本日ご紹介するのは
出水通七不思議で知られる
光清寺(こうせいじ)です!
以前もご紹介しました
出水通(でみずどおり)七不思議の1つに数えられている
お寺なんですね~
お寺には七不思議の1つである
あるものがあります。
七不思議に関しては
のちほど詳しく解説しますね
まずは山門をくぐって中に入ってみましょう!
山門をくぐり
右手を見れば
庫裏(くり)が出てきます。
庫裏というのは、お坊さんの食事などを用意する所なんですよ。
そして庫裏の前には
お庭が見えますよね
こちらはなんと
現代の作庭家として知られる
重森三玲(しげもりみれい)さんが作ったお庭なんですよ~。 心月庭というそうです。
ちなみに重森三玲さんと言えば
東福寺のお庭や
松尾大社のお庭を
作庭したことで知られていますよね
※それぞれについて詳しくは、東福寺 その1、松尾大社 その2の記事をご覧下さい。
さて、この光清寺の
創建はいつ頃なのかと言いますと・・・
1669年、伏見宮貞致(ふしみのみやさだゆき)親王が母を弔うために
杲山(こうざん)和尚を開山として
創立されたのが始まりなんだそうですよ。
ちなみにお寺の名前である光清寺とは
母の法名である慈眼院殿心和光清尼にちなんでつけられたそうです
最初は天台宗で声実庵(せいじつあん)と称していたそうですけれど
明治に臨済宗建仁寺派に属したと言われています。
また、光清寺は明治の元勲岩倉具視(いわくらともみ)を出した
岩倉家の菩提寺でもあるんだそうですよ
※岩倉具視について詳しくは、岩倉具視幽棲旧宅の記事をご覧下さい。
こちらの扉の先にあるのが
本堂なんですけれど
扉が閉まっていたので
写真は撮れませんでした。
※中の様子は菊華紋の透かしから見ることが出来ましたよ。
また、本堂前にもお庭があり
そちらも
重森三玲さんの作庭なんだそうです
心和の庭というのだそうで
上から見ると『心』という字に見えるんですね。
googleの航空写真で見ると
よくわかりますよ~
※記事最下部のマップを参考にして下さい♪
さて、冒頭でもお話したとおり
光清寺は出水通七不思議の1つに数えられる
あるものがあると言いましたよね♪
そのあるものとは・・・
旧伏見宮邸より遷座されたそうです。
弁天堂にかかっている絵馬なんです
その絵馬がコチラの
牡丹と猫と蝶の絵馬なんですよ。
通称『浮かれ猫』というのですけれど
決して七不思議に数えられそうな
不思議な絵には見えませんよね。
実は絵そのものではなく
中に描かれている猫が
不思議な現象をおこしたんです
絵馬の下の説明書きによりますと
江戸時代後期に、近所の遊里(ゆうり・遊郭)から
弦歌の音が聞こえると
その音につられて猫が絵馬から浮かれ出し
女性の姿になって踊り始めたんだそうです!
それを見た人が大騒ぎをし
その事を知った時の住職が不快に思って
法力によって猫の絵馬を
金網で囲ってしまったと言われています
しかしその夜
衣冠束帯(いかんそくたい・公卿の正装)に
威儀(いぎ・礼儀)を正した武士が
住職の夢枕に現れると
「私は絵馬の猫の化身だが
あなたに封じ込められ、不自由に耐えられない。
今後は騒がすような事はしないので、許してもらえないか」
と懇願したというんですね。
そこで、住職は哀れに思い
封を解いてあげたと言われています。
そんな不思議な話があったんですね~
それにしても猫が歌に合わせて
浮かれて出てくるなんて
びっくりしちゃいますよね
昔はこの辺り一帯
お寺と畑くらいしかなく
夜になると真っ暗になったそうです。
そんな場所だからこそ
こういったお話も生まれてくるのかもしれませんね。
ちなみに残りの
出水通の七不思議を簡単にご紹介しますと
・華光寺(げこうじ)の時雨松
・華光寺の五色椿
・地福寺(ちふくじ)の日限薬師(ひぎりやくし)
・観音寺の泣く山門
・五劫院(ごごういん)の寝釈迦(ねしゃか)
・極楽寺の二つ潜り戸
となっています
こちらもまたの機会にご紹介しますね。
そんなワケで今回は
出水通七不思議の1つに数えられる
光清寺をご紹介しました~♪
光清寺の詳しい場所はコチラ↓
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