今回ご紹介するのは
京都市右京区にある
亀屋重久(かめやしげひさ)の代表銘菓
衣笠(きぬがさ)です!
亀屋重久は、妙心寺
(みょうしんじ)の北門前にある
創業1802年(享和2年)の200年以上続く
京都の老舗和菓子屋です
亀屋重久(かめやしげひさ)
古くから仁和寺(にんなじ)や
御用達なんだそうですよ
亀屋重久の暖簾
今回は、亀屋重久の代表銘菓である
衣笠をご紹介したいと思います
衣笠は、かつて宇多天皇
(うだてんのう:第59代天皇)が
真夏に雪景色が見たいと仰せになられた際に
山に白絹をうち掛けて
雪山に見立てたという故事にちなみ
作られたという和菓子なんですね
店内の様子
ちなみにその時、白絹を掛けられた山は
絹かけ山や衣笠山(きぬがさやま)と呼ばれ
現在でも地名として残っています
衣笠の外側は、落雁(らくがん)といって
蒸して乾燥させた米の粉に
砂糖や水飴を加えて練り
ホイロで乾燥させたものです
衣笠の入った箱
そして、衣笠の内側は
小豆のこし餡が使われています
衣笠の見た目は
白と緑の2色からなるんですけれど
これは白が雪、緑が松を
表しているというんですね~♪
なんとも見た目が美しい和菓子です
4つ入りの衣笠
そんな衣笠は、1928年(昭和3年)
昭和天皇(しょうわてんのう:第124代天皇)の
御大典(ごたいてん)の際に
献上されたお菓子でもあるそうです
※御大典とは、天皇の即位の礼(そくいのれい)と、その後に行う初めての新嘗祭(にいなめさい)である大嘗祭(だいじょうさい)の一連の儀式の事。御大礼(ごたいれい)とも。
また、1999年(平成11年)には
今上天皇皇后両陛下が仁和寺へ
行幸啓(ぎょうこうけい)の際
衣笠を茶菓として
お召し上がりになったそうですよ
※行幸啓とは、天皇皇后両陛下が、お出ましになる事。
その衣笠を実際に食べてみると・・・
まず一口
外側の落雁がザラッ、ふわっと
口いっぱいに広がるんですね
思ったよりも外側が厚めなんですけれど
上品な甘さが飽きさせないんです!
そして真ん中から顔を出した小豆のこし餡は
とってもなめらかな食感で、これまた上品!
外側とのバランスが上手く取れていて
とってもおいしかったですよ~
という事で今回は亀屋重久の
代表銘菓である衣笠をご紹介しました
妙心寺北門前にある和菓子屋さんですので
お近くに来られた際には是非
お立ち寄り下さいね~
亀屋重久の場所はコチラ↓