今回は京都検定の過去問から
4問、取り上げたいと思います。
写真と解説付きですので
気軽にチャレンジして下さいね
では1問目です。
【問題】
かつて洛中の周囲に設けられた「京の七口」のうち、東海道の出入口として適当なものはどれか。
ア.丹波口(たんばぐち)
イ.粟田口(あわたぐち)
ウ.大原口(おおはらぐち)
エ.鞍馬口(くらまぐち)
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では、答えですっ。
【答え】
イ.粟田口
『京の七口』とは
京に繋がる街道の
代表的な出入り口の総称です。
※時代によっては七口ではなく六口や十口以上で呼ばれた事もあったそうですよ♪
室町時代には
第8第将軍、足利義政(あしかがよしまさ)の妻
『日野富子(ひのとみこ)』が七口に関所を設け
税を徴収し、財を築いたと言われています
※日野富子について詳しくは、銀閣寺(慈照寺)の記事をご覧ください。
そんな京の七口の一つである
『粟田口』は
京都市の南東に位置し
三重県や愛知県、東京都などに繋がる
東海道の出入り口となっていたそうです。
ちなみに粟田口付近には
『交通安全のご利益がある神社』として知られている
粟田神社が建っているんですよ
2問目にいってみましょう。
【問題】
平安京は、「四神相応之地(しじんそうおうのち)」に造られたと言われるが、北方を守護する神獣は何か。
ア.玄武(げんぶ)
イ.朱雀(すざく)
ウ.青竜(せいりゅう)
エ.百虎(びゃっこ)
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では、答えですっ。
【答え】
ア.玄武
四神相応之地とは
中国の風水がもとになった考え方で
『北に玄武』『東に青龍』『南に朱雀』『西に白虎』
という四方を司る神様のいる場所の事です。
平安京は御所を中心として
北に玄武(船岡山)
東に青竜(鴨川)
南に朱雀(現在はありませんが巨椋池)
西に白虎(山陰道)
が四神相応之地にあたるとされた事から
京に都が遷されたと言われています。
玄武は北方を守護し
足の長い亀に蛇が絡みついている姿で
描かれる事の多い神獣なんですよ
続いて3問目にいってみましょう。
【問題】
観阿弥(かんあみ)・世阿弥(ぜあみ)親子が京に出て、室町幕府3代将軍足利義満に認められるきっかけとなった演能は、どこで催されたか。
ア.室町御所(むろまちごしょ)
イ.四条河原(しじょうがわら)
ウ.上賀茂神社(かみがもじんじゃ)
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では、答えですっ。
【答え】
後白河法皇(ごしらかわほうおう)が創建した神社です。
現在の和歌山県と三重県の県境にある
『熊野本宮大社』『熊野速玉大社』『熊野那智大社』から
神様を勧請した『京都3熊野』の1つにも数えられています
※詳しくは、京都3熊野の記事をご覧ください。
能の祖として知られる観阿弥・世阿弥親子が
『猿楽(さるがく・現在の能)』に出演していた時
当時17歳だった義満の目に止まり
以後、彼らは室町幕府より
庇護されるようになったと言われています。
では最後の問題です。
1級からの出題になりますので選択肢ではありません!
ズバリでお答え下さい。
【問題】
平安中期に編纂された律令の施行細則( )には、全国の「式内社(しきないしゃ)」を記載した神名帳(じんみょうちょう)が収録されている。
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では、答えですっ。
【答え】
延喜式(えんぎしき)
延喜式は50巻からなる
律令の施行細則です。
905年、藤原時平(ふじわらのときひら・平安時代前期の公卿)らが
中心となって作ったと言われています。
神名帳は延喜式の第9、10巻の事です。
式内社は神名帳に書かれている神社の事で
約2800社が記されているそうです。
こちらの賀茂波爾神社(かもはにじんじゃ)は
詳しい創建は不明だそうですが
延喜式に書かれている事から
平安時代中期には既に存在していたと
言われているんですね
という事で本日も4問出題させていただきました。
皆さんは何問正解されましたか?