本日は七夕ですね!
全国各地で七夕に関する神事が行なわれていますが
今回ご紹介するのは
地主神社(じしゅじんじゃ)で行なわれた・・・
七夕祭(たなばたさい)です
京都でも人気の清水寺(きよみずでら)境内にある神社で
ご利益が『縁結び』である事から女性の参拝者が多く
終日、修学旅行生や観光客の方々でにぎわっています
そんな地主神社で行なわれる『七夕祭』は
良縁・恋愛成就を祈願する神事で
参拝者は
地主神社特製『七夕こけし』に名前を書き、境内の笹に結び付けて恋愛成就の祈願を行います!
『七夕こけし』は男女を表現した二枚一組の短冊です。
恋人や既婚者の方は、裏側に自分の名前と相手の名前を書きます
恋人がいない方は
結ばれたい人の名前や好みのタイプを書き
笹に結び付けてお祈りします。
※当日来れない方や遠方の方は、事前に『七夕こけし』を郵送するなどして奉納すれば、七夕当日までにくくりつけて下さるそうですよ。
それではレポートしていきましょう!
七夕祭は、14時から本殿前にて行なわれます。
境内はすでに身動きが取れないほど、女性やカップルでいっぱいでしたよっ。
まずは、お祓いを行ないます
お祓いは参拝者も受けます。こちらは大麻(おおぬさ)によるお祓いです。
続いて塩によるお祓いを行ないます。
この後『降神の儀(こうしんのぎ)』を行い
祭神をお呼びします。
ちなみに地主神社の祭神は
大国主命(おおくにぬしのみこと)という神様です。
彼は『国譲りの神』として有名な神様ですが
名の知れた女性(神様)から、大変モテた事でも知られ
多くの子供を残したそうです。
※大国主命については出雲大神宮の記事をご覧下さい。
この他、地主神社の祭神には
彼の奥さんの両親にあたる
素戔嗚命(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしなだひめ)や
奇稲田姫命の両親にあたる
足摩乳命(あしなずちのみこと)と手摩乳命(てなずちのみこと)という
二組の夫婦神を祀っている事もあり
地主神社は『縁結び』にご利益があると言われているんですね。
さて、七夕祭はこの後
神職の方による祝詞(のりと・宣言)の奏上が行なわれます。
続いて参拝者は
笹に『七夕こけし』をくくりつけます。
※ちなみに、地主神社で七夕祭を行なうようになったのは、戦後からだそうですよ。
ここで『七夕』について簡単にご説明したいと思います。
現在の七夕は
古来からの日本の文化と
中国の文化が混ざり合ったものだと考えられています
古来、日本ではお盆の前に
棚機(たなばた)と呼ばれる禊(みそぎ)の行事が
行なわれていました。
これは祖先の為に捧げる絹などを織る儀式で
棚機女(たなばたつめ)と呼ばれる女性が
川など、清い水辺にある機屋(はたや)に籠もり
織り上げ、7月7日に織り棚に備えたんですね
これとは別に
奈良時代、中国より五節句の行事が
日本にもたらされました。
これによると7月7日は『七夕(しちせき)の節句』にあたります。
この日を中国では『乞巧奠(きこうでん)』と言い
裁縫が上達するように祈願していたんですね。
何故、祈願していたのかと言うと・・・
織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)のお話が
起源となっているからなのです!
2人は結婚した途端に
織姫は機織を、彦星は牛飼いの仕事をしなくなってしまい
天の川の対岸に引き裂かれてしまいますが
「改心すれば年に1度(7月7日)だけ会わせてやる」と言われ
2人は真面目に仕事をし、改心したというお話です
この事から、中国では7月7日に
裁縫の上達祈願をおこなっていました
こうした話が中国からもたらされると
日本古来の棚機行事(たなばたぎょうじ)と共通点が多かった事から
融合し、現在の七夕行事に発展していったというワケです
なので七夕(しちせき)と書いて『たなばた』と読むんですね~!
さて、お話を戻しまして・・・
参拝者が七夕こけしの短冊を付け終わると
神職の方は大麻(おおぬさ)、巫女は鈴を使って
笹と七夕こけしをお祓いします。
この後、神職の方が『良縁祈願』と書かれた短冊を取り付け
二礼二拍手一礼を行います。
こうして参拝者の良縁を
祈願していただけます
この後、巫女は参拝者に鈴を使ったお祓いを行なっていました。
最後に、参拝者は
配られた御幣(ごへい)を笹に取り付け
笹に再度お祓いを行い
本殿に参拝して約30分ほどの七夕祭は終了しました~!
そんな七夕祭が行なわれた地主神社の場所はコチラ↓
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