2013-05-27 | |
テーマ:神社 |
関連:鎮花祭(出雲大神宮) / 御田祭(出雲大神宮) / 真名井の水 / |
出雲大神宮
今回ご紹介するのは、京都府亀岡市にある・・・
出雲大神宮(いずもだいじんぐう)です
丹波国(たんばのくに・現在の亀岡市を中心とした一帯)の
一之宮(いちのみや・最も社格の高い神社)とされる神社です
※一之宮は、かつてあった社各制度におけるものです。戦後廃止となりましたが、現在でも目安の1つとされています。
※亀岡市は京都市の北西に位置する市です。
名前からも分かる通り
出雲神話(古事記に登場する出雲地方を中心とした神々の話)に
ゆかりのある神社で、祭神には夫婦である
大国主命(おおくにぬしのみこと)と
三穂津姫命(みほつひめのみこと)が祀られています。
特に大国主命は、名の知れた女性(神様)達から
大変モテモテだった事で知られ
多くの子供をもうけた神様なんですね。
こうした事から
大国主命を祀る神社では、縁結びのご利益があるとされています
特に出雲大神宮は大国主命の奥さんにあたる
三穂津姫命も一緒に祀っている事から
大変ご利益がある神社と言われています!
大国主命は、この他にも『国譲りの神』として知られています。
※大国主命は出雲の国(現在の島根県)を、高天原(たかまがはら・天上界)にいた天照大神(あまてらすおおみかみ)らに譲ったとされ、現在の出雲大社は、大国主命が出雲を譲る代わりに、建てられたと言われています。この他、大国主命について詳しくは、地主神社の記事をご覧ください。
鳥居手前、左手には池が広がっています。そこに辨財天社(べんざいてんしゃ)があります。ここには市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。美人の神様として知られ、弁財天と同一視されています。
そんな縁結びで有名な出雲大神宮では
毎月第4日曜日に『えんむすびまつり』が行なわれ
全国各地から、ご利益を授かりに
若い女性女性を中心に多くの方が足を運んでいます。
※最近では男性の方と一緒に来られる方もいるそうですよ。
『えんむすびまつり』では本殿でご祈祷した後
こちらの夫婦岩に、素敵なご縁を結ぶという意味で
このように五円玉を結びつけるんですねっ。
えんむすびまつりでのみ、ゲットする事の出来る絵馬です。自分の氏名を書き、中央に描かれた「結び目」に自分で色を塗る、少し変わった絵馬です。
ちなみに、神前の結婚式も上げる事が出来るようなので
ご利益にあやかりたいカップルの方は
検討されてみてはいかがでしょうか?
湧き水である『真名井(まない)の水』です。京都の名水で知られ、環境省が選定した「平成の名水百選」の1つにもなっています。
正面鳥居をくぐると拝殿があり、この後ろに本殿が並びます。
出雲大神宮の起源は古く
奈良時代以前より、この地にある『御蔭山(みかげやま』を
ご神体(神様の依り代)として、古くから信仰されていたそうです
その後、709年に社殿が創建されたと言われています。
現在の本殿は、足利尊氏(あしかがたかうじ)によって
創建されたとも言われ
重要文化財に指定されています。
※室町幕府初代将軍・足利尊氏については『足利尊氏ゆかりの地巡り』の記事をご覧下さい。
本殿右手には舟岩(ふないわ)があります。確かに舟の形に見えますね~。
ハート型のかわいい絵馬もありました。
右手の参道を登っていくと
『崇神天皇社(すじんてんのうしゃ)』が見えます
もちろん祀られているのは
第10代天皇・崇神天皇です。
古事記、日本書記にも100歳以上生きていたと
記されている天皇ですが、神話に登場する天皇の中でも
実在が確実視されている最初の天皇と言われています。
ちなみに
伊勢神宮、熱田神宮に祀られている
『三種の神器(天皇が即位する為に必要なもの)』のうちの
剣(草薙剣・くさなぎのつるぎ)と鏡(八咫鏡・やたのかがみ)は
この崇神天皇が宮中から持ち出したと言われています
さらに山道を登ると、上の社(かみのやしろ)があります
祭神には夫婦である
素戔嗚尊(すさのおのみこと)と櫛稲田姫尊(くしなだひめ)を祀っています。
この2人も、大国主命と同じく
出雲神話に登場する
神々として知られていますよね。
ちなみに、素戔嗚尊がヤマタノオロチを退治し
櫛稲田姫尊と結ばれるというお話が有名です。
※このお話について詳しくは貴船祭 2012(貴船神社)の記事をご覧ください。
こちらは摂末社の1つ笑殿社(わらいどのしゃ)です。祭神である事代主命(ことしろぬしのみこと)は、大国主命の子供とされている神様です。
ちなみに、素戔嗚尊と大国主命は
『父親と、娘の旦那』という関係だったりします。
2人の面白いエピソードについては
是非、大豊神社 その2の記事をご覧下さい~。
こちらは春日社です
社ではなく、こちらの岩をご神体としています。
先ほどからもいくつかご紹介していますが
境内にはいくつもの、岩が祀られているのも
出雲大神宮の特徴の1つだと言えますね。
この奥には、さらに巨大な磐座(いわくら・神様の鎮座する場所)もあるんですよ~
ちなみに、この春日社は
藤原氏の氏社とされる春日大社を勧請し祀ったようです。
これは出雲大神宮は
藤原氏の一族(一条家)の領地であった事が
理由にあるそうです。
更に先には、稲荷社がありました。
『みかげの滝』です。ご神体である御蔭山から流れる、霊験あらたかな水が流れています。
そして、一旦鳥居を出て
ぐるっと左に回り込んだところには
黒太夫社(くろだゆうしゃ)が建っています
この社は、氏子の方々の祖先を祀っているとされ
参拝する際は
一度、この黒太夫社に立ち寄り、参拝してから
本殿に参拝するのが、正しい参拝方法だそうですよ。
という事で、今回は出雲大神宮を紹介させていただきました
場所はコチラ↓
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