今回ご紹介するのは

京都新京極御朱印めぐり(きょうとしんきょうごくごしゅいんめぐり)です


京都新京極御朱印めぐりとは

1872年(明治5年)に

槇村正直(まきむらまさなお・京都府2代目知事)が拓いた新京極通に

面している8社寺の御朱印を集めるといったものなんですね。


最近出来たもののようで

こちらは限定の御朱印帳です!

限定の御朱印帳

では早速、8社寺をご紹介しましょう


■安養寺(あんようじ)

安養寺

場所:京都市中京区新京極蛸薬師下る東側町


安養寺という名前のお寺は

京都には他にもいくつかあるんですけれど

こちらは新京極にある安養寺です。


安養寺は平安時代に

恵心僧都(えしんそうず)源信(げんしん)が

大和国に建てたのが

始まりと伝わっています


そんな安養寺のご本尊は

『逆蓮華の阿弥陀(さかれんげのあみだ)』といわれ

通常、阿弥陀さんが乗っている蓮華の花が

逆向きになっているんですね~


これは新京極七不思議の1つに数えられていて

大変珍しいんだそうですよ


どうして蓮華が逆さになっているのかと言いますと

どうも女性というのは業が深いそうで

往生の際に心の中にある蓮華が

逆さに咲くといわれています。


そして、そのせいで

女性は極楽往生出来ないみたいなんですね


そこで、そういった女性を救う為に

蓮華を逆にしたんだそうですよ♪


西光寺(さいこうじ)

西光寺

場所:京都市中京区新京極蛸薬師上る中筋町495-1


西光寺

浄土宗西山深草山に属するお寺で

山号を北亀山というそうです。


およそ700年程前に創建されたといわれ

その後、焼失と再建を繰り返し現在に至ります。


そんな西光寺

通称・寅薬師(とらやくし)と

呼ばれているんですね~


これは弘法大師(こうぼうたいし)空海(くうかい)の作と伝わる

ご本尊の阿弥陀如来像が

十二支で言うところの寅の日

寅の刻に完成したからなんだそうですよ♪

※寅の日とは、12日ごとに巡ってくる日の事です。寅の刻とは、午前3~5時頃の事を指します。


そんな事から寅薬師と呼ばれ

寅年生まれの人の参拝も多く

寅年生まれの守護仏として

信仰されているようです。


誓願寺(せいがんじ)

誓願寺

場所:京都市中京区新京極通三条下る桜之町453


誓願寺の創建は

飛鳥時代(あすかじだい:592~710年)といわれ

もともとは奈良県にあったそうです。


その後、794年(延暦13年)に

平安京に遷都された事により

京都へ移されたみたいです。


そんな誓願寺なんですけれど

実は落語発祥の寺として

知られているんですよ


これは誓願寺の住職であった

『策伝(さくでん)』が

落語の祖といわれているからなんですね~♪


策伝は、戦国時代のお坊さんだったんですけれど

文人としても大変優れた人物だったんですね。


また、笑い話が得意であった為に

なんと説教にも笑いのエッセンスを取り入れたそうですよ~


そんな彼が残した『醒酔笑(せいすいしょう・全8巻からなる笑話集)』には

オチのついた1000のエピソードが収められているそうです。


誠心院(せいしんいん)

誠心院

場所:京都市中京区新京極通六角下る中筋町487


誠心院

平安時代に藤原道長(ふじわらのみちなが)が

恋多き女と言われた女流歌人

『和泉式部(いずみしきぶ)』に

庵を与えたのが始まりといわれています。


和泉式部といえば・・・


源氏物語で有名な紫式部(むらさきしきぶ)から

「恋文や和歌は素晴らしいが、素行には感心できない」

と言われたり・・・


藤原道長(ふじわらのみちなが)から

「浮かれ女」

と扇に書かれたり・・・


当時の有名人の間で話題に上るほど

男性と浮名を流した人なんですね!


つまりモテにモテたというわけなんです

※和泉式部について詳しくは、和泉式部ゆかりの地巡りの記事をご覧ください。


ちなみに誠心院という名前も

初代住職の和泉式部の法名

誠心院専意法尼』にちなんでいるそうですよ。


誠心院の本堂には

和泉式部像が祀られていたり

境内に和泉式部の大きな供養塔がある他

和泉式部ゆかりの寺宝も多数あります。


また、毎年3月21日の

彼女の命日には

和泉式部忌(いずみしきぶき)が行われているので

ご興味のある方は

訪れてみてはいかがでしょうか

※詳しくは、和泉式部忌 2012(誠心院)の記事をご覧ください。


善長寺(ぜんちょうじ)

善長寺

場所:京都市中京区新京極通蛸薬師下る東側町518


善長寺

浄土宗西山禅林寺派のお寺で

山号は大原山というそうです。


ちなみに

最初から新京極にあったわけではなく

もともとは

綾小路(あやのこうじ)室町西入るのあたりに

永正年間(1504~1521年)の初め

忍想によって創建されたと伝わっています。

※現在の場所から西へ約1kmほどの場所です。


その後、豊臣秀吉(とよとみひでよし)によって

現在の場所に移されたというわけなんですね。


そんな善長寺

通称『くさがみさん』といわれ

疱瘡(天然痘)除けのお寺として有名なんですよ


疱瘡(天然痘)は長い事

不治の病として恐れられてきたんですけれど

現在は自然界から根絶されています!


現在では皮膚繋がりで

湿疹などの皮膚病等に対してご利益があると

信じられているんですね~


女性の方は美しいお肌を

手に入れる為に

お参りすると良いかもしれません


染殿院(そめどのいん)

染殿院

場所:京都市中京区新京極通上る西入る中之町562


染殿院

平安時代の808年(大同3年)に

弘法大師空海が創建したと伝わっていて

建てられた当初は空海が

十住心論(じゅうじゅうしんろん)と呼ばれる

著書を著した場所だったことから

『十住心院』と呼ばれていたみたいです


その後、文徳天皇(もんとくてんのう・第55代)の皇后で

染殿と呼ばれた藤原明子(ふじわらのあきらけいこ)が

ご本尊に祈願したことにより

赤ちゃんを授かったという事から

お地蔵さんは染殿地蔵と呼ばれ

お寺も染殿院と呼ばれるようになったんだそうですよ。


こういった経緯から

染殿院は子授けや安産に

ご利益があると信じられています


また、染殿院

その名前から地元の染色業者の方からも

信仰を集めているそうです!


蛸薬師堂(永福寺)(たこやくしどう(えいふくじ))

蛸薬師堂(永福寺)

場所:京都市中京区新京極通蛸薬師下る東側町503


蛸薬師堂

林秀(りんしょう)というお坊さんが

お堂を建立して永福寺と名付けたのが

始まりといわれています。


永福寺は

通称・蛸薬師堂と呼ばれるんですけれど


それは・・・


その昔、永福寺に身を寄せていた

善光(ぜんこう)というお坊さんと

重い病気にかかっていた母親がいました。


どうにかして、病気を治したい彼は

母親に元気を出してもらおうと

母親の食べたい物をプレゼントしようと思うんですね


すると、母親はなんと

蛸(たこ)が食べたいと言います


当時、お坊さんは

肉・魚などを食べる事は禁じられていたので

町の人に蛸を買っている姿を見られたら

後ろ指を差されお寺にいられなくなるかもしれませんでした。


しかし、母親想いの善光は

こっそりと蛸を買い木箱に入れて

急ぎ足で帰っていると・・・


なんと!お寺の前で町の人に声をかけられ

蛸を買っていたのではないかと疑われるんですね。


そして木の箱を空けるようにいわれ

もう終わりだと思った瞬間

木の箱の中の蛸が

8巻の経巻になっていました


その後、経巻が霊光を四方に照らし

再び蛸の姿に戻って

門前にあった池に入り光を放ったんだそうです。


その光が病気の母を照らすと

たちまち回復したといわれているんですね~


このようなエピソードから

永福寺の薬師如来を

『蛸薬師如来様』と呼ぶようになり

蛸薬師堂といわれるようになったというわけなんです


錦天満宮(にしきてんまんぐう)

錦天満宮

場所:京都市中京区新京極通四条上る中之町537


錦天満宮は平安時代に

菅原道真(すがわらのみちざね)をお祀りし

創建されました。


錦天満宮

京都から大宰府までの間にある

道真にゆかりのある天満宮の中から

特に由緒深い25社を選んだ

菅公聖蹟二十五拝(かんこうせいせきにじゅうごはい)の

2番目に数えられています


そんな錦天満宮

地元の人々から

『錦の天神さん』といって親しまれている他

修学旅行生らの学生からも

学問の神様という事で

大変人気がある神社なんですよ~

※鳥居がビルに突き刺さっている事でも有名なんですよ。


そんな錦天満宮の境内には

京の名水として有名な

錦の水』が湧き出ています


錦の水は手水とは別に

水汲みようの蛇口もあるので

お水汲みに訪れる人が多いそうですよ♪


という事で

8つの社寺を紹介させていただきました!

場所はコチラ↓

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