祭りの始まりは、宇多上皇が898年に嵐山へ行幸(ぎょうこう)した際に

大堰川で御船遊びをしたことが由来しているそうです。

そして昭和御大典を記念して昭和3年より定期的に行われるようになりました

※御大典とは『即位の礼』と『大嘗祭(おおにえのまつり・即位の礼の後に初めて行う新嘗祭)』一連の儀式をいいます。

三船祭という名前は、白河天皇が行幸の時に

『和歌』『漢詩』『奏楽』に優れた者達を

3隻の船に乗せて御船遊びをされた事からみたいですよ~


ではさっそくレポートしていきましょう。

12時少し前に車折神社へ到着した京子

丁度『お出ましの式』が始まる所でした。

お出ましの式は、ご神霊を本殿から牛車に移す儀式なんですよ~

つまり、神様を牛車にお移しするっていうことなんですね。

もみじの青葉

皆さん頭にもみじの青葉を付けていらっしゃいました。


祓戸にてお祓い

まず本殿のそばにある祓戸(はらえど)にてお祓いを受けます。

お祓いには宮司の他、舟人(ふなびと)、舞人(まいびと)、伶人(れいじん)、稚児が参列します。

牛車をお祓い

まずは宮司、次にご神霊の乗る牛車をお祓いしてから

参列した人達をお祓いします。


この後、本殿へ向かいご神霊を移す神事が行われます。

移されたご神霊は見えないように白い布で覆われて牛車に乗ります。

これで『お出ましの式』が無事終了です


この後は13時頃に行列が大堰川に向かいます。

この行列は神饌(しんせん)を運ぶ花車やご神霊の乗った牛車などと一緒に

舟人、舞人、伶人、稚児なども参加します。

渡月橋

車折神社前の三条通から渡月橋を渡り

中ノ島公園へ向かいます。


渡月橋を牛車や花笠が渡っている画はぜひ実際にご覧になって下さい

京子はとても感動しちゃいましたよ~


清原頼業が乗っています

車折神社のご祭神である清原頼業(きよはらのよりなり)の御霊が乗っている御船です。

※詳しくは車折神社 その1をご覧下さい。


そしていよいよ14時頃、御船遊びが始まります。

この御船遊びは、優雅な平安絵巻を見事に再現しているんです


少しずつご紹介しますね

龍頭船には舞人や伶人による舞楽が披露されます。


献茶式

鷁首船には茶道三千家による献茶式が行われます。


今様は動画でご覧下さい


扇流し

芸が披露されている間には、扇流しも行われていましたよ。


この扇流しは、足利尊氏の故事にちなんだもので

天龍寺へ参詣の時にお供が誤って川に落した扇が

川面を流れる優美な様を見て、とても喜んだそうです

※足利尊氏と後醍醐天皇について詳しくは天龍寺の記事をご覧下さい。

扇流し

このことから天龍寺参詣の際は

お供の人々が競って扇を川に流した事に由来しています


2時間ほどの御船遊びが終わった後は

三条渡月橋交差点付近

大堰川北側の船着場から上陸して三条渡月橋交差点付近にある

嵐山頓宮

車折神社の嵐山頓宮(あらしやまとんぐう)へ向かいます。

この頓宮でご神霊をお還しして三船祭は終了します

そんな三船祭が行われたは車折神社はコチラ↓


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メモ2012-05-20
テーマ:祭り・イベント
関連:梛神社 / 例祭・火焚祭(隼神社) / 

氏神祭(梛神社)

こんにちは京子です。

今回ご紹介するのは

5月20日に梛神社(なぎじんじゃ)で行われた・・

氏神祭

氏神祭(うじがみさい)です。


梛神社の祭神『素戔鳴尊(すさのおのみこと)』を

神輿に乗せ氏子町を回る神幸祭です。

神幸祭

毎年5月第3日曜に行われています。

元祇園社(もとぎおんしゃ)とも呼ばれる梛神社

祇園祭が行われる『八坂神社』の起源となった事でも知られています。

平安時代、祇園社(現・八坂神社)の精舎(仏教施設)が

出来るまでの間

この地で牛頭天王(ごずてんのう)の神霊が祀られていたからなんですね。

※詳しくは梛神社の記事をご覧下さい。

氏神祭の神事

さて、朝の9時から神事が行われ

まずはお祓いを行い祝詞(のりと)を奏上します。

境内に並ぶ神輿

右から『真榊(まさかき)』『御鳳輦(ごほうれん)』『子供神輿』『御幣山鉾(ごへいやまぼこ)』です。


関係者などの玉串奉納などが済んだ後

最後に『御鳳輦』と『子供神輿』に素戔鳴尊の御霊を乗せます。

こうして神輿に神様が乗り

13時前から巡行が始まります。

四条通を挟んだ北側『坊城通(ぼうじょうどおり)』に

神輿を中心とする約150人の神幸列が

勢揃いします。


子供神輿

一番最初は巡行コースが違う

子供神輿がスタートします。

「わっしょい!わっしょい!」の元気な掛け声で

子供を中心に神輿を引いて三条商店街の方へと進みます


次に御鳳輦を中心とした神幸列が巡行を開始します。

先太鼓のドンドンという合図で始まります

先頭を行くのは『元祇園少年勤王隊(鼓笛隊)』です。

風貌は

山国隊(やまぐにたい・京都で結成された農兵隊で官軍に加わり戊辰戦争を戦った軍隊)を

模したものとなっています。

梛神社の氏子町の子供たち40人程で構成された

『元祇園少年勤王隊』は神幸列の中でも花形であり

多くのフラッシュを浴びていましたよ


天狗

そして天狗も発見

日本神話に登場する猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)です。

村や集落の道祖神であり

外部から村に悪い霊が侵入するのを防いでくれる神様として

崇められたんですね。


『鼻長七咫(ななあた)、背長七尺』と言われた事から

天狗の原形とされています。


八乙女

こちらは『八乙女』です。綺麗な花笠をつけています。


さて、次は剣鉾です。

剣鉾

車に乗せた6基の剣鉾が神幸列に出ていました

通常は高さが7メートルほどで

巡行の途中では『鉾差し』を行いますが

最近では電線などが多い為

このように車に乗せて運ぶだけの所が多いようです。

※『鉾差し』について詳しくは神幸祭 2012(須賀神社)の記事をご覧下さい。


日月鉾

剣鉾の1つ『日月鉾』です。


巡行の途中で剣鉾は各町内へと帰る為

ゴール地点の梛神社には6基全ては戻ってこないそうですよ


花傘

花傘です。平安時代、祇園社(現・八坂神社)へ牛頭天王の分霊が移された際に梛の住民は花を飾った風流傘(ふりゅうがさ)で送り届けたそうですよ。


御鳳輦

御鳳輦です。中には素戔鳴尊(すさのおのみこと)の御霊が乗っています。


迦陵頻伽

天女である『迦陵頻伽(かりょうびんが)』です。極楽浄土に住むという生き物で上半身が人で下半身が鳥の姿をしているそうです。


こうして出発した神幸列は

休憩を挟みながら

約4時間程をかけて氏子町を練り歩き

梛神社へと帰りました


そんな梛神社の場所はコチラ↓


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